Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

にやけ男の帰還

2018年12月31日 | 日々、徒然に

新宿南口にある

小田急ホテルセンチュリーサザンタワーという、

やさぐれ男にはおよそ似合わない、

それはそれはお洒落なラウンジで、

有意義な話をあれこれと。

今年最後の日に、いい話が聞けたというか、

ニヤニヤしながら帰宅。

 

 

とりあえず、今年もいろいろありました。

大変なコトもあったような気がするけれど、

過ぎてしまえばいい思い出になるような、ならないような。

 

今夜は紅白もガキ使もいいけれど、やはり麦のアレでしょう。

あるいは米のソレ、はたまた芋のナニとか。

 

来年も良い年になりますように、

というか、退屈しない年になりますように。

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やさぐれファイターの涙

2018年12月30日 | 映画など

武正晴監督「百円の恋」を見る。

おお。これはもう、

安藤サクラはブルース・リーにしか見えないではないか。

あるいはジャッキー、もしくはスタローンか。

ひとえに彼女の肉体性に尽きる。

その息吹きがスクリーンを圧倒し、

観客をエモーションの渦に巻き込み、涙をしぼり取る。

 

 

安藤サクラ演じる一子は32歳になっても、

親元ですねかじり。家業の弁当屋もまともに手伝わない、

いわばクズ。そんな彼女がそれでも自立しようと、

百円ショップでバイトを始めるが、そこがまたクズの集まりという、

それはそれはやさぐれた物語。

 

たまたま知り合ったロートルのボクサー(新井浩文)と

付き合い始め、そのボクサーがまたクズ男だったりして苦笑。

忸怩たる展開から一転、

一子が何気にボクシングを始めたところから、

映画はどんどん加速していく。

 

ひたすら肉体をいじめ、

シャドーボクシングをし、サンドバックを叩きまくり、

プロになり、ついにはデビュー戦に臨むというハレの日を迎える。

クズ女の自立、と言うと陳腐だけれど、

そんな意味やテーマを考える暇もないほど、

安藤サクラの肉体性は圧倒的で、

デビュー戦の日。グラブをつけ、深呼吸をしながら

リングに上がるまでをワンカットで捉えた彼女は

神がかっていると言ってもいい。

 

こういうものを見せられると、

もう金輪際、映画が見られなくなっても後悔しない。

そんな気分にさせられるというか。

そういえば周りの(映画的に)信頼できる人たちは

すべてこの映画を絶賛していたわけで、未見ですみません。

 

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チンボツまでのディスタンス

2018年12月29日 | 日々、徒然に

むむ。年明けまでの宿題がどっさり。

雑誌原稿が7ページ。

24ページの冊子の構成と原稿書きが10ページほど。

年明け校了の校正が2冊分で約250ページ。

見なければならない資料映像がDVDで3枚。

読まなきゃいけない資料本が3冊ぐらい。

他にもあったような気がするけど、忘れた。

 

せめて雑誌原稿だけでも年内に書いておこうと思い、

気合いを入れたのだけど、書けたのは2ページ。

明日で仕事納めにするためには残り5ページか。

果たして書けるんだろうかと弱気モード。

 

この年末年始は、読みかけの本を最後まで読んで、

録画しっぱなしで放置状態のドラマをちゃんと見るのだ。

そしてすべてを忘れて

麦のアレや米のソレにチンボツするのだ。

そんな決心が早くも崩れつつある年の瀬。

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4月になれば邪悪は

2018年12月28日 | 邪悪なT君

うひょひょひょひょひょ。

 

うう。頭がぐるぐるするのは貴様の仕業か。

せっかく平穏に年を越そうと思ったのに、

性懲りもなく現れやがって、邪悪なT君よ。

 

「いや〜そりゃあ頭はぐるぐるしますよね〜。

 だってとんでもないモノが販売されるんですよ〜」

 

とんでもないモノとは何だ。

ひょっとしてこの、ペヤングの下にあるモノのことか。

 

「そうなんですよ〜何だかわかりますか?

 アレですよ〜アレ。ホットプレートですよ〜。

 しかもペヤング専用〜純正ですよ〜」

 

ホットプレート?

