Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

スクリーミングクイーンの警告

2022年10月31日 | 日々、徒然に
あのですね。
ハロウィンには、奴がやって来るんですよ。
誰かって? それは決まってるでしょう。
ブギーマンですよ。ブギーマン。

だからおとなしくしていた方がいいんです。
浮かれた輩から血祭りに上げられるんですから。
ジェイミー・リー・カーティスが叫ぶ前に、
自粛して自重するに限ります。

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逡巡とメディア

2022年10月30日 | 日々、徒然に
神田の古本まつりに行こうかな。
でもすごい人出らしいし、どうしたものか。
と逡巡していたら、ソウルで大変な転倒事故の報道が。
150人以上の死者が出たらしいけれど、詳細は不明。
それにしても日本のメディアは
どうして「日本人の犠牲者はうんぬんかんぬん」
という報道を真っ先にするんだろう。
日本人の死者がいないから、ああホッとした、なんて人はいないでしょう。
ともあれ、今日は神保町に行くのはやめて
近場の書店で本を買って、中古レコを冷やかすにとどめる。
犠牲者が増えないことを祈りながら、
読みかけの本の続きを読む。買った本はいつ読むのかしら、自分。


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変わらない変われない

2022年10月29日 | 映画など
五十旗頭幸男監督「裸のムラ」を見る。
石川県は保守王国と言われるほど、
与党、つまり自民党の影響力の強い地域らしい。
でも実際は、県のトップからは
想像できないぐらい人々の価値観は
どんどん多様化してきているわけで。
時代は着実に変わっているのに、変わろうとしない、
あるいは変われないものを見せつけてくるドキュメント。


7期27年もの長きにわたって
石川県知事を務めてきた谷本正憲知事の
いかにも尊大で権力者然とした
振る舞いをひたすら追いかけるカメラ。
地元の人からしたら、新幹線を通してくれた人だし、
県の発展に寄与してきた功労者なのだろう。
その谷本知事から、馳浩氏に権力が移され、
自民党王国が引き継がれていく様子も事細かに説明される。
なんかそういうのって、様式美だなあと思う(褒めてません)。

県のトップのあまりの保守ぶりというか、
相変わらずのパターナリズムがまん延しているなか、
ムスリムの一家と、クルマで移動しながら生活や仕事をする
バンフライヤーと呼ばれる人たちの姿が交互に描かれる。
市井の人々は多様性を増しているのに、
ほぼ無視された存在としか見られない。

ムスリム一家のティーンエージャーの娘に
自己のアイデンティティについて
インタビューをしようとして、拒絶される場面が印象的だ。
多様性を強調するために、そうした場面を撮ろうとして
あえなく失敗するところをカットせずちゃんと見せるところ。
権力者が悪で、マイノリティーの女の子が善、という
わかりやすい図式を見せないところに監督の正直さというか
誠実さがうかがわれる。

その五十旗頭監督は前作「はりぼて」でも、
富山市議会の腐敗ぶりを追いかけ、それが結果的に
コメディのようにしか見えなくなる様子を描いていた。
変われない、変わりたくない人たちに
怒りの目を向けるのもいいだろう。でもああいう人たちって、
どこか滑稽な価値観のなかで生きてるんだなと思ったりする。

笑える映画だ。でもどこか不健全な笑いが体の奥底から
じわじわと漏れ出てくるような、そんな気持ち悪さもある。


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ダメであることは変わらない

2022年10月28日 | 先のことなんか知るか
健康診断の結果が届く。
戦々恐々のなか、
結果の用紙が入った封筒を開ける。

結果は、去年とさほど変わらず。
というか、わずかに良くなっているような。
ダメダメな数値がほんの少し改善して、
普通のダメな数値になったとか。そんな感じ。
安心するにはほど遠い結果だと思います。

そう自分に言い聞かせないと、浮かれちゃうんですよ。
数値が少し良くなったからといって、
麦のアレじゃ、米のソレじゃ、焼きそばじゃ、
中古レコじゃ、古本じゃ、
と(安上がりな)豪遊をしないために自戒する週末。

あ、でも今日から
神田で古本まつりやってるんだ、
と一瞬で自戒を解く体たらく。

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少しだけバッドフレンズ

2022年10月27日 | 日々、徒然に
仕事場のMacはどうかしている。
原稿を書いていて「悪友」とタイプしたつもりが、
「阿久悠」と出てしまうのはこれいかに。
そんなに阿久悠好きかな、いや好きですよ。
「また逢う日まで」とか「あの鐘を鳴らすのはあなた」とか、
昭和歌謡の名曲中の名曲だと思います。

確か去年のこと。にっかつロマンポルノで
ポルノ界の聖子ちゃんと呼ばれ人気を博した
寺島まゆみのトークショーに行ったことを思い出す。
歌手としても抜群の歌唱力を誇っていた寺島さんは、
「スター誕生!」に出場した経歴があり、
審査員だった阿久悠に「君、モテるだろう。
そういう人がアイドルになれるとは限らない」
と言われて落選してしまったという。

このコメントはいろんな意味で慧眼だったのかもしれない。
おかげでアイドルの道を歩むことなく、
寺島さんは映画史に燦然と名を刻む女優になったわけだし。
阿久悠、いや悪友は必要な存在なのかもしれぬ。

寺島さんのLPを中古レコ屋で探しているのだけど、
なかなか見つからないのです。誰か情報くれませんか。
「ロックンロールタイフーン」とか
「寝た子を起こす子守唄」とか名曲です。
チャゲアスのカバー「ひとり咲き」がこれまた絶品で。


