Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ノーフューチャー封印

2008年03月31日 | 日々、徒然に
寒いぞ。いま、春じゃないのか?
桜は満開だよな、でも暖房を入れないとやってられない。
冬のコートを着なくなったと思ったら、急に寒くなりやがる。
…とやさぐれてしまいそうになるが、そこはぐっと我慢。

胃カメラの結果も良かったではないか。
佐野元春に励まされたではないか。

そう自分に言い聞かせて、打ち合わせを何件かこなす。
新しい仕事が立ち上がった。スパンの長い仕事になりそうだ。
明日のこともわからないのに、1年先のことを話したりする。

ノーフューチャーではいられない。いろいろと。

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つまらない大人になりたくない

2008年03月30日 | たまには音楽でも
佐野元春
The HOBO KING BAND TOUR 2008
SWEET SOUL, BULE BEAT
に行く。実は初めての元春ライブ体験である。
場所はNHKホール。客層は30代から40代が中心で20代もちらほら。
子供を連れている人たちもいて、
親子二代でファンになっているパターンもあるようだ。

SET LIST
第1部
1 グットタイムス&バッドタイムス
2 I'm in blue
3 マンハッタンブリッジにたたずんで
4 Sugartime
5 Heat Beat
6 7日じゃ足りない
7 ドライブ
8 Wild on the street

ショートムービーが流れたあと、
キーボードの前に座った元春が登場。
なんと1st『Back to the Street』からの「1」がオープニング。
これには驚いた。続いて『SOMEDAY』から「2」。
しっとりと落ち着いた演奏とボーカル。
アダルトなムードの元春だが、
「3」にしろ、「4」にしても僕は何度聴いたことだろう。
そして2nd『Heat Beat』からタイトル曲「5」。
レゲエバージョンで歌われるこの曲にしびれる。
いつのまにか元春はマイクスタンドの前に立ち、
エルヴィスのようにアクションを交えてシャウトするのだった。
HOBO KING BAND の演奏も安定して、カッコいい。
第1部のラストは『VISITORS』からの「8」。
あらためて、このアルバムは凄かったんだなと認識する。
観客は総立ちで盛り上がっていた。かくいう僕も。

SET LIST
第2部
9  君が気高い孤独なら
10 荒地の何処かで
11 黄金色の天使
12 レイナ
13 観覧車の夜
14 君の魂大事な魂
15 WILD HEARTS
16 ロックンロールナイト
17 約束の橋
18 SOMEDAY
19 アンジェリーナ

10分ほどの休憩のあと、
最新アルバム『Coyote』とその前の『The Sun』の曲が続く。
ここで観客は少し落ち着く、というか、
近作を演ると途端に観客が引いていくのは
元春のようなキャリアの長い人なら仕方ない。
それはストーンズでもポール・マッカートニーでも同様である。
やはりみんな、80年代の曲を待っているのだ。
でも「10」は新たな代表曲になると思われるほどの名曲だし、
「12」の美しさにも魅せられる。

「じゃあ80年代に一気に戻ろう」と言った元春は「15」を演奏。
ここで観客は一気にヒートアップ。

土曜の午後、仕事でクルマを走らせていた。

とみんな合唱。カラオケ状態である。
そして「16」「17」。
元春の歌詞は長いし、複雑なのだが、
不思議と全歌詞が自然と出てくるのだった。
僕の前の人は泣いていた。涙をボロボロ流していた。

代表曲の「18」。そして「19」。

今夜も愛をさがして

NHKホールの観客全員が、
都会にうごめき、真実の愛を求めて
つまらない大人になりたくない、と叫ぶ若者となった。
青春という言葉は大嫌いだが、
佐野元春はやはり、僕の青春だった。

SET LIST
ENCORE 1
20 HAPPY MAN
21 SO YOUNG

ENCORE 2
22 悲しきRADIO
23 NIGHT LIFE

アンコールも素敵だった。
あくまで楽しく騒ごうという、
パーティーのようなライブにしたいと元春は言い
「20」と「21」。

「くしゃくしゃしたときに、ラジオから流れてくる
ストーンズ、ビートルズ、バーズ、ツェッペリンを聴くと、
次の日はすっかり元気になった。そんな風になってほしい」と語る元春。
それで「22」。まるでディランだ。スプリングスティーンだ。

ええ。なってますとも。あなたのおかげで。
ずっと、ずっと聴いてて良かった。

つまらない大人になっちまったけど、
朝が来るまで君をさがすことなんかできないけど、
手遅れと言われても口笛でこたえるなんて無理だけど、
なくしてしまうことは、悲しいことじゃない、なんて思えないけど、

