goo blog サービス終了のお知らせ 

Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

背徳の白濁

2025年01月23日 | にやけ男のブルース
「ミルクです」

あんちゃんはそう言って、
洗面器にいっぱいの白濁した液体を
どーっと湯船に入れてきたのです。

ここは仕事場と自宅を往復する路線の
途中駅にある銭湯。たまに下車して入りにいくのを
楽しみにしているというか。今夜はそれほど寒くないので、
なにはなくとも行くべきだろう、と。

湯船のひとつが「変わり湯」で、
毎週、いろんな種類の湯が楽しめるのがこの銭湯の売り。
えらく白濁した湯船があるかと思ったら、
「ミルク湯」らしい。ほお。
ミルク香料による甘い香りと、3つの保湿成分を配合しているので、
お風呂上がりにお肌がしっとりするらしい。

それはいいかも、と思いながら
湯船につかっていた。すると従業員のあんちゃんが、
まるで鍋物に割り下を付け足すように、
それはそれは濃厚そうなミルク香料をどぼどぼと
湯船に入れてきたからたまらない。

白濁した湯がさらに白濁し、
乳製品の匂いが心と身体に染み渡ってくる。
湯船に入っている人は5人。
若者風が2人。外国人観光客風が2人。
そしてやさぐれたおっさん(自分)が1人で、
全員が恍惚の表情を浮かべていたという。
あまりの白濁ぶりと、甘ったるい湯気がなんとも背徳的。
このやさぐれたお肌がしっとりするのかしら。
と、にやけるも、しっとりしてどうするのだ。と自問自答。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その汚れた心と身体で

2024年11月09日 | にやけ男のブルース
12時。原稿を書くつもりが、
作家さんと次の連載についてやりとりしたり、
上がってきたゲラを関係各位に送ったり、
資料本を持ち主に返すために
ゆうパックで送ったりと、なんか落ち着かない。
ようやく書ける態勢になったのは14時。

実は17時からの落語会に行くので、16時前には
書き上げないといけない。で、書く。
でもなかなか進まず。会場に行く時間になっても終わらない。

泣く泣く仕事場を出て、落語で笑い、
戻ったのが19時過ぎ。でまた書く。
22時に書き終わり、ぶおおとため息をつく。
帰りの電車の中で落語会の噺を思い出してにやけていたら、
隣にいたお姉さんが汚いモノを見るような目で
自分を一瞥して、そそくさと降りていった22時15分。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にやけ男の華麗な冒険

2024年11月05日 | にやけ男のブルース
午前中はH社で打ち合わせ。
来年出す本のことでいろいろと。
なかなか難易度の高い本になりそうで、
さぞかし苦労するんだろうなと
この先起こりそうな近未来を想像していたら、
「tacoさん、なんでにやけてるんですか」と
突っ込まれてしまった。にやけてましたか、自分。

実はこの打ち合わせの前。
東西線に乗ってここまで来たのだけど、
向かいに座っていた人からいきなり声をかけられたのです。
その人はライターのHさんだとわかりびっくり。
「どちらまで」「九段下です」「僕は大手町」
みたいな話をしていたんだけど、
もしかしてHさんに、
このにやけ顔を見られていたのかも知れぬ。

「あ、tacoさんだ。偶然だなあ。
 って、なんでにやけてるんだろう。怪しすぎ。
 話しかけるのやめようかな。でもなあ」

と逡巡していたにちがいない。
ごめんなさい。他意はないんです。
最近、ヨコシマな妄想をしがちなんです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にやけるばかりの朝

2024年07月04日 | にやけ男のブルース
「虎に翼」。すげえ。
恩人で恩師でもある先生に向かって、
許せないことは許せないと言い切る主人公。
いい人はずっといい人で、
ダメな人はずっとダメな人。
そんな人物造形のドラマや映画が多いなか、
ものすごく攻めた脚本だと思う。
伊藤彩莉もすごいが、受けの芝居をしながらも、
阿鼻叫喚というのはこういう芝居か、
というのをまじまじと見せてくれた小林薫。
平岩紙や平田満に続き、
長く語り継がれるにちがいない名演を見せてくれた。

いやいや恐れ入りました。まだこんなのが
3か月続くかと思うと疲れるなあ、とにやけ顔。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その笑顔の意味

2024年05月09日 | にやけ男のブルース
首の痛みがひどい。

もとより肩も背中も腰も尻もダメで、
首も同じくガチガチで、ちょいと右を向いたらぐぎっ。
左を向いたらごぎぎ。変な音と鈍い痛み。
そしてじわじわと襲ってくる倦怠感。

原稿書きとか企画書づくりとか、
目の前の課題はいろいろとあるも、
なんともしがたいというか。

整体院行かなきゃなあ。
と、思いつつ書店に資料を探しに行く。
意中の本を買ったはいいが、絶版だと思っていた
文庫本を見つけて、思わずにやけたら、
首の痛みが少しやわらぐ。おお。そうか。
このままずっとにやけていたら、身体が改善されていくのかしら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

