げしし。
暑いのに。忙しいのに。
若旦那は今日も目の前に立ちはだかるのでした。
「げしし。忙しそうですね。
そんなだとコミケも行けなかったんじゃないですか」
「はあ。なかなか時間が取れなくて」
(ヒマでもコミケは行くわけないじゃろが! あんな人の多いところ)
「暑かったですよ。ビッグサイト。
溶けちゃうんじゃないかと思いましたよ。げしし」
「猛暑ですからね。熱中症大丈夫でしたか」
(そのまま溶ければ良かったんじゃ! なんなら塩かけたろか!)
「やばかったですね。あの暑さは。げしし。
でもSWの熱さに比べたら、まだまだですね」
「ああ。正月公開でしたっけ」
(ネタバレしたら●●●プールに沈めちゃる!)
「げしし。心の声、聞こえてますよ」
「え、そうですか」
「●●●プールって、アレですか。オリパラの。げしし」
「ええ、まあ」
「ビッグサイトはお台場に近いですからね。
あんなところに沈められたら●●●まみれですよ。げしし」
「大腸菌がすごいですから」
「ジャバ・ザ・ハットみたいになっちゃいますね。
まあそれはそれで。げしし」
「どろどろになりますよ」
「たまりませんね。ジャバでどろどろ。げしし」
「そんなになりたいんですか、ジャバに」
「げしし。どろどろになるのはいいんですけど、
●●●まみれは勘弁してくださいね」
ジャバになるのはともかく、●●●は嫌か。
どちらも嫌だし、両方はもっと嫌。