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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

傷ついた君に言えることは

2025年07月25日 | たまには音楽でも
佐野元春&ザ・コヨーテバンド
「HAYABUSA JET Ⅰ」を聞く。
かつての代表曲をいまの元春が等身大で
セルフカバーしたアルバムというか。
いかにもコヨーテバンドなアレンジと
曲に対するアプローチが新しい。でも楽曲自体が
エバーグリーンなので結局のところ、
ああ、いつもの元春じゃないか、と。


これまで元春は何度もセルフカバーをしてきたし、
「月と専制君主」や「自由の岸辺」といった
セルフカバーのアルバムも出してきた。
本作ふくめ、「ヤングブラッズ」や「ジュジュ」
「インディビジュアリスト」「君をさがしている」
などは何度もアレンジを変え、
歌詞を少しずつ書き直し、異なるバンドメンバーで演奏され歌われてきた。
でも、ディランほど原曲をぶち壊すこともないし、
おなじみのメロディとリリックは口ずさむことができるし、
何よりも心地良い。もしこのアルバムが世に出ることなく、
ライブでしれっと演奏されたとしても、ふつうに盛り上がり、
「だいじょうぶ、と彼女は言った」なんかを聞いて
涙ぐんでしまったりするのだろう。

若い頃のように、シャウトはできないだろうし、
ボーカルの力も弱まってきているのは、
元春をずっと聞いてきたファンなら
少しの心配とともに受け入れてきているわけで、
年齢相応の洗練した大人のロックを聞かせてくれる。
元春自身はいまの音で再演して、
若い人たちにも聞いてほしいみたいだけど、
そのあたりはどうなのかわからない。

ベストトラックは上の
03  だいじょうぶ、と彼女は言った
元春の曲のなかでもかなり好きなんだけど、
さりげなくてせつない応援ソングな感じが増している。

あと
07 欲望
この世に生きる自分のエゴを
歌い上げた原曲の重さから解き放たれて、
静かなポエトリーリーディングのような曲になっている。

ということで、
ライブ行きたいんですけど
チケットの抽選は全滅。
そんなに行きたきゃファンクラブ入れ
ってことなんだろうけど、追加公演に期待します。

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ぼくのために一曲やっておくれ

2025年06月19日 | たまには音楽でも
「名もなき者」
オリジナル・サウンドトラックを聞く。
映画本編は見てるし、曲がいいのはわかっているんだけど、
あらためて聞いて、シャラメ君すげえ。
ディランの曲は本人以外が歌うと名曲度が増すという
ジンクスはここでも証明されているというか。


CD1枚で全23曲。
原曲とくらべて1曲1曲は短めだけど、
聞いている分には気にならない。
シャラメ君だけでなく、
ジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロや
ピート・シーガー役のエドワード・ノートン、
ジョニー・キャッシュ役のボイド・ホルブルックも
楽器を演奏しながら歌っている。
物真似とも違う。なりきっているのとも違う。
みんな実物に寄せてはいるけれど、曲を自分のものにしている感があり、
いっそこのメンバーでツアーとかしてほしいと思うぐらいだ。

「くよくよするなよ」や「風に吹かれて」など、
シャラメ君とモニカのデュエットがこれまた絶品。
なかでも「北国の少女」が素晴らしく、
ライナーノーツによると、実際のディランとバエスは
この曲をデュエットしていないという。なんというお得感。

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ベイビーブルーの衝撃

2025年03月22日 | たまには音楽でも
キャット・パワー・シングス・ディラン
@豊洲ピットに行く。
伝説といわれるディランの
「1966年ロイヤル・アルバート・ホール」のコンサートを
完全再現して評判を呼んだキャット・パワーが
1日こっきりの来日公演をおこなった。
ちょうど「名もなき者」の公開中というタイミングのなか、
まさにあの時代のディランを追体験しようと、
コアなファンが海っぺりのライブハウスに集まった模様。
でもこれは、キャット・パワーという
すげえ歌うたいを体験するライブだなあと、
あらためて気づかされたロック貧乏だったのです。


豊洲ピットはスタンディングだとキャパは3000ほど。
今回は座席指定だったのでキャパは1300ぐらい。
自分は最後列に近く、会場はほぼ傾斜がないので、
スタンディングだとステージはかなり見にくいだろうと想像。
腰がアレなロック貧乏には
優しい会場設定でありがたい限り。

定刻通りにライブがスタート。
濃い緑のスーツ姿のキャット・パワーが現れ、
アコギだけの演奏で「She Belongs To Me」を歌い出す。
CDで聞いていたとはいえ、そのハスキーでスモーキーな
ボーカルにうっとり。

セットリストは会場中のみんなが知っているという
珍しい状況のなか、難解なディランの詩を
歌っていく彼女の姿をじっと聞く。ただ聞く。
前半のアコースティックセットでは
特に「Desolation Raw」に引き込まれた。
やたらに長く意味のわからない歌詞も
彼女に優しく読み解かされている感じがする。

「Mr.Tambourine Man」が終わると、
ささっと会場はエレクトリックセットとなり、
「Tell Me Mama」がスタートして会場は大盛り上がり。
前半は直立不動に近い感じだったキャット・パワーも
リズムに乗り、躍動感が出てくる。
バンドの演奏はギターにしろオルガンにしろ、
ディランのあの1966年の音のような、
まさに疑似体験ができそうで、つまりはチビってしまったのです。

とはいえ、強く思うのは、
これはディランの追体験というよりは、
独特な個性を持ったキャット・パワーのライブだということだ。
ディランには悪いが(別に悪くないか)、
今回の曲群は彼女のオリジナルだと思ってもいいんじゃないかと。
それくらい「これはあたいの持ち歌よ」という意気込みが
伝わってきたというか。

そしてラストの「Like A Rolling Stone」を
祝祭的な感じで歌うキャット・パワー。
サビを観客に歌わそうとするお茶目なところにも好感。
1966年のディランのときは、怒りを持って歌われたこの名曲が、
2025年には温かみを持って歌われるという
不思議な体験もなかなか得がたいものだった。
誰も「ユダ!」と叫ばなかったし、いいライブでした。

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失ってしまったものはいつの間にか地図になって

2025年03月02日 | たまには音楽でも
くるり ホールツアー2025
〜Quruli Voyageくるりと弦楽四重奏〜
@LINE CUBE SHIBUYAに行く。渋谷公会堂ね。
くるりのライブは4年振りに参戦。
今回は弦楽カルテットを率いたツアー。
このバンドには弦楽器をフィーチャーした名曲もたくさんあるので、
「ばらの花」も「東京」も「ロックンロール」も
演らなかったけれど、ファンには滲みるライブだったと思う。


くるりはまぎれもないロックバンドという認識がある。
ギターはかき鳴らすし、ベースはうなる。
今回のツアーはそこに弦楽四重奏が重なり、
もともとの楽曲の良さというか、まろやかさが増した音楽が
ホール内を包んでいく。ロックはいい意味で、
感情を逆撫でするところがあるけれど、
岸田繁のボーカルは歌心に溢れていて、多幸感が伝わってくる。
「Remember Me」にしても「JUBILEE」にしても
あらためていいメロディだなあ、滲みる歌詞だなあと。

くるりは来年30周年とな。
そりゃあメンバーもファンも年齢を重ねているわけだから、
こんなテイストのライブも悪くない、というか。
スプリングスティーンがオーケストラをバックに歌った
「ウエスタン・スターズ」を彷彿とさせるところがある。

ベースの佐藤征史が「東京」「ロックンロール」
「ハイウェイ」の替え歌で物販のグッズを
紹介するところで会場内が湧く。
これらの代表曲は演らなかったけれど、
みんな満足したんじゃないだろうか。

と思ったら、このライブの次の日、
同じLINECUBEのアンコールで「ばらの花」を演ったらしい。
ツアーの楽日だからサービス? そんなあ。
まあでも、ライブというものはそういうものだろう。一期一会。
今度は円熟さからかけ離れた、
いかれたロックンローラーぶりが見たい。
となるとホールじゃなくて、ライブハウスになるのかな。
そんときは「すけべな女の子」「石、転がっといたらええやん」
なんかを聞かせてくださいな。
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どんな気がする? と腰に

2024年12月17日 | たまには音楽でも
キャット・パワー「シングズ・ディラン」を聞く。
ディランの曲は、本人以外の人が歌うとその良さが際立つ、
という定説があるのだけど、本作は
ディランの66年“ロイヤル・アルバート・ホール”
での伝説的なライブを全曲再現するという驚愕の企画版。


ピーター・バラカン氏のラジオで
何曲かオンエアされて聞いたときは、
「へえ」「ふうん」という感じだったのだけど、
CDを買って聞いてみて驚く。
つまり「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」から
「ライク・ア・ローリング・ストーン」まで
全15曲通して聞いて初めて
その凄さがひしひしと伝わってきたのだ。

66年のディランは、世の中に殴り込みを
かけようかというイケイケで乱暴な
ロックンローラーとしての魅力が炸裂していたけれど、
じっくりと語りかけるように
歌うキャット・パワーの今作でのアプローチは
ディランの名曲群をあらたに照らしてくれたというか。

オリジナルに忠実なアレンジと歌唱で、
訥々と歌っていくキャット・パワーの
ちょっとスモーキーな声質が心地良い。
ディランの難解な歌詞も、一語ずつ丁寧に発声していて、
言葉の意味をしっかり感じ取りながら歌っているような。

どの曲がいいかというのは難しい。
強いて言うなら「アイ・ドント・ビリーブ・ユー」の
切ない感じかなと思ったりするけれど、
先に書いたように、全15曲がひとつの音楽のかたまりであり、
とりあえず通しで聞くのがお勧め。
ディラン初心者もまずはコレから聞くのもいいかと。
で、オリジナルのディランを聞いて、そのあとまたコレ。
20回ぐらい交互に聞いていたいな。そんなコトしてたら
あっという間に年が明けちまいそうですが。

ともあれ、キャット・パワーさん、
年明け3月にこのディラン再現ライブを引っさげて
来日公演があるとのこと。豊洲ピットでスタンディングですか。
チケット買えるんだろうか。
腰を鍛えて(絶対しない)参戦しようかな。

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魂のゆくえ

2024年07月27日 | たまには音楽でも
リンダ・キャリエール「LINDA CARRIERE」を聞く。
77年当時、世界進出を視野に入れていた
レコード会社アルファの社長、村井邦彦から
プロデューサー業を依頼された細野晴臣が、
米国の新人歌手リンダ・キャリエールのアルバムを制作。
細野を始め、山下達郎、吉田美奈子、矢野顕子らが
曲を提供し、ティン・パン・アレーの面々をバックに
レコーディングが行われた。しかし、完成盤を聞いた村井が、
「ヴォーカルがあまりに弱い」との判断でお蔵入りに。
そんな経緯のアルバムが、47年の時を経て正式リリース。
あまりにも豪華な布陣で、海外に向けてつくられた
日本発のアルバムがどんなものか、興味は尽きないわけで。


いや。ヴォーカルが弱いって、そうかもしれないけど、
これはこれで柔らかで、かつソウルフルな歌声。
達郎や矢野顕子による楽曲は、
いかにもこの人たちらしさが出ている演奏で微笑ましい。
特に「06 LAID BACK MAD OR MELLOW」は、
跳ね上がるようなポップソングで本アルバムでは一番かなと。
細野さんの楽曲はAORな感じが多く、
なかでも「08 Vertigo」は、リンダさんの熱唱と、
トロピカル三部作のテイストがあって、とてもいい。

というか、
「細野晴臣と彼らの時代」とか
「シン・YMO」といった書籍で
このアルバムの制作過程やその顛末を読んでいて
あまりにも情報過多な脳味噌で聞いているので、
素直な耳で聞けないというか。
まっさらな状態で聞きたかったなあと。

お洒落なバーに入って(ありえないが)、
そこの有線(今でもあるのか?)から
さりげなく流れてきたら、
いい感じなのかもしれないと思ったりするのです。
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僕の心は車輪のように回り続け

2024年07月09日 | たまには音楽でも
ポール・マッカートニー&ウィングス
「ワン・ハンド・クラッピング」を聞く。
74年に収録されたスタジオライブで、
ブートでしか聞けなかった音源が公式リリース。
これが若さというものなのかな。
元気で力強くて。ポールが、バンドがナマっぽい。


あ、いや。スタジオライブなんだから
ナマっぽいのは当たり前なんだけど、
なんていうのかな、ボーカルとかドラムとか
ギターやベースやコーラスの粒が立っているというか
躍動感みたいなものに溢れていて、
演奏技術とか楽器的な部分はわからないけれど、
釣ったばかりの魚がピチピチしているような。
って、お前、釣りもやらないのに
何を言っているのだ、という突っ込みは受け付けません。

ともあれ。
お馴染みの曲が元気いっぱいに演奏され歌われていく。
74年収録ということだから、
「バンド・オン・ザ・ラン」と「ヴィーナス・アンド・マース」の
ちょうど挟間に演奏された、
ウイングスがいちばんバンドとして充実していた時代が
パッケージングされたということだろう。
「ウイングス・ワイルド・ライフ」の頃の
初期の荒っぽさも少し残っていて、若々しい。

「ジェット」「ソイリー」といった
パワーポップな名曲はもちろん、
「ブルーバード」「1985年」のポジティブな感じは
オリジナルアルバムでは
あまり感じられないところだなあと楽しく聞く。

DISC2では
お遊びで歌われたとおぼしき
「レット・イット・ビー」がことのほか、いい。
「ゴー・ナウ」はもうすでにウイングスの曲に
なっているなあと思いつつ、デニー・レインを偲ぶのでした。

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僕の歌は君の歌

2024年06月08日 | たまには音楽でも
タブレット純リサイタル2024
@渋谷文化総合センター大和田さくらホールに行く。
完売御礼とのことで、タブ純ラブな人たちが
一堂に会した夜。


きらびやかな赤いドレスをまとい、
堂々と、という雰囲気とは正反対の、
おどおど遠慮がちに登場したタブ純は
美空ひばりの「柔」をオープニングに、
藤圭子「新宿の女」や八代亜紀「雨の慕情」を歌唱。
おお。やっぱりムード歌謡の人だなあと。
さすがに歌は上手いし、ギターの演奏もお見事。

と、歌や演奏はいいのだけど、
なんともグダグダの進行で、観客をハラハラさせつつも
「がんばってー」という励ましの声援が飛び交う。
なにかやらかせばやらかすほど、
守ってあげたい気分を高めてくれる
特異な個性の持ち主タブ純。

休憩後の第2部。ピアノの弾き語りで、
なんと「Your Song」を歌い出したではないか。
エルトン・ジョンならぬエルトン純。
この日のために猛特訓したというピアノの
演奏がまたまたグダグダで可笑しくて。

じゅうぶん会場が暖まったところで、
GSメドレーでタイガースの曲を熱唱。
高齢の女性客が目立つ会場が一気に沸き立ち、
タブ純以上にノリノリで、そうか。
グルーヴ感あふれる瞬間というのは、まさにこのときだった
女性たちにはタブ純がジュリーに見えたに違いない。

アンコールはジュディ・オング「魅せられて」。
そして新曲の「母よ」と「愛をありがとう」。
加藤登紀子に提供されたこの2曲はかなりの名曲で、
ぜひ売れてほしいと思う。で、今年こそ紅白に出てと願いつつ終了。

2階席のうしろの方だったけれど、
ステージとの距離も近くて、大満足。
同じ階の前の席に我がアイドル
阿佐ヶ谷姉妹のおふたりを発見。武田砂鉄さんらしき人もいた。
その近くに、タブ純のご両親もいたようで、
終了後、その席のあたりがざわざわしていたという。
男子トイレの前で並んでいたら、目の前に泉麻人さんがいて、
思いがけず連れションしてしまい
ミーハー心を掻き立てられる夜だったのです。

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姐さんはあたいとは言わない

2024年04月10日 | たまには音楽でも
ノラ・ジョーンズの新譜「ヴィジョンズ」を聞く。
じつは前作「ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア」を
聞いておらず、その前の「デイ・ブレイクス」以来というか、
ノラ姐さんの新作を聞くのは8年ぶりということになる。
あんた、あたいのファンじゃなかったっけ?
と姐さんに問いつめられたら、素直に謝りますので。
でも、とってもポップで楽しい新作でしたよ。


ノラ・ジョーンズは不思議な歌手だと思う。
一般的にはピアノを弾きながら、
ブルーノートなジャズボーカルでしっとり曲を聞かせる人、
というイメージがある。でもそれはセカンドアルバムぐらいまでで、
3作目の「フィール・ライク・ホーム」ではカントリーに舵を切り、
続く「ザ・フォール」「リトル・ブロークン・ハーツ」
ではギターの音を前面に出して、ソフトロック路線になっていく。
個人的にはこのあたりの姐さんを
好んで聞いていたりしていて、来日したらなるべく行くようになった。

そのあとの「デイ・ブレイクス」は
またジャズボーカル系に回帰するという。
どこかつかみ所のないミュージシャンというか。
それだけ音楽性が多様ということなのかな。
聞くほうは、いい意味で飽きないし、マンネリにならない。

で本作。これまでの姐さんのいろんな音楽性が
ないまぜになったアルバムになっていて、
それがすべてポジティブな印象で、聞いていて心地良いのです。

お勧めの曲は「04 Qeen Of The Sea」。

ドロドロの恋愛の呪縛から解き放たれて良かった、
という歌詞(ものすごい意訳)がうたわれるロックンロールで
カッコいいです。姐さん武道館来て頂戴。


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甲州街道はもう春なのさ

2024年03月03日 | たまには音楽でも
仲井戸麗市「I STAND ALONE」を聞く。
これが出たのは2010年だから、
もう14年も前のライブ盤なのだな。
清志郎が亡くなったのがその前年。
なぜすぐ買って聞かなかったのだろう。
と思ってCDをプレイヤーにかけた瞬間、
その理由がわかった。そうか。そうだった。
だって聞いたら、絶対泣くぞと思って自粛していたのだった。
そりゃあ泣くでしょう。清志郎の盟友であるチャボが
ひとりでRCサクセションの名曲を
弾き語りで歌うんだから。もうチビるチビる。


清志郎を偲び、慈しみ、
でも生きている者としての義務というか矜持というか。
堂々と自分のスタイルで
男らしさと繊細さの入り交じった
チャボのギターとボーカルに聞き惚れる。
ポエトリーリーディングの人でもあるので、
清志郎に向けた朗読に感極まる。
最近のライブでもRCの曲を演っているとのことなので、
それも含めて、いちどは生のチャボが見たい。

清志郎はいつでもライブに行けると思って
結局2回しか行けなかったし。
先のことはわからないので、
行けるうちに行ったほうがいい。絶対に。





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