Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

25パーセントの意味

2007年12月31日 | 日々、徒然に
大晦日、である。
とにもかくにも、2007年も終わる。
無理矢理リセットする正月という制度は必要だ。

今日は一応、家の大掃除をして
夜はオーソドックスに蕎麦なんぞを喰うつもり。
普段、紅白なぞ見ないのだが、宮崎あおいが出るらしいので
少しだけ新婚さんの顔を見てやさぐれるとするか。

今年は怒濤の年だったと思う。
なによりも仕事に忙殺された。
ライター仕事を大量にこなし、一度に複数の案件を抱え
余裕のない日々だった。

酒に呑まれないように気をつけた一年だったが、
思わず呑まれてしまい、記憶を無くすこと数度。
本を読んだり映画を見る時間が減った。
以前と比べて、本当に余裕がない。いつもギリギリ崖っぷちの日々だった。

それは僕だけではなく、まわりの人たちも同様で、
疲弊してしまっているのを目の当たりにした。

前にも書いたが、村上龍さんが言っている
成功者の条件──曰く、

生活を安定させられるだけの充実した仕事を持ち、
かつ信頼できる小さなコミュニティーを持っていること。

このレベルに到達することの、なんと困難なことか。
僕はこの仕事が好きだからやっているし、
信頼できる仲間も、いる。
だが、足らない。
「お金」も足らないが、もっと足らない「何か」がある。

このあいだの忘年会で、O君が
世の中の75パーセントは「お金」だが、
あとの25パーセントを大切に、という意味のことを言っていた。
なるほど。残りの25パーセントは何なのだろう?

カップ焼きそばに決まってるじゃないですか~。
うひょひょひょひょ。

と、邪悪なT君なら言うかもしれない。
「お金」と「カップ焼きそば」で占められた人生とは
どういうものなのだろう? 嗚呼。想像するだに恐ろしい。

閑話休題。

まずはこの一年(満身創痍ながらも)無事に過ごせたことを感謝したい。
とりあえず(満身創痍ながらも)元気です。
今年もいろんな人とお知り合いになり、いろんな刺激を受けました。
来年も楽しくやりましょう。仕事も、生活も。

みなさん、良いお年を。





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飲んだビールの量はヒミツ

2007年12月31日 | 呑んだり喰ったり
今日は昼から歌舞伎町に出て、
来年の春に出す本の打ち合わせで、
著者のN氏といろいろと意見交換。
面白い本ができそうな予感がしてきた。

N氏と別れたあと、ジュンク堂に寄る。
三越デパートにある新宿のジュンク堂は、フロアが3つあって、
蔵書も桁違いで、それはもう堪能しまくり。
さんざん棚をなめ回して立ち読みをする。
結局買ったのは文庫本1冊だったのだが、
至福のときを過ごすことができた。
書店にさえ行けば満足する自分は、なんと安上がりなのだろう。

ジュンク堂を出て、再び歌舞伎町へ。
さきほどのN氏も出演しているトークライブに参加。
今年お世話になった人たちに挨拶をしつつ、トークを楽しむ。
ビールを飲みながら、
客席でお知り合いになった人たちと情報交換をしたりして、
こういうものに参加することで
いろんな輪が広がっていくんだな、と実感。

後ろ髪を引かれながら、中座して池袋へ。
お誘いを受けていた飲み会にかなり遅れて参加。
それはそれは濃いメンバーの集まりで、
一年を締めくくるにはディープすぎるのではと思いながら、
手羽先を頬張りつつ、ビールを流し込み、深い深い話をする。

終わったぞ、30日。
ようこそ、大晦日。


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押し迫った自分とその周辺

2007年12月29日 | 日々、徒然に
仕事場では今年おそらく最後の仕事。
取材のテープ起こしをして、メールを何通か送る。
お世話になった人への年賀状を書き、机のまわりを片づける。

