桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

村木厚子さんの書籍

2013-11-18 | Weblog

村木厚子さんの本、「私は負けない」中央公論新社刊を読んだ。

「郵政不正事件は、こうして作られた」と、副題のある村木さんの本は、検察を信じる人は必見だ。腐れ検察を知る人は、余り血圧に良くないと思うが、読んでおいた方がいいね。正義の仮面の陰で、薄汚い手法で不正義を重ねる検察が、実に良く判る本だ。

俺は、この本を読んで、村木さんだけでなくて役人を誤解していたことも知った。村木さんは真面目に役人として生きていた方で、正義を語るにふさわしい生き方を重ねてこられた方だと知った。だからこそ、立派に真実を守り通された。偉い人だねえ、村木さんは。

検察官が「キャリヤ、ノンキャリアの対立」と、村木さんを責め問う事実があったらしいが、俺は、その検事の言葉に検察内部の問題を感じたなあ。検察庁は、キャリアである検察官は、ノンキャリアである事務官に裏金を作らせて、自分たちが甘い汁を吸う。だから、厚労省でも「ノンキャリアに責任ををわせ、キャリアは、良い思いだけをする」と、検察官は信じきっているのだね。

犯罪者集団と化しているのが検察庁だと、この村木さんの本を読むと判る。

ぜひ、みなさんもご一読を。


京都の夜

2013-11-18 | Weblog





昨夜の懇親会は、会場に近い店を借りきって30名を超える人が参加して行われた。
成功した後の懇親会は、どこでも愉しく盛り上がる。集会を行うまでにあった、色々な裏話なども入り、美味い料理を食べながらの3時間ほどだった。
料理の写真は撮ったが、最初の料理以外は撮すタイミングがなかったと言うか、話を聞くなどに気を取られて、全く撮らないでしまった。
二次会はカラオケ。
木谷先生、周防監督も参加されて、こっちも盛り上がったなぁ。
周防監督は、飲まないし、唄わない。それで、皆さんの盛り上がりを、静かに笑って写真を撮りながら見ておられたが、どんな風に感じられたやら。
木谷先生は、誰かの曲を一緒に唄っておられたし、島倉千代子の歌を3曲、聴かせてくださった。木谷先生の声は、深い韻を含んでいて、実に心地好く聞けるが、歌も飾らないお人柄そのままで気持ち良く聴けた 楽しく満ち足りた京都の1日だった。

憲法と人権を考える集い

2013-11-18 | Weblog


昨日は、京都弁護士会が主催する、そう題する集会が開かれた。もう43回になる、長い歴史のある集会で、昨日は、周防正行映画監督の講演とパネルディスカッションが行われて、俺は木谷明弁護士とパネルディスカッションに招かれて話して来た。
43年も続けて来ただけあって、主催する弁護士会の熱意は市民にも伝わるのか、客席が7割くらいになる5百名を超える人で埋まったし、弁護士さんの行った寸劇も熱演だった。
「それでも冤罪は起こっている」とするテーマで、ディスカッションは「刑事裁判の未来(あした)を語る」だったが、警察、検察、裁判のトライアングルの現実が生み出す冤罪問題を、いかに無くすか、として、全面可視化、全面証拠開示の必要性を中心に話した。俺は、台本のある会話は苦手だが、司会をした若い男女の弁護士は、台本通りに語る初々しさで、その爽やかさが雰囲気を清らかにしていた集会でもあった。