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神様がやってるんだから

2022年10月26日 | 日々、徒然に
目の前の原稿が3本ほど。
うち2本は明日が締切で、残りの1本が週末まで。
でもね、全然進まないんですよ。

こういうときってありますよね。
多分に集中力の問題だと思うんですけど。
書けないときに書けるようにするにはどうしたらいいのか。
答えはひとつ。それは書くことなんです。
書けない書けない、とやさぐれながら
それでも文字をタイピングすればそのうち書けるのです。

加えて「集中力のポーズ」を取る。
どんなポーズかというと、相米慎二監督「翔んだカップル」で、
元祖神様(薬師丸ひろ子)が取るポーズで、
やったことのない人はいますぐこの映画を見て、
集中力のポーズを取りましょう。そして書くのです(ライター限定)。

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忘却のひと

2022年10月25日 | いやはやなんとも

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小市民とアジフライ

2022年10月24日 | 日々、徒然に
アジフライ198円。

ぶちゃひしゃげちゃれい!

週初めから怒り心頭のtacoですが、
仕事場近くのスーパーのお惣菜コーナーをのぞいたら、
アジフライ1個(匹?)が税込みで200円超えとな。
どうなっちょるんじゃ、円安か? ●●●●が悪いんか?
いや、犯人は決まっちょる。●●じゃ、●●が悪いんじゃ。

1ドル=150円の時代になり、
一般家庭の年間の負担額が8万5千円増になるとの報道が。

ぶちゃひしゃげちゃれい!

輸入CDも高いけん、手が出んじゃろが!
本も高いのお。紙の値段も上がっとるらしいが、
どういう了見じゃ! こん間、
文庫と新書と雑誌をまとめて買ったら、
3千円超えと言われて腰を抜かしたじゃろが! 
こん腰、どうしてくれるんじゃ?

と怒り心頭が止まらないtacoですが、
もう少し先のスーパーに行ったら、
アジフライが138円(税別)だったという。
ほほお。頑張っちょるのお。儲けはあるんか?
大変じゃのお。よしよしマヨと一緒に買っちゃるけん。
大船に乗ったつもりでおらんかい、あん?
とほくそえむのでした。
すぐ上から目線になるのは小市民の悪い癖です。


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哀しき未来予想図

2022年10月23日 | 読んでいろいろ思うところが
そうだ。今日買った文庫本を読もうと思いつつ、
いやいや積ん読の本があるし、そっちから読まないと。
とかなんとか、ああだこうだと躊躇しつつ、
結局「レコード・コレクターズ」の最新刊を読む。
「リヴォルヴァー」スペシャルエディションの特集号とな。


その「リヴォルヴァー」を聞きながら、読む。
どの記事も興味深いが、ジャケを手がけた
クラウス・フォアマンの評伝を読んでいたら、
なんとこのジャケの原画は
ジョー・ウォルシュが所有しているらしい。
彼はリンゴの妻バーバラの妹と結婚していて、
その縁でゲットしたんだろうか。羨ましい。
この特集でいちばん驚いたエピソードだ。

ともあれ、名盤であることは言うまでもなく、
近年は「サージェント・ペパーズ」より評価が
高いとさえ感じる本作。同時期に出たシングル
「ペーパーバック・ライター」
「レイン」もとてつもない名曲だし。

でもね。デラックスエディションが
19,500円というじゃないですか、旦那(←誰?)。
とても手が出ませんがな。貧乏で悪うござんしたね。
もう死ぬまでレコ聞くからいいです。と思いつつ、
この先「ラバーソウル」や
「ヘルプ!」も出るんだろうから、
そのときも、きっと「レココレ」の特集を読み、
地団駄を踏んで悔しがっていることでしょう。

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天国で背筋を伸ばす

2022年10月22日 | 読んでいろいろ思うところが
川上未映子「ヘヴン」(講談社文庫)を読む。
こんなに凄い作家だったの川上さん。
未読だったのが恥ずかしい。
言葉も登場人物の台詞も展開も
読む者の心根にぐいぐい突き刺さってくる。


14歳の〈僕〉は、斜視であることから
クラスメートから「ロンパリ」と蔑まれ
酷いいじめを受け続けている。
ある日、同じように
いじめを受けている女子コジマから手紙をもらい、
しばし彼女と同じ時間を過ごし、ある種の親しみと
共有関係を結んでいく。

コジマは〈僕〉に「君の目がとてもすき」と言い、
自分たちをいじめてくる連中のことを
「本当はこわくてしかたないくせに、
ごまかしつづけているんだよ」と断言する。
彼女は〈僕〉の救世主なのか、それはわからないが、
〈僕〉のアイデンティティはその斜視であることが示される。

片や、いじめの傍観者である百瀬の存在。
彼は〈僕〉に問い詰められるが、平然とこう語る。

「意味なんてなにもないよ。みんなただ、
したいことをやってるだけなんじゃないの」
「気に入らなきゃ、自分でなんとかすればいいじゃないか」
「自分がされたらいやなことは、他人にしちゃいけません、
 ってあれインチキだよ。ああいうのは自分でものを考えることも
 切り開くこともできない、能力もちからもない程度の低いやつらの
 いいわけにすぎないんだよ」

いじめ問題に安易に言及したり
介入しようとする呑気な大人たちの
背筋を凍らせることは間違いないだろう。
同時に、この百瀬という少年が抱えている
深い深い絶望感に思いを馳せる。

厳しい現実と斜視というアイデンティティの挟間で、
〈僕〉には、さらに残酷な
クライマックスが待ち受けている。
そして最後の最後に、
これ以上ないほど美しく、かつ絶望感に満ちた
最終2ページの筆致に圧倒される。恐ろしいほどの読書体験。

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