Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

無垢の生きざま

2013年06月29日 | 映画など
沖田修一監督『横道世之介』を見る。
これはいい映画だなあ。
ほんわかしたユーモアと、
登場人物への慈しみにあふれた青春映画だ。お見事。



ヨコミチヨノスケ、って噺家かよ、
という突っ込みをしたくなるが、
れっきとした主人公の名前で。
この名前を聞いて笑い転げるのが、
吉高由里子演じる祥子だ。のちに世之介の恋人になるのだが、
主人公のやることなすことにケラケラと笑う。

人が良くて、マイペースで、一緒にいると楽。
そんな若者が映画の主人公になり得るかというと、
成立するんだな、これが。
大学ではサンバのサークル(だから上のポスターである)に入って、
踊りながら転んでしまった自分のビデオを何度も見る。
スイカを食いながら、友人と外に出て、
手持ちのスイカを割って「ほら」と友人に手渡したりする。

特にどうってことのないエピソードが重なる。
世之介の近くにいた友人たちは、そんなエピソードを
何年も後になって思い出して、笑う。
ほんのり暖かくて、少しだけ寂しい。

吉田修一の原作は読んでいないのだけど、
おそらく世之介のゆるくて暖かいところがよく書けているのだろう。
世之介を演じた高良健吾が、能天気さと哀愁を漂わせて好演。
吉高由里子はちょっと世間からずれた感じの女の子役が似合う。
優等生な役柄が多かった友人役の池松壮亮も、
ひどく人間味のある若者を演じていたし、
世之介の同郷の友人を演じた柄本佑のコメディリリーフぶりも楽しい。

監督の沖田修一は、前作『キツツキと雨』でも
登場人物の感情をユーモラスに追っていたけれど、
本作が大ブレイクとなることを願いたい。



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偉業礼賛

2013年06月29日 | 日々、徒然に
ドラゴンズの山井大介投手、
ノーヒットノーラン、おめでとうございます。
思えば2007年の日本シリーズで、
大記録達成の寸前の交代劇。
ドラゴンズファンの記憶に永遠に刻まれたあなたは、
その後、先発から中継ぎ、抑えを経て、
ついにノーヒットノーランを達成。素晴らしい。

また捕手の谷繁選手のサポートなしでは
達成できなかったと思います。
それにしても谷繁選手、
2002年の川上投手、2006年の山本昌投手の
ノーヒットノーランの捕手でもあるわけで、
女房役として3度も経験するという。まさに偉業。
おめでとうございました。

ドラゴンズも3位です。頑張ってくださいね。


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楽しくあること、楽しそうであること

2013年06月27日 | 日々、徒然に
仕事場で原稿を書いていたら、
外から何やら楽しげな音楽が聞こえてきた。



デモだった。
原発反対。憲法改正反対など、
老若男女な人たちがさまざまな主張をユルユルに。
踊っている人もいた。

??「デモの意味」については、私はこう考えます。
まず参加者が楽しい。こういうことを考えているのは自分だけでない、
という感覚が持てる。久し振りに顔見知りに会うこともありますし、
見知らぬ人に声をかけても共通の話題があります。
これは一種の社交の場です。そこでひとり一人が力を得て、
帰っていくのはいいことです。
(小熊英二・著「社会を変えるには」より引用)

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キレイが正義

2013年06月26日 | たまには音楽でも
ビーディ・アイの新譜「BE」を聞く。
前作「ディファレント・ギア・スティル・スピーディング」から2年。
まだ二度ほどしか聞いていないけれど、
テンションが高すぎた前作と比べて、
じっくりと聞かせるロックというか。
聞けば聞くほど味が出そう。
兄貴(ノエル)がいなくても俺たちはグレートなんだと
いわんばかりのリアムのボーカルは艶がある。
この人よりカッコいいボーカルは、
それこそレノンとマッカートニーぐらいしか浮かばないわけで。



艶があるといえばジャケットも官能的。
60年代に「ヴォーグ」などで活躍したカメラマン、
ハリー・ペチノッティという人が撮ったもの。
どうやら自分の奥さんらしい。キレイじゃんか。

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この世で最も許せないもの

2013年06月26日 | やさぐれ男のつぶやき
先日に引き続き、某テレビ局で
とある番組収録の見学。
出演者の人たちの打ち合わせの様子や、
ほぼぶっつけ本番の収録に驚きつつ、
この番組が本になったら、ああだこうだと
脳内でシミュレーションをしながら、
スタジオの片隅にいたと思いねえ。

