Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

アナーキー・イン・富良野

2012年01月29日 | アナクロでアナログ
最近の新聞より、印象に残った記事など。

自分が引き受けられない弱者や共感できない人に対して、
味方のふりをして論じることは失礼だと思うんです。
弱者を使った自分語りになってしまう。
だから僕は若者を代表するつもりはありません。
??社会学者・古市憲寿さん(26)。
同世代の中では恵まれているのでは、という問いかけに対して。

ベストではないベター、
ワーストではないレス・ワースな着地点を探る。
小粒な政治家の小粒な議論でいいじゃないかと。
??社会学者・上野千鶴子さん(63)
民主党と自民党のどちらがましか、という議論のなかで。

なんだかこのふたりの言葉ばかり気になる昨今。

あの人、税金払ってないんですよね。
その代わり生活保護を受けることも
年金をもらうこともないのが当たり前だと思っているわけですよ。
そこまで徹底しているんです。
??倉本聰さん(76)
TPPについてのインタビュー記事より。
あの人、とは『北の国から』で田中邦衛が演じた黒岩五郎のこと。
そうなのか。なんともアナーキーな親爺というか。
税金を払っていないのはこの五郎と、寅さん、だ。

全部狙ってやっている。
イッちゃってる状態と真面目な状態と、
真ん中をどう保つか。コクピットで操縦しているような感じ。
??神聖かまってちゃん・の子(26)
ライブやテレビの生放送で暴れる理由を問われて。
けっこう思慮深いのではと思う、この人。

あ。古市憲寿さんと、の子、同い年なんだ。


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現実逃避の天才

2011年02月08日 | アナクロでアナログ
新聞の切り抜きから、勉強になったというか、
ちょっと賢くなったネタを。

ムスリム同胞団ってなに?
エジプトのムバラク大統領に反抗する勢力の後ろ盾になっている。
イスラム教にもとづいたエジプトの政治結社で、
貧困層に支持を広げている。パレスチナのハマスも、
もとはこの同胞団から生まれたらしい。
アルカイダとは一線を画しているとのこと。

男性は弱音が吐けない上に、新自由主義的な「自己責任論」によって、
さらに追い込まれている。それでも自分の窮状を認められず、
わかろうともしない。現実逃避の天才です。
と語る上野千鶴子さん。この人の身も蓋もない語り口は痛快すぎる。

反原発の島が自然エネルギーを自給。
瀬戸内海に浮かぶ祝島の人々は、対岸4キロのところで進む
中国電力の原発建設に反対し続けている。
最近は太陽光発電パネルを島内に増やし、自家発電の普及に取り組んでいる。
原発に反対しているにもかかわらず、
中国電力からの電気を使っているとの批判に応えるもの。
そうか、電力は自前で作ることが可能なのだ。
ドキュメンタリー映画『祝の島』(傑作)をもう一度見たくなった。

私の映画の上映運動などで事務所に出入りしていた遠山美枝子が
山に入ったということで、姿が見えなくなったと思ったら、
「総括」というリンチで殺された。腹が立った。
ちゃんとした指導者がいない。本物の運動ではなかったのだ。
と語る若松孝二監督。あさま山荘事件についてのコメント。
連合赤軍のリーダー・永田洋子死刑囚も獄死してしまったな、と。

東京都北区・赤羽を拠点にするアイドルグループ「AKBN 0(ゼロ)」。
活動資金はゼロ。ステージ衣装はメンバー自身が持ち帰って洗濯。
メンバーは13歳~27歳の14人。
長崎から夜行バスで約16時間かけて東京に通うメンバーも。
誰もがアイドルになれる(かもしれない)時代で頑張る女の子たち。
頑張れ、と応援するファンの気持ちはよく分かる。


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いかつくて親しみやすく気だるい

2011年02月07日 | アナクロでアナログ
最近、新聞などで聞き知った訃報。

ピート・ポスルスウェイト



イギリスの俳優。『ブラス!』や『父の祈りを』などで、
いかつい風貌だけど、包容力のあるジジイ役で、
ひところのイギリス映画を支えた人。
スピルバーグに愛された俳優でもあった。
もっと年寄りだと思っていたけど、享年64。


ジョン・バリー



作曲家。『007』のテーマがあまりにも有名。
『フォロ・ミー』や『真夜中のカーボーイ』
『ザ・ディープ』とか『コットンクラブ』とか、
親しみやすくてゾクゾクする名スコア多すぎ。
ジェーン・バーキンと結婚していたとは知らなかった。
ゲンズブールは二人目の旦那とな。享年77。


マリア・シュナイダー



フランスの女優。ベルトリッチの『ラスト・タンゴ・イン・パリ』が衝撃的過ぎた人。
個人的にはアントニオーニの『さすらいの二人』が一番。
ジャック・ニコルソンと彷徨を続ける
気だるい女子学生役が印象的だった。
享年58。

好きな人たちでした。
ご冥福をお祈りします。
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DNAの狂気など

2010年12月22日 | アナクロでアナログ
最近切り抜きの新聞記事より。

「世の中に変態って、やっぱりいるからね。気の毒な人で、DNAが狂ってて」
??石原都知事の定例会見より。
過激な描写があるコミックなどを青少年に販売できないようにする
青年健全育成条例が可決されたことを受けての発言。
これだけ反発を買う発言をする人も珍しい。清々しいほどの偏見バリバリの発言。

「虐待していると思われて電話されたらどうしよう。
 静かにさせなければという思いで頭がいっぱいになってしまう」
??2児の母親の発言より
児童虐待防止法で、虐待が疑われたら通告する義務が定められているが、
逆にその定めにプレッシャーを感じる母親がいる。
虐待を防止するための法なのに、虐待を誘発するかもしれない危険性。難しい。

選手としても監督としても実績は十分だ。
なのに嫌われるのは、発言を曲解され、何を言っても無駄だという思いから
多くを語らず、それがさらに誤解を招いているからではないだろうか。
??ドラゴンズ落合監督の長男・福嗣氏のコラムより。
そんなに嫌われているのだろうか、落合監督。
ドラゴンズファンからしたら、感謝してもしきれない名監督なのに。

誰もが映画生成の瞬間に立ち会っているかのように興奮するしかない。
??蓮實重彦氏が『ゴダール・ソシアリスム』を評して。
いかにもハスミ的な言説。だが、見たい。もう上映してるのかな。





コメント (2)
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