桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

狭山事件集会

2013-11-01 | Weblog



昨日は、日比谷公園で行われた狭山事件集会に参加し、デモにも同行して、夜は、完成した映画「SAYAMA」を見た。
日比谷公園での集会に出るのは2回目。前回は、紹介されてマイクの前に行ったらば「共産党!!」と、激励の声を受けたが、今回は、残念ながら激励はなかった。
杉山、菅家さん、免田さん、袴田厳さんのお姉さんも一緒に参加して、1日も早い狭山事件の再審開始を願って挨拶した。
デモでは、先頭を歩いたが、やはり違和感は公安警察だったなぁ。年老いたヘルメット集団を監視して、ヘルメット集団に倍する公安が見張ってるんだから異常だ。
今朝の東京新聞にも、昨日のデモに触れて、秘密保護法に関連した批判記事があったけども、今更、何の影響もあり得ないような集団を、多額の税金を使って監視する公安警察の存在は、決して黙認してはいけないと思わされた。
狭山事件の負の遺産と感じる公安警察の存在は、一般市民を狭山事件から遠ざける要因だし、組織として明確な行動が必要だろうと思うが、単なる冤罪仲間で支援者たる俺には願うしかかなわず、歯痒い思いだねえ。
映画は、殆ど闘いは描かれず、石川夫婦の日常を追ったものだった。それはそれで良いと思うが、やはり、もう少し狭山事件の闘いの内容を出して欲しかった。石川さんが布川事件の再審無罪判決日に来て、無罪判決を喜びながら、きっと自分が勝てないもどかしさなのだろう、涙ぐむシーンでは、彼の心情が手に取るように判り、何としても勝って欲しいし、勝たせたい!と思ったなぁ。