著者のお父さんが亡くなったことを知り、弔電を打つ。
いちどお会いしたかった。ご冥福をお祈りします。

ひと段落して、池袋で買い物。バッグを買い換える。
今使っているバッグはまる3年使っていたもので、
非常に使い勝手が良く、デザインも気に入ってたのだが、
チャックの部分が壊れたのを機会に買い換える。
前と同じタイプを探したのだが、さすがに見当たらなかった。
おつかれさま、僕のバッグよ。

このあとは、来年取材する人のライブである。
オールナイトというのが少しきついが、行かねば。

明日は来年作ろうと思っている本の著者と会う予定だ。
そのあとはちょっと珍しい人から飲み会に誘われている。
最後の最後まで慌ただしい。そんな暮れの夜。




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チキンハートは休めない

2007年12月28日 | 満身創痍な
28日、である。
仕事納めにかかろうとして、まだ引っかかっている。
もうひとふんばり、だ。
それにしても、終わらない。
終わらせる勇気を持て、と自分に言い聞かせるのだが。


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睡眠学習の誘い

2007年12月26日 | 満身創痍な
昨日から一睡もせずに、仕事。
年の暮れ、怒濤の進行であと2日。
まわりの人たちは休み体勢モードに突入しつつある。
無理矢理休むことも必要だ。

とりあえず、ようやく眠れます。
おやすみなさい。
また書きます。
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メリー・ヘタレなクリスマス

2007年12月24日 | ささやかな幸せ
ここで一句。

クリスマス やさぐれ仕事が エンドレス

クリスマスって季語か? と自分で突っ込みながら、
今日も仕事にいそしんでいる次第である。
だが、やさぐれモードはここまでにして、
去年のクリスマスにミクシイの日記で書いたものを転載します。
(そういえば僕のミクシイ、死んでますな。復活させたいところですが…)

転載するのは、別に手を抜いているわけではなく、
珍しくやさぐれないで書いたものであり、
書いたときの気持ちは今でも変わらないから、です。




メリー・ヘタレなクリスマス

僕の好きなミュージシャンの
佐野元春が歌っているんですが、
平和な町も、戦ってる町も。
憂鬱な人も、ひとりぼっちの人も
メリーメリークリスマス、って曲。
僕はクリスマスソングの中ではいちばんこの曲が好きです。
タイトルは「聖なる夜に口笛吹いて」。

どんな人にもクリスマスはやってくる。
それは平等に与えられる。
だからあなたに神の祝福を、という曲です。
けっこう、この曲に慰められましたよ、ほんとに。

今はもう、なんとも思いませんけど、
クリスマスにいちゃいちゃしているカップルを見て、
殺意を覚えたときもありましたから。

佐野元春以外のクリスマスソングも嫌いでしたねえ。
山下達郎の「クリスマス・イブ」は、
きっと君は来ない~って歌ってるんですよ。
あの歌詞って、全然ハッピーじゃないと思うんです。
それをなぜみんな有り難がって聴くんでしょうね。

あと、ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」。
あれは反戦歌ですよね。ベトナム戦争が終わっていない頃に
作られた曲ですし、戦争をやめて、クリスマスを祝おうよ、
って内容の歌詞ですからね、
戦争のない日本で聴くリアリティーってあるのでしょうか?

いや、曲自体は素晴らしいんですよ。2曲とも。
でも、この日本でこの時期に流れると、
どうも嫌な感じがするんです。
カップルがこれらの曲を聴いて、いちゃいちゃ…。

うおおっ、殺意がっ!