じゃあ何か。これで焼きそばをつくるのか。

 

「ご名答〜ほら、カップ焼きそばって

 よーく考えると焼いてないじゃないですか〜。

 だから、何としても焼いた焼きそばを食したいという声が

 世界中で高まったらしいですよ〜」

 

焼いた焼きそばって何だ?

意味がわからん。貴様の存在と同じだ。

 

「どうやら、このホットプレートに水を入れて、

 沸騰したところにペヤングの麺を入れるらしいですね〜。

 水が蒸発するまで炒めると、イイ感じで焼けるんです〜。

 いやあ、まさかペヤングを焼く日が来るとは思いませんでしたよ〜」

 

勝手に焼いたらいいだろう。

別にそれがどうしたというのだ。

 

「だから焼かないからカップ焼きそばって言ってるじゃないですか〜。

 そんなアレなのに、焼こうだなんて、

 神をも恐れぬ所業だと思いませんか〜バチが当たりますよ〜」

 

この俺が貴様にバチを当ててやる。

そう叫び、奴の体を八つ裂きにして、

ホットプレートに入れ、水をかける。

 

「そうそう。そうやってまずは

 水が蒸発するのを待つんですよ〜そうすると

 だんだん香ばしい匂いが漂ってきますから〜」

 

八つ裂きにされた邪悪なT君は、

だんだん柔らかくなって、麺状態になったので、

ソースをかけ、ジュワっという音とともにかき混ぜる。

 

「いいですね〜ついに焼きそばが焼きそばになったんですね〜

 それにしてもコレはペヤング専用じゃないですか〜。

 そのうちUFOとか一平ちゃん用の

 ホットプレートができるんじゃないですか〜。

 あとバゴーンとか金ちゃんヌードルの焼きそばにも専用のができたら、

 それこそ桃源郷ですね〜うひょひょ」

 

自ら焼きそばになりながら、

邪悪なT君はまだ見ぬホットプレートに思いを馳せ、

ふりかけとスパイスの小袋を指刺し、

早く自分にかけろと催促するのでした。

 

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早く邪悪へ帰りたい

2018年12月27日 | 邪悪なT君

年末である。

周りの人たちはだんだん脳味噌が

正月モードになって、ゆるゆるな雰囲気に

なっていくかと思いきや、けっこう悲痛な感じで

原稿の催促をしてくるは、

200ページ以上の校正がどっさり送られてくるは、

年明けの予定が早くも詰まってくるはで、

いろんな意味で頭がぐるぐると。

 

 

うひょひょひょひょひょひょひょ。

 

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理解と認識

2018年12月26日 | いやはやなんとも

「望まない人間を僕は無理やりホテルに連れて行きません」

「嫌がっていないのであれば、何の問題もないじゃないですか」

「(女性たちは)僕に魅力を感じたり憧れたりしたのであって、

 僕は職を利用したつもりはない」

 

7人の女性からセクハラを告発された

ジャーナリストの広河隆一さん。

週刊文春によると、ライターに問われて

上のように発言したと書かれている。

これはもう、完全にアウトでしょう。

ハラスメントの意味を知っていたら、

もう少しうまい言い逃れができたと思うのだけど、

素で言ってるのかな。パワハラとセクハラをしたという認識がない。

広河さんからすると、なんで今さらそんなこと言うの? 

というところかもしれない。

 

編集長という立場、高名なジャーナリストという立場を利用して

関係を迫ったと被害者の女性は主張している反面、

広河さん本人は、自分のことが好きだから関係に応じたと思い込んでいる。

75歳という、まさに昭和世代の男性が、

ハラスメントの概念を理解しているとは考えづらいし、

広河さんも例外ではなかったということだろう。

 

これは叩かれるでしょう。

リベラルとかいわゆるサヨクが嫌いな人たちの恰好の標的になりそう。

いっぽうリベラルから見ると、広河さんは尊敬と敬愛の対象に

なっていた人なので、落胆する人は多いだろうけど、

ここは広河さんのジャーナリストとしての功績と、

今回のセクハラ疑惑は分けて考えるべきでしょう。

 

チェルノブイリの原発事故を取材し、

若くして事故の影響で甲状腺がんで亡くなった

ウクライナの少女に哀悼の意を唱える人と、

無意識的に自分の立場を利用して、

女性たちを傷つけた人が同一人物であることを、

まずは受け止めるしかない。

責任編集をつとめているDAYS JAPANの最終号(休刊が決定)で、

ぜひ自らを検証して

ジャーナリストとしての仕事をまっとうしてください。

 

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地獄耳が地獄

2018年12月25日 | 日々、徒然に

総理 ふう。

秘書 あれ、総理お疲れですね。

総理 そうなんだよ~なんか周りがうるさくてさあ。

秘書 入管法ですか。

総理 そうそう。もう決まったんだからいいじゃんか。これで外国から安い労働力が入ってくるんだから、ウハウハじゃないの、みんな。

秘書 それは儲かる企業だけの話です。

総理 そんなことないよ~企業が儲かれば、雇用が生まれるんだからさあ。

秘書 それは人件費が安く済む雇用ですよね。

総理 そうだよ。だいたい日本は人件費が高いんだよ。まったく。

秘書 日本の最低賃金は先進国の中でも低いんですけど。

総理 そうなの? だってさあ、お金がいくらあっても足りないんだよ。

秘書 兵器ばっかり買うからですよ。

総理 仕方ないじゃんか。あの赤いネクタイの人が買え買えって。

秘書 カジノもあの人の関係者にやらせるんですよね。

総理 そうそう。だから万博のあとはカジノだよ。まったく。

秘書 ロシアのあの冷たい目の元KGBの人からは、日本には主権がないって言われてますけど。

総理 そうなの? もう、上から下から困るなあ。あの人怖いんだよねえ。まあお金を積めば少しは静かになるけどね。それにしても出費がかさむったらありゃしない。

秘書 その出費の出所は税金ですよ。

総理 わかってるって。うまく使うから、ボク。

秘書 水道も民営化させるんですね。

総理 うん。水道なんか維持するだけで大変じゃない。それこそ税金の無駄遣いだよ。あんなのは民営化して連中に任せちゃえばいいんだよ。商売は商売人に任せるのが一番。それより大事なことは改憲だよ、改憲!

秘書 やっぱりソレですか。

総理 うん。ボクはそのためにやってるからね。

秘書 やってどうするんですか。

総理 そりゃあ、ボクの名前が教科書に載るじゃんか。

秘書 載るっていっても、せいぜい欄外でしょ。試験に出ませんよ。

総理 そうなの? 2020年に改憲したときの総理大臣を答えよ、なんて問題が出るんじゃないの? 出たらいいなあ。うしし。

秘書 簡単な問題ですね。

総理 それでいいんだよ。ボクのおかげで試験を受ける人は1点とか2点稼げるんだよ。

秘書 総理も点数稼ぎしないと。

総理 そうなんだよねえ。赤いネクタイの人とか、冷たい目付きの元KGBの人とか、あとクマのプーさんに似てる人とか。

秘書 いいんですか、そんなこと言って。

総理 大丈夫だよ。プーさんとも仲よくやってるからさ、ボク。一党独裁でお金持ちだしねプーさん。

秘書 プーさんプーさんって。やばいですよ。聞いてますよ。

総理 そうなの? 地獄耳だねえ。耳でかいしね。さすがプーさん。

秘書 それはダンボでしょ。

総理 あ、そうか。プーさんじゃないか。あっはっは。

秘書 いつか地獄に堕ちますよ、総理。

総理 そうなの? ボク、育ちがいいからさあ、いちど堕ちてもいいかもね。落ちたら、ボッチャン! と音がしたりしてね。ぼっちゃんだけに。あっはっは。

秘書 自分で言いますか。総理、そのまま堕ちて沈んでいてください。

 
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俺に届けてくれるのはブルースだけ

2018年12月24日 | 日々、徒然に

ほお。世間はなんか騒がしいのう。

どうやら今日はどいつもこいつも

イヴとかなんとかで浮かれちょるんか。

どういう了見じゃ、あん?