つつがなく収録は終わったのだけど、
誰もが知っている超がつく有名人が
いきなりスタジオに現れて、一同びっくり。
というか出演者の人たちの驚きの表情がなんとも。

収録を終えて、書店に寄る。
隣にあるブティックで良さげなトートバッグがあったので、
買おうと思ったら、4千5百円。うーむ。
洒落たデザインで使いやすそうなのに。
あとコンパクトなショルダーバッグがあり、
これはいいなと思ったら、9千8百円。
うーん、手頃と言えば手頃なんだけど。

少しやさぐれてしまい、
つい近くにあった中華屋チェーンでチャーハンを食す。
だが、どうも作り置きだったみたいで、
べちゃべちゃの食感が最悪。
これは声を大にして言いたいのだが、
世の中でいちばん許せないのは、
チャーハンを作り置きして、それを出す中華屋だ。

仕事場に戻ったのは夕方の6時。
原稿の続きを書くが、終わらず。明日までにはなんとか。



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断片と記憶

2013年06月24日 | 映画など
ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手に逃げろ/人生』を見る。
15年ぐらい前に見たっきりで、
久しぶりの再見だけど、
自転車を漕ぐ(彷徨しているように見える)、
TVディレクター役のナタリー・バイ。
買われた客に無茶な要求をされる
娼婦役のイザベル・ユペールなど、
断片的ではあるけど、強烈な記憶が残っている。


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泡沫人生からの脱却

2013年06月23日 | 日々、徒然に
今日は東京都議選ということで、
最寄りの小学校に投票に行く。
が、閑散としていて、投票に来ているのは老人ばかり。
若い人はほとんど見かけなかった。
これはかなり低い投票率になりそうな予感。
実際、ニュースによると50パーセントを切るようで。

どうやら自分が投票した人が当選した模様。
こんなことは割と珍しいというか。
いかにこれまでの投票があまのじゃくだったか。
というか、当選しそうな人で
いちばん自分(たち)の願いを叶えてくれる人は
誰だろうと考えるべきで、そこが足らなかったようだ。

今回自分が入れた候補者も、
自分とは相容れない公約があったりしたけれど、
それでも同意できる点が多かったわけで。
泡沫候補や●●党(←自粛)ばかりに投票しても駄目なのだと思った次第。





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ピンクは世界を邪悪にする

2013年06月22日 | 邪悪なT君
うひょひょひょひょひょ。

嗚呼。せっかくGキャップなる製品で、
毒のエサを喰らって死に絶えたと思ったのに、
なんというしぶとさだ、邪悪なT君よ。

「いや~たとえ死にかけたとしても、
 コレを見たら、一瞬で生き返っちゃいますよ~。
 なんといってもピンクですからね~」

ペヤングがタラコ、しかも焼きそばとは。
一体何を考えているのだ。わけがわからない。

「わかるわけないじゃないですか~。
 とにかく攻めに攻めてますよね~ペヤングは。
 しかもこのピンクが毒々しくて、こりゃ病みつきですね~」

ひと目でソレとわかる邪悪な代物だが、
こんなモノを喜ぶのは君しかいないだろうに。
ペヤングは君だけのために作っているのか。

「さあ~どうなんでしょうね~。
 まあ少なくとも生きる力にはなりますよね~。
 疲れている身体にはいいんじゃないですか~。
 さあ遠慮しないで食すといいですよ~うひょひょひょ」

そんなに嬉しいのか。
その喜びが頂点をむかえる前に息の根を止めてやろうと思ったが、
邪悪なT君はいつのまにか姿を消してしまっていた。
あとに残されたのは、あまりにも邪悪なピンクの残像であった。

コメント (2)
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ピンク色の涙

2013年06月21日 | 邪悪なT君
それにしても、このジメジメとした気候、
なんとかならないものか。
身体も心も湿りっぱなしで、まさに梅雨まっ盛り。
それでも澱んだ気分を奮い立たせ、
飯田橋のS社で打ち合わせ。
1時間ほどいろんな話を。

仕事場に戻り、溜まっている原稿を何とかしないと
と思いながらも、資料本を読まねばならず、
とにかく、読む。どうも疲労気味で進まない。
困った。どうしたものか。



うひょひょひょひょひょ。

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流れにたゆたって

2013年06月20日 | ささやかな幸せ
国分寺から西武線に乗る。
鷹の台という駅で降りる。初めて来た。
とある打ち合わせでここまで来たのだけど、
普段、23区内で生活していると、
武蔵野な感じというか、
東京にはけっこう緑があるんだなとあらためて思う。



玉川上水に沿って歩く。
水の流れと木々。
ほんの少しだけやさぐれ気分がおさまるのでした。
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