…いかんいかん。
なんとも思わないって書きましたけど、
ウソです。すみません。

最近、ほんとみんな人目を気にしなくなりましたねー。
電車の中でも、堂々とあんなことやこんなことをしまくる若い男女。
結構満員なのに、それでもベタベタ。
手を繋ぐぐらいにしておけ! と叱り飛ばしたくなるのですが、
そこは小心者ですから、何も言えず、
目の前のいちゃいちゃベタベタカップルの痴態の数々を
見続けているわけです(見るなよ)。

閑話休題。

そんな国である日本にも、クリスマスはやってきます。
キリスト教徒国でもないのに、なんでも都合良く受け入れる国民性のもと、
明らかな商業主義に踊らされて、
楽しく過ごそうとしている人々にも
クリスマスはやってきます。
まあ、それはそれでいいのかなーと思います。
クリスマスがきっかけで結ばれるカップルもいるでしょう。
思いがけないプレゼントを貰って、
相手と一気に距離が縮まる人もいるでしょう。

あれは3年前でしたか、
僕も、とある人にプレゼントしようと思いました。
その人は本好きだったので、
好きな作家の新刊をあげようと思ったわけです。
普段の会話で、何気なくどんな作家が好きなのか、
というリサーチを踏まえて、本屋さんに行きました。

しかし本屋さんに入った瞬間、驚愕の事実が発覚!
その人が好きな作家は、
江国香織か川上弘美のどちらかだったんですが、
どっちだったか、わからなくなってしまったんです。
僕はどちらの作家も読んでいなかったので、
あんまり区別がつかないんですよ。ほんとに。
しかも両方とも新刊が出ていたんです。
江国香織が「間宮兄弟」。
川上弘美が「ニシノユキヒコの愛と冒険」。
いやあ、困りましたね。
えらく長い間、迷いました。
悩みに悩んだあげく、川上弘美を選びました。
理由ですか? 勘です。単なる勘。

そして、本人にプレゼントしました。
もう、ドキドキでしたが、
なんと、川上弘美ファンだったんですねー。良かった!

後になって、この話を何人かにしたんですが、
全員が全員とも、僕に同じことを言いました。

「両方とも買っておけばよかったのに!」

と。ああ、なるほど、と思いました。
そのときはまったく思いつきませんでした。
頭が回らないというか、唐変木です、はい。

そんな僕にもクリスマスは来ます。毎年。
ヘタレでやさぐれていても、絶対に。
すべからく平等に、クリスマスは今、まさに
みなさんのところにやって来てますよー。

メリー、メリー、クリスマス。
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あのころ若くて馬鹿でした

2007年12月22日 | 日々、徒然に
某誌20周年記念号の特別付録に収録する、
その雑誌に縁の深い作家さんたちにインタビュー。
雑誌が20年続くというのは凄いことであり、
その秘密はどこにあるのかを探りながら話をうかがう。

「あの頃は若くて馬鹿でしたからねー」
と話す作家O氏の昔話がすこぶる面白く、
雑誌の青春期にまつわるエピソードに大笑い。
O氏は作家になる前はライターだったので、
そのとき何度か一緒に仕事をしたことがあった。
その頃から「できる人だなー」と思いながら、
ずいぶん助けられたことを思い出した。

仕事場に戻り、広告関係の色校のチェックやら、
週明けのスケジュールの段取りをする。
この3連休明けで今年も終わるので、
デザイナーやライター、そして僕ら編集者も大忙しである。

気がついたら10時を回っていた。
ビール飲みたいオーラを出していたY嬢といつものT酒場に向かう。
そのあとM嬢も合流し、いつの間にか果てしなく
酔っぱらってしまうのであった。

おかげで二日酔いです。
でも仕事はどっさりと残っている。

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コロモまみれの年末

2007年12月21日 | 邪悪なT君
忙しい。
仕事に追われている。
なのに…なのに。

「うひょひょひょひょ。
知ってますか~ファミリーマートの“メガチキン”」

邪悪なT君がとっておき(と、一人で思っている)の
情報を僕に耳打ちするのだった。

「ほらほら~見てくださいよ~」



なんだこれは。いったい、この差はなんだ。

「うひょひょ。当社比3倍ですよ~。
なんでこんなにでかいフライドチキンができるんでしょうね~」

邪悪なT君は、このメガチキンができた理由をとうとうと語り始めた。

「なんでこんなのができるかというと、
3つの説があるんですよ~」

説その1  いつもの大きさのニワトリの肉部分を、通常より多くそぎ落としているから。
説その2  バイオテクノロジーにより、通常の3倍のデカさのニワトリを飼育しているから。
説その3  実はフライドチキンのコロモの部分を多くして、デカく見せているから。