 

と息巻くのは一瞬で、あとは小市民らしく

トリとケーキを食しているのは自分です。

 

でも違う。

クリスマスはトリとケーキの日では、ない。

ディランのアルバムを聞く日なのです。

 

 

クリスマス・イン・ザ・ハート。

年に一回は聞かなくてはいけないアルバムというか。

年に一回聞けばそれでOKなアルバム。

毎年この時期はたいへん重宝しております。

 

But friends when you're lonely

You'll find that it's only

A thing for little girls and little boys

 

だが友よ、お前がひとりぼっちなら、

クリスマスってものは、小さい女の子や男の子だけの

ものだということがわかるだろう。

 

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ふりかえる明日

2018年12月23日 | 読んでいろいろ思うところが

街を歩くと、やれクリスマスだ、正月だと。

アレやコレを売りつけようと懸命というか。

テレビを点けると、いろんな芸人が

今年起こった事件とか流行語とかを

振り返って笑いを取ろうとする。あんまり面白くないぞ、

と思いながら、そうか年の瀬かと。

こちとら振り返ると、締切が迫ってくるばかりなので、

過去は振り返らないでおこうと。

 

 

吉田秋生「海街diary」の最終刊を読む。

鎌倉を舞台に、四姉妹のそれぞれの

人生を丁寧に描いてきたこの物語もついに完結かと。

1年か2年に一回ぐらいしか単行本が出ないので、

ストーリーを思い出すため新刊が出るたびに、

前の巻を読み返していたのだけど、それも最後。

つまり「海街」については

過去を振り返ってばかりだったなあと。

作品自体も、過去と現在がきちんと繋がり、

未来へと続く物語だったと思う。

 

「カリフォルニア物語」

「河よりも長くゆるやかに」「BANANA FISH」と、

名作だらけの吉田秋生先生の、これまた名作。

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甘辛の誘い

2018年12月22日 | 映画など

山田洋次監督

「家族はつらいよⅢ 妻よ薔薇のように」を見る。

このシリーズも「東京家族」から数えると4作目。

俳優のアンサンブルもすっかりこなれ、

安心安定の完成度で、シリーズを追うごとに面白くなっている。

サブタイトルの「妻よ薔薇のよ(や)うに」は、

成瀬巳喜男監督の名作から取ったもので、

内容はかなり異なっているけれど、

「妻」という存在がテーマになっているのは同じ。

今作では夏川結衣さん演じる文枝が主人公。

 

 

映画として見ている分には、

「あらあら」「まったくもお」と笑っていられるけれど、

昭和のおっさん然として、妻をまったく思いやらない言動をくり返す、

西村まさ彦演じる幸之助は、明らかにアウトでしょう。

夏川さんが愛想を尽かして

家を出て行くのはまったくもって正しいと思う。

 

ほかにも家族が崩壊しそうなエピソードを

けっこうぶち込んでくる脚本に息を呑む。

ほんわかとした気分になるように作られてはいるけれど、

正直なところ、この映画を見て

「家族っていいなあ」とはとても思えないというか。

「家族はつらいよ」というタイトルはまさに言い得て妙。

苦々しくも、つい笑ってしまう。

喜劇の体を取った、甘辛なホームドラマとして見るのが

正しいのかもしれない。

 

とかなんとか、偉そうに書いてますけど、

神様(蒼井優)が出てるから見たんです!

逃げも隠れもいたしません。

やさぐれ演技が続く神様(蒼井優)にとって、

最近では唯一とも言っていいぐらいの清楚な役柄。

病室で患者さんを介助しながら

車椅子に乗せる場面をワンカットで見せる神様(蒼井優)に

感動を禁じ得ないわけです。

 

こぶ平(林家正蔵)と立川志らくの絡みも可笑しい。

このふたり、どういう関係性なんだろうと。

林家三平師匠と立川談志師匠はライバル同志だったけど、

談志師匠は三平師匠をかなりリスペクトしていたというし、

子息のこぶ平と、弟子の志らく。

ほぼ同年齢だし、ライバル関係にあるのかな。仲いいのかな、と。

 

 

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