あなたの曲を聴くときだけはそう思います。
佐野元春52歳。すげえ。これからもついていきます。





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プレイルームで阿鼻叫喚

2008年03月29日 | 満身創痍な
今日は胃カメラ、いやプレイの日だった。
重い足を引きずりながら、病院に行く。
胃の動きを止める筋肉注射をうたれて、
待合室で待っていたら、処置室、いやプレイルームから
僕の名を呼ぶ白髪のE先生。

もう好きにして、とさすがの僕も観念して、
ベッドに横たわり、白髪のE先生に向けて口をあんぐりと開けた。
すると先生は、

「口じゃないよ、鼻からだよ」と。

そうなのか。鼻の穴を通す内視鏡なのか。
文明は進化しているんだなあ。

「これだとオエッとならないよ」
と言いながら、僕の鼻の穴に細いチューブを通すのだった。

確かに口から通すよりは楽である。
なによりも吐き気がない。
だが、鼻から喉、そして胃に異物が通るのは、
あまり、というか、かなり気色悪い。
そして端から見ると、絵的に結構間抜けだ。

カメラは僕の胃の奥底に到達。
プレイは数分にも及び、
E先生は僕の胃をぐりぐりと蹂躙し続けるのだった。

「うーん。大丈夫だよ」と先生。
「そうなんですか」と喜ぶ僕。
潰瘍とかはできてないらしい。
それならなぜ調子が悪かったのだろう。
原因はやはり、ストレス? 酒? 両方?

とりあえず、暴飲暴食を避け、
規則正しい生活を送り、ストレスの少ない仕事をすれば
やさぐれることもなく、健康な人生を送ることができるはずだ。

花見の季節だからといって、
胃カメラで大丈夫だからといって、
医者が飲んでもいいと言ったからといって、
飲まないぞ。きっと。おそらく。たぶん…。


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反省する日々(らしい)

2008年03月28日 | 日々、徒然に
裁判傍聴に行く。
ものすごい数の人だかりがあった。
マスコミを賑わした殺人事件の公判があり、
傍聴券の抽選がおこなわれた直後だったのだ。
遅れて行ったので、ギリギリのところで抽選券がもらえず、断念。

その代わりに(というのも変だが)、
同じ時間から始まる別の裁判を傍聴する。

罪名は強制わいせつ罪──。

裁判所にはその日におこなわれる裁判の予定表が
閲覧できるようになっているのだが、
刑事事件では「覚醒剤違反」と「強制わいせつ罪」がダントツに多い。

強制わいせつ罪、つまり「痴漢」である。
僕も何度かこの手の裁判を見た。
「痴漢」って、世の中にこんなに多いのか、と思う。

裁判が始まる直前に、被告がやって来た。
保釈されているようなので、
普通に僕らが出入りする入り口からやって来た。
見たところ、普通のサラリーマン風である。
というか、「痴漢」っぽく見える人ではない(当たり前だ)。

傍聴していると、いつも思うのだが、
ついつい被告人をじっと見つめ、
「この人、普通の顔してるけど、あんなことやったんだ」と
良からぬ想像をしてしまうのだ。いけないと思いながら、
どうしても想像が膨らむ。

被告人の男性は、
電車内で、被害女性に対して
20分以上にもわたって痴漢行為を繰り返したらしい。
被害者の女性はトラウマになり、
それ以降、電車に乗れなくなってしまったという。
女性からすると、なんともひどい事件だと思う。

被告はしきりに反省している様子。
「申しわけありませんでした」と頭を深々と下げるのだった。

検察官は懲役1年を求刑。
弁護人は、逮捕されてから1か月以上も身柄を拘束されたので、
もう充分制裁は受けているということ、
被告の妻は体が弱く、そのせいなのかどうか、
妻と容姿が似ていた女性を見て、
つい痴漢行為に及んでしまったという。
なんだかよくわからない理由を述べて、情状酌量を求めていた。

本人は深く反省しているように見えた。
被告の奥さんは、事件以後、職場の人たちから
嫌がらせを受けたらしい。

なんともやるせない裁判だった。
判決は4月の半ばということだ。
行こうかな、どうしようかな。

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お幸せに(と言いながら裏では邪悪で)

2008年03月27日 | やさぐれ男のつぶやき
わけもなく、怒りがこみ上げてくることがある。
そう、桑田投手が22年にわたる現役生活に終止符を打とうとするその日に、

ヤンキースの松井選手が「長澤まさみ似の元OL」と結婚とな。25歳の癒し系美人らしい。
http://www.excite.co.jp/News/sports/20080327170505/Fuji_SP_320080327006.html

いや、別に松井選手がどうこう言うのではなく、
「長澤まさみ似の元OL」って煽るマスコミに、
僕のようなやさぐれ男はつい、踊らされてしまうではないか。
いいのかそれで。