「うひょひょ。どれなんでしょうね。
やっぱり“説その3”じゃないですか。
フライドチキンのコロモを
大量に喰うときってどんな気分なんでしょうね~」

知るか。
忙しいんだよ、邪悪なT君。
そんな話は聞きたくない。頼むからやめてくれ。
行くものか、ファミマなんか。絶対に。一生行くものか。

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臆病者の涙

2007年12月21日 | はるか遠いところに
先日インタビューした噺家の林家木久扇(元・木久蔵)師匠は、
人間は余裕がなくっちゃいけない、と。
落語で貧乏人を演るときも、ほんとに貧乏だとリアルになりすぎて
客が引いてしまうらしい。
だから、鰻なら人形町のあそこの店が旨いとか、
寿司なら銀座のどこそこの店が一番だとか。
そういう贅沢を知っておくべきだと。
そのためには生活を豊かに送る必要があるらしい。

快楽亭ブラック師匠に取材したときは、
いくら貧乏しても、博打はするし、いい物は喰う。
それで離婚されようが、破門されようが、病気になろうが構わない、と。
芸人なのだから、業の深い生き方をしないと上手くならないと。

芸人──特に、お笑いに関わっている人たちの凄みが伝わってくる。

僕は金持ちではないから、贅沢は怖くてできない。
だからといって、宵越しの金はもたねえよ、とうそぶき、
ノーフューチャーな人生を歩む勇気もない。

落語やロックを聞いて、
そういう素敵な生き方を感じ取るぐらいが精一杯。
突破できないことに逡巡する自分と向き合う勇気がほしい。
自分に向き合うことが、やはりいちばんつらいわけで。

人から言われる言葉でいちばん嫌なのは、
臆病者、という言葉だ。

めったに言われたことはないのだが、
あれは大学のときの飲み会だったか、
飲み友達の女の子から、「あんたって、臆病ね」と言われたことがある。
どういうニュアンスで言われたのか覚えていない(忘れるなよ)のだが、
その「臆病」という言葉の響きが、いまだに残っている。
臆病のどこが悪い、とは言い返せない当時の僕だった(今もそうか)。








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放題し放題

2007年12月19日 | 日々、徒然に
プライベートな事情で、今日は朝から区役所に行き、
いろいろと手続きをする。
人が多く、さすが年末という感じ。
途中で携帯に電話がかかり、
やっかいな案件でいろいろと話す。
そんなこんなで朝から疲労度がMAX。

仕事場にある大きな荷物を持って、F氏と打ち合わせに行く。
帰りにふたりで「さくら水産」のランチ(500円)を食べる。

「いいよな、こういうの」とF氏。
「おかわりし放題ですしねー」と僕。

僕は幼少の頃から「放題」という言葉が好きである。
食い放題。飲み放題。やりたい放題。
なんともまあ、節操のない言葉ではある。

だが、この「放題」という言葉がつくと
妙にわくわくしてしまうのは僕だけだろうか。

僕もF氏もしっかりご飯をおかわりし、
満腹で「ふう」と言いながら、さくら水産をあとにしたのだった。
500円でもやさぐれモードがやわらぐことが、ある。



※さぞかし邪悪なT君のお気に入りかと思いきや、
 意外とここのランチは好きではないようだ。
 500円でも割とちゃんとしているのが駄目なのだろう。
 怪しくて不味いものでないと、邪悪なT君は振り向いてくれないのだ。

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