却下された男

2024年04月01日 | にやけ男のブルース
今日から4月。
ということで始まりましたね、朝ドラ「虎に翼」。
伊藤沙莉さん。やっぱり声が魅力の人だなあと。

その伊藤さん演じる寅子、
「ブギウギ」のスズ子が所属した歌劇団に
入りたいという台詞ににやけてしまう。
だって、その歌劇団には看板スターの神様(蒼井優)がいるんですよ。
なんなら、そのまま歌劇団に入ってスズ子と親友になって、
神様(蒼井優)の薫陶を受けるってのはどうですか。
それで半年やってくださいよ。神様(蒼井優)が死ぬのは無しね。
え。ダメですか。んもお。イケズなんだから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛と哀しみの2250

2024年02月02日 | にやけ男のブルース
に、にせんにひゃくごじゅうえん…。

いつもの中古レコ屋で、
意中のレコを見つけたのはいいが、
ちょっとお高いんじゃございませんか、ということで、
泣く泣く諦めたと思いねえ。

だが、しかし。
家に帰り、風呂に入っても、布団にもぐっても
その2250円のアレが脳内をぐるぐる。

次の日。つまり今日。
右手に千円札を2枚。左手に百円玉を3枚握りしめ、
「これで文句ないじゃろが!」と件のレコ屋を再訪。

だが、時すでに遅し。
意中のレコはとっくに売れていて、影も形もなかったという。
嗚呼。なんということじゃあ。
と、自分を激しく責めたてるのでした。

2千円札を握りしめてぶるぶる震える
この右手をどうしてくれようか。
こうなったらやりたい放題じゃあ、とエサ箱を漁り、
意中のレコその2が380円で出ているのを発見。
さらにもう1枚、たまに見かけてもボロボロのジャケで
しかも2千円超えで買うのを諦めていた意中のレコその3が
なんと1600円でしかも美品だったという。

満面のニヤけ顔で店を出るも、
右手にはレジのお姉さんから釣りでもらった20円。
そしてずっと左手で握りしめていた百円玉3枚。
それが今日のランチ代だと気付くまで
そんなに時間はかからなかったのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

墜ちていくのも幸せだよと

2024年01月19日 | にやけ男のブルース
年明けからずっと原稿書きで、
残っていた懸案の原稿もゴールが見えてきた。
気がついたら、1月も後半に差し掛かっているではないか。
時の過ぎゆくままにこの身を任せるしかないのだろうか。

書いた原稿がクライアントと
取材した人に割と好評で安堵する。
あとは読者が楽しんでくれれば
申し分ないのだけど、こればかりは何とも。

例によってこの体たらくなので、滅多に褒められることは
ないんだけど、ほんのたまに、数年に1回ぐらい
お褒めの言葉をいただくことがある。
それだけでしばらく頑張れるというか。燃費良すぎな自分。

だが、しかし。
年明け早々、褒められたということは、
このあと2年ぐらいは褒められないのかな。
別に褒められるためにやっているわけではないんだけど、
神様(蒼井優)みたいな人に、
「あんた、なかなか頑張ってるわね」と言われたいです。
あ、いや神様(宮崎あおい)なら、
「あんた、ほんとに駄目ねえ」と言われてもいいです。
いやいや神様(多部未華子)だったら(以下、無限ループ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

墜ちよ、そして生きよ

2024年01月17日 | にやけ男のブルース
朝から自宅でL誌の企画会議をリモートで。
2つほど企画を出して、いろいろと話す。
うまく流れてくれることを願いたい。
参加者のみなさんの企画は
自分からは絶対出ない類のものなので、
参考になるというか。

2時間弱の会議が終わって
やばいやばいと呟きながら電車に乗って仕事場に。

そうなのです。
第四の仕事があまり進んでいないのです。
図書館から借りた、けっこうな数の資料本を机に積み、
さあ一気に書くぞ、と集中力のポーズ(by翔んだカップル)。
だが、しかし。ちいとも進まないのは何故。
焦れば焦るほど書けないのはいつものことで、
どうしたものかと思っていたら、
ここはどこだ私は誰と中古レコ屋のエサ箱を漁り、
うひょひょとにやけている男は地獄に墜ちるんでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少なくともニヤけるのだけは

2023年10月24日 | にやけ男のブルース
いわゆる雑務に追われる一日。
今日こそ、こまごまとした事務仕事などせず、
原稿書きに専念できる、と思ったのが大間違い。

請求書書きや、領収書のまとめ、
見本誌などの送付、取材の段取り、
クライアントからの資料がいくつもメールで送られてきて、
そのダウンロードなどをしていたら、
あっという間に陽が沈んでしまったという。

なんか夜になるの早くないですか。
10月の末だからといって、
お天道様をさっさと引っ込めるなんて、
イケズなんだから、んもお。

とかなんとかいって、
原稿が書けない言い訳にしてるんじゃないの、
という邪推は当てはまりません。
雑務に追われてるんじゃなくて、雑念にとらわれてるんじゃないの。
そんな突っ込みをする輩は天罰が下りますよ。

こんなときは、いい気候だし銭湯にでも行って、
麦のアレをきゅーっと。
そんなヨコシマなコトは1秒たりとも
思ってませんからね。ホントですよ。
とかなんとか。雑念だらけのおっさんをよそに
夜はどんどん更けていくのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする