Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

思い込みだけで生きている

2023年08月31日 | にやけ男のブルース
とあるパンフレットの構成案に四苦八苦。
今日が締切なので、こんなところかな、と思い、
えいやっと先方に送る。こういうとき、
マウスをクリックする力が無駄に入ってしまうのは何故。

だけど送った瞬間、これでいいんだろうか、
もっと精査するところがあったんじゃないか。
調査や資料の読み込みが足らないかも。
そんな不安感に苛まれるも、
もう送ってしまったんだから、あとは時が解決するでしょう。
未来の自分もきっと頑張るはずだし、と言い聞かせる。

別の本の原稿に取りかかる。
資料としてブレイディみかこさんの本を
読んでいたら、止まらなくなってしまった。
面白いからではない。
原稿の資料になりそうだから
読んでいるのだ。たぶん。きっと。
今の自分は、苦虫を噛みつぶしたかのような顔で、
うんうんと唸りながら読んでいるはずなのだ。
と思い、鏡を見たら何だこのニヤけたおっさんは。

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人生熟成の朝

2023年08月30日 | やさぐれレシピ
酷暑は続くし、物価高もひどい。
世の中は「なんだかなあ」というニュースばかり。
締切も厳しいし、首も肩も背中も腰も尻も痛い。
何か心の救いになるものはないのだろうか。
と、嘆き悲しんでいたと思いねえ。

朝、ご飯を炊こうと思ったとき、
ふと炊飯器のメニューモード画面に目をやったら、
「白米熟成」というメニューがあるではないか。
いつも「白米急速」で炊いていて、
早く喰わせんかい、と生き急いでいたのだけど、
いちども使ったことのない「白米熟成」モードで炊いてみる。
急速だと34分で炊けるのだけど、熟成だと74分とな。

果たして、倍以上の時間をかけて炊いたご飯は、
それはそれは美味しくいただけたという。
先週から首ったけ(死語)になっている
トマト入りのお味噌汁もつくる。
具にはあと、ナスとチンゲイサイ、なめこを投入。
これまた信じられないほどの美味というか。あとは生卵と納豆。
刻んだネギをたっぷり投入するのも忘れない。

トマトえらい。ネギえらい。そして熟成えらい。
人生も熟成したいもんですな。
今後は寝る前に熟成モードでタイマーしておけば、
目ざめたときは桃源郷ですよ。うふふ。あはは。

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マザーメリーのうた

2023年08月29日 | 日々、徒然に
ドリー・パートンが
ロックの名曲を歌った新譜を出すらしい。
その名も「ロックスター」というタイトルで40曲入りという大作。
なかでも話題になっているのが
「レット・イット・ビー」で、
ポールとリンゴ(あとピーター・フランプトンと
ミック・フリードウッド)が参加しているという。
どんなものかと、公開された音源を聞いたら
これがまた素晴らしくて。
ポールとリンゴがお元気なのが伝わってくる演奏というか。
他にも、「見つめていたい」をスティングと、
「ハート・オブ・グラス」をデボラ・ハリーと共演しているらしい。
新譜ちゃんと聞こうっと。

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ニヤけのちしみじみ

2023年08月28日 | 日々、徒然に
お茶の水で打ち合わせ。
帰りにちょいとだけディスクユニオンに寄り、
お目当ての中古CDを手に入れて
それはそれはニヤけながらJR御茶ノ水駅のホームに立つ。


この駅を利用している人にはお馴染みだけど、
ホームの中央に壁があり、両側に行き来できるように
半円のトンネルが開いている。背をすぼめて通らないといけないので、
不便だなと思いつつ、なんともいい味が出ているな、と。

この駅も再開発中で、
いずれこの中途半端なトンネルも
撤去されてしまうんだろうか。少しだけしみじみするのでした。
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グロテスクな官能

2023年08月27日 | 映画など
デヴィッド・クローネンバーグ監督
「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」を見る。
おお。まさにぐちゃぐちゃでべちょべちょ。
変態そのものではないか。
やはりクローネンバーグはこうでなくっちゃ。
この監督、齢80を過ぎて、やりたい放題なのが頼もしい。


近未来において、
人間は「痛み」というものから解放された。
そんな世界において、
自らの肉体を文字通り解体して、
己の内臓をさらけ出すパフォーマンスが
持てはやされるようになる。
ヴィゴ・モーテンセン演じる主人公は、
体内にあらたな臓器をつくることができる特異体質の男で、
レア・セドゥ演じるアーティストの手を借りて、
その腹をかっさばき、誰も見たことのない臓器を摘出し、
観客の前でこれでもかと披露する。
内臓をさらけ出すヴィゴ・モーテンセンの恍惚の表情は、
セックスそのものと言っていいだろう。
これはあらたな人類の夜明けなのか。
だとしたら、なんという官能的なディストピア。

変態どもを徹底的に肯定し、ありえない未来を提示して、
こっちにおいでおいで、と観客を挑発することこの上ない。
いっそ、そっちに行っちまった方が楽かなあ。
変なストレス無さそうだし、
文字通り腹を割ってみんなと話せるんじゃないの、
と思うシネフィル(自分、だ)は
どうかしていると思いつつ、傑作だなあと感じ入るわけで。

思えばクローネンバーグという人は、
ホラーの形を取りながら、「スキャナーズ」や
「ビデオドローム」「ザ・フライ」「クラッシュ」などで、
人間の肉体をとことん解体し、
ヒトではないものとの愛の交換を描き
人間の深層心理を暴こうとしてきた監督だと思う。

露骨で下品でありながら、官能的かつ文学と哲学の香り。
お洒落ですらある作風が唯一無二、というか。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」とか
「イースタン・プロミス」といった近作は
クライムものの傑作ではあるけれど、
内臓ぐちゃぐちゃが封印されていて、
寂しい思いをしていた世界中のシネフィル(かつ変態)は、
大いに喜んでいることでしょう。

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北西に進路を取れ

2023年08月26日 | 日々、徒然に
自宅から少し歩いたところに
TSUTAYAがあったのだけど、
いつのまにか閉店していた。
代わりにブックオフが10月にオープンするらしい。
実は、このTSUTAYAのあった場所から
北西の方角に歩くと銭湯があり、
さらにその先にはイイ感じの古書店が2軒あるのです。

ということは、
ブックオフを起点として、古書店AとBをハシゴして
さぶんと銭湯につかる黄金ルートが完成するな、と。
湯からあがったら麦のアレを摂取して、
またブックオフで物色するのも、いい。
そうか10月か。それまで生きていよう。
酷暑を乗り切り、黄金ルートを完遂するのだ。


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グリーンオニオンの恐怖

2023年08月25日 | 宇宙人の悲哀
満身創痍なので、
たとえコンビニに行ったとしても、
焼きそばは買ってはいけない。
あんドーナツなどもってのほかだ。
いや、健康に配慮して、
コンビニ自体、行ってはいけないところかもしれぬ。

ということで、
いつも寄るコンビニの近くにある
たこ焼き屋で「九条ネギかけ」のたこ焼きを買う。
どこが健康に配慮しているんだ、という突っ込みをする貴方、
ふふん。もちろんソースは抜きですから。
でもマヨはかけまくりというのは内緒ね、内緒。


あれま。早速やって来ましたね。
ほんと、目ざといというか。
宇宙人(by岡本太郎)って小銭持ちなんでしょう。
ソースとマヨまみれのたこ焼きでも
思う存分買ってくればいいじゃないですか。
え。夕べ痛飲してオケラですって、知りませんよ。
泣いたってダメです。あげませんからね。
もう、いつまで泣くんですか。
しょうがないですねえ。ネギなら食べてもいいですよ、ネギだけね。
って、さらに泣くってどういうことですか。
しっしっ、あっちいって。




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僕らが憧れたその先は

2023年08月24日 | 満身創痍な
明らかにこの夏の疲れ、だ。
6時間は寝ていると思うけど、
あまり寝た感じがしない。ずっと疲れているというか。
仕事場からコンビニに行って
帰ってくるだけで、ぜえぜえと息が上がる。

首の痛みが相変わらずひどくて、
脱力感が半端ないので、仕事にならない。
いま校正中の本が3冊もあり、
原稿書きそっちのけで、
めまぐるしく追われているのもあるんだろう。
目と神経を使う使う。

なので、今日はこれくらいにしてあげてもよろしくてよ、
とツンデレモードを早めに発動。
帰りの電車でぐったりするかと思いきや、
本をパラパラと読み始めたら、なんか面白くて読み進める。
集中力はまだ少し残っているよう。

羊文学を聞いて元気をもらおうと思います。
ヘビーで優しい「天気予報」をば。
ドキドキするような未来など選べないけれど。
まあ、それはそれとして。


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銀輪が見た夢

2023年08月23日 | 読んでいろいろ思うところが
呉明益「自転車泥棒」(文春文庫)を読む。
自転車をキーワードに、現代に生きる主人公が、
第二次大戦の台湾と日本、
戦後における庶民の歴史に至るまで、
時空を越えて縦横無尽に駆けめぐる。
と書いたとて、訳が分からないと思うけれど、
そんな小説なんです。



小説の後半に、こんなフレーズがある。

「古きものへの愛は、時間への敬意だ」

台北市の中華商場に生まれた主人公は、
失踪した父親が乗っていた自転車の行方を追う。
そのうち古い自転車のコレクターと知り合い、
そこから友達の輪が広がり、台湾における自転車の
歴史が語られていく。

自転車が第二次大戦で使われているとは知らなかった。
銀輪部隊と呼ばれ、騎兵よりコストや手間がかからず、
輸送手段としても重宝したらしい。
日本陸軍の命令のもと、自転車でジャングルを行軍した
台湾兵たちの地獄行の凄まじさと、どこか静謐な感じ。

さらに、ゾウの戦闘部隊の様子も描かれる。
ゾウという地上最大の動物が、人間の戦争に駆り立てられる悲劇。
それでいて、船で輸送される戦闘ゾウの視線の先に、
世界最大のクジラが姿を現すところがなんともファンタジック。
そのゾウは戦後ひっそりと台北市の動物園にいることが、
主人公の知り合いの知り合いの知り合いにあたる
日本人の老婦人の言葉から語られる。

なんともややこしいが、
つまりは主人公の父が持っていた自転車をもとに、
台湾の現代史を一望し、最後はごく個人的で
あたたかな家族のエピソードに帰着する。

妻が失踪した事件を起点に
井戸の中から、ノモンハン事件の記憶にさかのぼる
ハルキ先生の「ねじまき鳥クロニクル」と似た感触だ。
個人から社会へ。世界へ広がっていく物語は面白い。

台湾は好きな国で、
一度きりしか行っていないんだけど、
こんな小説を読むとまた行きたくなる。台北懐かしい。
あちいあちいと言いながら、
アジアンな街並みをあてどなく歩き、
麦のアレをアホみたいに呑んで屋台をひやかし、
これまたアホみたいにでかいタワー(名前忘れた)に昇って
来し方行く末を見つめてみたいもんです。
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明日に架からない橋

2023年08月22日 | やさぐれ男のつぶやき
ワーカホリックな夏なのはいつものこと。
冷やし中華と麦のアレさえあれば
なんとか生きていけると思ったのが運の尽き。

寝不足のまま起きたら、
頭痛はするわ、眼がショボショボするわ。
どうも寝違えたようで、
首と肩にものすごい不快感と脱力感。
背中と腰と尻に鈍痛が続き、
ふた言めには「てやんでえ」「やってられん」を連発。
こういうのを満身創痍というのだろうか。
てやんでえ。やってられん。

作家さんからの原稿が届き、
テキストの入力とタイトル付けをしつつ、
イラストレーターさんとデザイナーさんに
「すいませんすいません」と言いながらお願いをしていたら、
まもなく校了となる本の念校がどーんと送られてきて、
パラパラと見て「コレは明日じゃ明日」と言いながら、
先日取材した人に電話をして、謝礼の振込先を聞いたら、
丁重にお礼を言われたので「いえいえそんな、
貧乏人のあっしが払うわけじゃねえですから、
ひゃっひゃっひゃ」と笑い、
書店と図書館に行き、資料本を確保して、
仕事場に戻り本の構成案を「どうしたものか」とうんうん悩み、
テーマらしきものを洗い出していたら、
あたりはもう真っ暗で、ざあざあと雨が降っていたとさ。
てやんでえ。やってられん。

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