マーク・ローレンス監督『
ラブソングができるまで』を見る。
ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア主演。
ハリウッド映画のラブコメ界では、
このふたりはおそらく最強。
期待通りの楽しい作品だった。
Music and Lyrics(2006)
ヒュー・グラントは、「POP」という
80年代に絶大な人気を誇ったポップグループのメンバーを演じる。
この「POP」というグループのビデオクリップが流れるのだが、
MTVの全盛期を知っている人なら、大爆笑すること必至。
ノリが良くて、チープで、能天気。
そんな雰囲気が非常に良く出ている。
ホール&オーツとカーズとトンプソンツインズとワム!を
足して4で割ったような感じ。
そのビデオクリップで、嬉々として、
腰フリダンスで歌って踊るヒュー・グラントを見るだけでも
お金を払う価値はあると思う。
今は懐メロ大会などのイベントで、
遊園地などをまわる日々を送っていたヒュー・グラントだったが、
人気絶頂のアイドルシンガーに曲を作ることになる。
その曲に詩をつけることになったのが、
ヒュー・グラントのオフィス兼自宅に、ガーデニングの世話を
しにきていたドリュー・バリモア、というのがストーリー。
ふたりで曲を作っていくうちに、
次第にお互いが気になり、恋に落ちる、という王道のパターン。
曲が出来上がっていくにしたがって、
ふたりの感情が高まっていく心地良さ。
ドリュー・バリモアの映画は最近まったくハズレがない。
『50回目のファーストキス』や『2番目のキス』など、
すべて良質で、見ているとやさぐれた気分を
吹き飛ばしてくれる映画ばかりだ。
今回も、レストランで元カレを発見し、
メニューで顔を隠して、テーブルにぶつかりながら
走っていく場面に笑わせてもらいました。
もともと僕は、コメディエンヌ好き、というか、
コメディのできるハリウッドの女優さんは、
手放しで絶賛してしまう。
ゴールディ・ホーンもそう。
メグ・ライアンもいい。
コメディに出るジュリア・ロバーツや、
キャメロン・ディアスも素敵。
ゴールディ・ホーンの娘のケイト・ハドソンにも
ぜひ、母親の路線を突き進んでもらいたい。
現在のところ、ラブコメの女王は、
やはりドリュー・バリモアだ。間違いない。