桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

これが可視化だ

2013-11-23 | Weblog
猪瀬都知事の化けの皮が剥がれたね。
ミニ慎太郎の傲慢は、色々と聞いていたが、政治を権勢と金にする男だと言うことは、今度の金問題で明らかになった。
5千万もの金を貰っていたのだから、まあ都知事の権限を行使する賄賂だったのだろうが、テレビカメラの前でした弁明は、普段の威張りやらしからぬ弱々しさだった。
あの姿を見ていた人で猪瀬が真実を語っていると思った人は、果たして何人いるだろうか。
あれが可視化だと、俺は思う。犯行を隠す姿は、見る人が見れば判るものだ。
総ての取り調べを録画して可視化すれば、言った言わない、やったやらないの、不毛の論争に時間を費やす日本の裁判は変わるし、警察が暴力的な取り調べをする必要もなくなると、俺は猪瀬の姿を見ていて思ったなぁ。

今朝の思い

2013-11-22 | Weblog
小泉さんが原発廃止を語ったことに付いて、自民党の連中は「理想論」などと言う。「原発がないと経済発展はない」とかの脅しも言うが、こんな反論は、昔の小泉さんが原発必要を語っていたと同じに「無知」がなせる反論だろうし、原発が生み出す金に目眩ましを受けた者の詭弁だ。
政治屋が「現実うんぬん」と語るときは、たいがい金が絡んでると思った方がいいだろう。
俺が不思議に思うのは、新聞の投書欄に自民党政治屋と同じように「小泉さんは対案を示せ」とか、原発を即時廃止することを「非現実的」と投書する人がいることだ。
原発をめぐる現実は、あの福島原発の事故以来、日本経済は原発の発電量なしでやっている、ということだ。更に、太陽光発電などの自然エネルギーは、原発20個分、既に2千万キロを発電するほどになっている、ということだ。
知ってるのかな、この投書をした連中は。
原発を廃止しても、この自然エネルギー発電を発展させて行けば、石油や天然ガスに支払う金も少なくなるだろう。日本経済発展に原発はいらないと、あの頃の小泉さんと同じように、知らないでいるのではないだろうか。
政治家の「無知」は犯罪だ。国土を消滅させ兼ねない原発を拡大した自民党の総理大臣だった小泉さんは、原発廃止を語ると同時に自らの不明を詫びるべきだろう。
現実に生きる国民とて、社会を担う存在である以上は、無責任でいられまい。原発の危険性は、これまでに多くの人が語り、訴えて来た。何事も政治や行政の行いを「お上」として盲信する日本人の国民性は、その異見を見逃して来たのだ。自らの命と暮らしに直結する原発問題に、この程度では、自由と人権が奪われる法律に無関心も宜なるかな、かねぇ。

下僕

2013-11-21 | Weblog
選挙制度違反裁判での最高裁のヘタレには呆れるねぇ。
先の婚外子差別違憲判決のとき、自民党は家族制度が壊れる、とか言って、右翼政治家たちが「最高裁判決に従う必要はない」と反発した。
憲法は国民を縛る法律ではない。国を縛る法律だ。国と称する組織や、その構成員を律するのが憲法だが、縛られる連中は、それを理解していない。無知なのか無知を装っているのかは知らないが、日本では自民党を中心に帝国憲法当時のように国民を縛る憲法にしようとしている。
帝国憲法では国民の自由はなかった。そして治安維持法の国民監視法律が作られて、国の体制を批判する人たちを監獄に入れてしまう、今の中国や北朝鮮のような国家を作っていた。
自由な人権を保証する日本国憲法に基づいた社会であるためには、憲法判断をする最高裁の責任は重い。であるのに、残念ながら日本の最高裁は政治の下僕に成り下がっている。
政治の力関係で選ばれる最高裁判事では、これが限界なのかも知れないが、何時も自民党政権の政治が生み出す裁判に対して腰の砕けた判断をして来たから、「従う必要はない」などと舐められるのだし、そう反発する政治家を生むのだ。
三権分立によって、互いに補い合って護り、育てる民主主義社会であるのだろうに、我こそが総て!と傲慢になる存在を許しては、そこに生まれるのは独裁制の国家になるだろう。
自由と人権と平等を尊重する憲法があってこそ、国民の自由と人権と平等は護られる。最高裁には、もう少し骨のある毅然とした判断を出して欲しいよね。

亀田にジャパン

2013-11-20 | Weblog
昨夜は、亀田興毅のタイトルマッチを見た。
何とか防衛したが、危うかったな。勝ったのだから強いのだろうけど、山中のハードパンチを考えると、早く統一戦をして欲しいと思う。同じ階級なのに日本の中に二人も三人も世界チャンピオンがいるのはおかしいもの。
今朝は、ザックジャパンのベルギー戦を、途中から見たが、見事な逆転勝ちだった。
先日のオランダ戦も、先制されて追い付いたから、かなり日本の力は向上したのかも知れない。何より、固定されていた出場選手に、違ったメンバーが顔を出すようになり、 オランダ戦の大迫や山口、今日の柿谷など、結果を残せるようになったのが素晴らしい。
ワールドカップも近い今、その優勝候補とも言われるベルギーを倒したことは、ワールドカップ優勝!を公言する日本の戦いが、かなり楽しみになったね。

袴田事件

2013-11-19 | Weblog

 袴田巌さんの無実を示す証拠が、また検察が隠している証拠の中から出て来たと報道された。

 新しい証拠ではない。事件当時に集めた証拠の中に「火事騒ぎになったとき、袴田さんは俺たちの後ろから付いて来た」と証言していた人がいたと言うことは、袴田さんが放火して逃げた犯人ではないと、警察は判っていたことになる。こういう証拠調書があるのだから、もちろん、検察も判っていたはずだ。

ところが、今も袴田巌さんは「死刑囚」として東京拘置所にいる。

なぜだ!

警察が捜査して集めた証拠の総てを検察が独り占めしてしまい、どのような証拠があるのかさえ、被告にされた人や弁護士は判らない、こんなことがなぜ、長く日本では許されてきたのか、俺には、全く理解できない。

日本国民は、これで良いと思うのだろうか。

俺は違うと思う。国民は知らないだけだし、正義のために闘うのが検察庁と思い込んでいるだけだと思う。実態を認識すれば変わる。

検察庁が犯罪者集団と言うおれの言葉が真実であることは、この袴田事件での報道も示しているが、各地の再審事件などで、今の無実を示す証拠の数々を隠し続けている検察官と言う連中を、何時か犯罪者として裁いた井のが、俺の闘う望みだし、願いだ。

検察庁にいるだろう、「こんな検察であることは恥ずかしい」と思う検察官、あなたたちは、この実態を許しておいていいのか。どうか、志を汚さないでいて欲しい、せめてあなたの扱う事件で正義を守る志を貫いて欲しい。


村木厚子さんの書籍

2013-11-18 | Weblog

村木厚子さんの本、「私は負けない」中央公論新社刊を読んだ。

「郵政不正事件は、こうして作られた」と、副題のある村木さんの本は、検察を信じる人は必見だ。腐れ検察を知る人は、余り血圧に良くないと思うが、読んでおいた方がいいね。正義の仮面の陰で、薄汚い手法で不正義を重ねる検察が、実に良く判る本だ。

俺は、この本を読んで、村木さんだけでなくて役人を誤解していたことも知った。村木さんは真面目に役人として生きていた方で、正義を語るにふさわしい生き方を重ねてこられた方だと知った。だからこそ、立派に真実を守り通された。偉い人だねえ、村木さんは。

検察官が「キャリヤ、ノンキャリアの対立」と、村木さんを責め問う事実があったらしいが、俺は、その検事の言葉に検察内部の問題を感じたなあ。検察庁は、キャリアである検察官は、ノンキャリアである事務官に裏金を作らせて、自分たちが甘い汁を吸う。だから、厚労省でも「ノンキャリアに責任ををわせ、キャリアは、良い思いだけをする」と、検察官は信じきっているのだね。

犯罪者集団と化しているのが検察庁だと、この村木さんの本を読むと判る。

ぜひ、みなさんもご一読を。


京都の夜

2013-11-18 | Weblog





昨夜の懇親会は、会場に近い店を借りきって30名を超える人が参加して行われた。
成功した後の懇親会は、どこでも愉しく盛り上がる。集会を行うまでにあった、色々な裏話なども入り、美味い料理を食べながらの3時間ほどだった。
料理の写真は撮ったが、最初の料理以外は撮すタイミングがなかったと言うか、話を聞くなどに気を取られて、全く撮らないでしまった。
二次会はカラオケ。
木谷先生、周防監督も参加されて、こっちも盛り上がったなぁ。
周防監督は、飲まないし、唄わない。それで、皆さんの盛り上がりを、静かに笑って写真を撮りながら見ておられたが、どんな風に感じられたやら。
木谷先生は、誰かの曲を一緒に唄っておられたし、島倉千代子の歌を3曲、聴かせてくださった。木谷先生の声は、深い韻を含んでいて、実に心地好く聞けるが、歌も飾らないお人柄そのままで気持ち良く聴けた 楽しく満ち足りた京都の1日だった。

憲法と人権を考える集い

2013-11-18 | Weblog


昨日は、京都弁護士会が主催する、そう題する集会が開かれた。もう43回になる、長い歴史のある集会で、昨日は、周防正行映画監督の講演とパネルディスカッションが行われて、俺は木谷明弁護士とパネルディスカッションに招かれて話して来た。
43年も続けて来ただけあって、主催する弁護士会の熱意は市民にも伝わるのか、客席が7割くらいになる5百名を超える人で埋まったし、弁護士さんの行った寸劇も熱演だった。
「それでも冤罪は起こっている」とするテーマで、ディスカッションは「刑事裁判の未来(あした)を語る」だったが、警察、検察、裁判のトライアングルの現実が生み出す冤罪問題を、いかに無くすか、として、全面可視化、全面証拠開示の必要性を中心に話した。俺は、台本のある会話は苦手だが、司会をした若い男女の弁護士は、台本通りに語る初々しさで、その爽やかさが雰囲気を清らかにしていた集会でもあった。

解答

2013-11-17 | Weblog
「さくら」の料理に書き込みがあったので、覚えているだけを書くことにした。横に長い皿が一品目。
左は伊勢海老。何かを衣しにしたのだが、そのサクサク感と中身の甘くてボリュウム海老の肉の取り合わせが美味かった。真ん中は、俺はアワビと思ったが、先生は「ホタテ貝と説明した」と言ってた。アワビやサザエの苦手な俺だが、緑色のソースが美味くて、これを完食した後の写真。
右にあるのは、無花果の料理。
2枚目は刺身で、左はクエの炙り、右は海老。海老は揚げてあるのもあって殻まで食べられた。俺は、生の刺身も好きだが、炙りは、甘さを引き出すのか、もっと好きだ。
3枚目はメイン料理で、黒毛和牛!これも出されて、すぐに食べてしまい、その後に撮ったもの。柔らかくて芳醇な肉質は最高だった。
4枚目は、鯛茶漬け。
5枚目は、デザート。
でした。

どれが?

2013-11-17 | Weblog




昨夜は、大崎弁護団事務局長の鴨志田先生と食事をした。
店は、7月に志布志国賠弁護団の野平先生に案内されて行って大満足だった、鹿児島中央駅、東口に近い「さくら」。
出される料理は、一つひとつ説明されるのだが、俺は、その説明を聞いていて聞かない。だから、良く覚えていないが、どれもが美味かった。
出されて、すぐに写真を撮った料理もあれば、食べてから「アッ、写真!」と思って撮った料理もある。
どれが食べてしまった物か、判るかなぁ?