じゃあ、やさぐれなければいいではないか、という意見もあるだろう。
でもやさぐれてしまっているから、仕方ないではないか。
と、ひとり悶々としている男の戯言でした。
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桜の木の下には死体が埋まっている

2008年03月26日 | 日々、徒然に
町中を歩いて驚いた。
桜、咲きまくりではないか。
仕事場近くの通りの桜も、かなり花が開いている。
陽気もいいし、仕事どころじゃないなあ、と思ったりしながら、
打ち合わせに出たり、原稿を書いたりする。

季節の変わり目、特に春先は体調を崩す人が多い。
かくいう僕もその一人で、咳は相変わらず止まらず、
胃の調子も今ひとつ。4月になればこの陽気に慣れていくと思うが。

桜の満開の下には、
ひとの死体が埋まっていると書いたのは、
確か坂口安吾だったか。
桜の花の色、確かに凄いと思う。
狂おしいほどの色、である。


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桜の季節に殺傷アリ

2008年03月26日 | 日々、徒然に
今日はずっと原稿書きで一日が終わってしまう。
仕事場に籠もっていたので、桜が咲きつつあるのも
あまりよくわかっていない僕である。

「花見はいつやるんですか?」と何人かに聞かれる。
「もう4分咲きぐらいですよー」と言う人も。そうなのか。
ピークはおそらく今週末。
仕事場の連中と花見をするのはおそらく来週頭かなと。

土浦のほうで悲惨な事件があった。
通行人が8人殺傷されたらしい。
犯人は24歳の青年とのこと。
マスコミはものすごいバッシングをするんだろうな。
裁判員制度まであと2年足らず。
このような事件の被告の裁判を僕らはすることになるわけだ。
難しいだろうなあと、新聞を読みながら思う。

また裁判の傍聴に行きたくなった。
誤解を恐れずに書くが、あれは面白い。すごく。

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ライト・アンド・スイート

2008年03月25日 | 映画など
ウォン・カーウァイ監督『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を見る。
要はフラれた女が、あてもなくアメリカのあちこちを
働きながら回っているうちに、いつのまにか癒されていく。
物語を書くと、ただそれだけ。
それを映像と音楽と俳優の演技だけで90分以上も
持たせてしまう。こういうのを映画というのだろう。

   
My Blueberry Nights(2007)

『花様年華』や『2046』では、
割と落ち着いた演出を見せてくれたウォン・カーウァイ監督だが、
今作では、『天使の涙』とか『ブエノスアイレス』の頃に戻ったような、
ギミックに満ちた映像を披露してくれる。
若返ったのか、この監督は!? という感じ。
この監督のフィルモグラフィの中で
最もポップで明るい作品だと言ってもいいだろう。

カフェの店長を演じた、ジュード・ロウが抜群にいい。
足に地の着いた役柄って初めてではないだろうか。
女優では若き人妻で、夫を裏切る女を演じた
レイチェル・ワイズの存在感が際立つ。

甘くて軽くて、ちょっとだけ切なくて。
そこはかとなく幸せな気分になれる。そんな映画だと思う。

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春になっても書店通い

2008年03月22日 | 日々、徒然に
神保町で買い物、というか書店で物色。
自分が編集した本がフェアで並んでいたのが
ちょっと嬉しかったりする午後、である。

あれこれ迷ったが、
結局1冊も購入することなく、仕事場に向かう。
メールチェックなどをして、池袋へ。
W氏やI君と打ち合わせをしていたら、
いつの間にか日が暮れてしまうのだった。

もう寒くない。すっかり春である。



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川っぺりの青春

2008年03月21日 | 読んでいろいろ思うところが
羽海野チカ『3月のライオン』を読む。
書店で並んでいたのを見て、衝動買い。
作品の中にある厳しさと優しさが読む側に
じわじわと滲み渡ってきた。
これはかなりの名作かもしれない。



空気感、と言ってしまえばそれまでなのだが、
墨田川沿いの風景がこの作品の主役、
といっていいほどの存在感があり、
橋を渡る17歳の棋士・桐山零のたたずまいが、
コミックでありがら、なんともまあ映像的で、
河の匂いや、吹く風を感じることができるのだ。
映像化にはもってこいの作品だと思う。

羽海野チカというひとは、『ハチクロ』もそうだったけど、
絵が上手いのか下手なのかわからない。
ストーリー展開にしても、巧みだと思う反面、
妙にぎこちないところもある。
それなのに、なぜこれだけ惹かれてしまうのか。
フキダシとか線とか登場人物の表情とか、
いろんなものが渾然一体となって、読む者の心を掴むのだ。



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