桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今朝の思い

2013-11-22 | Weblog
小泉さんが原発廃止を語ったことに付いて、自民党の連中は「理想論」などと言う。「原発がないと経済発展はない」とかの脅しも言うが、こんな反論は、昔の小泉さんが原発必要を語っていたと同じに「無知」がなせる反論だろうし、原発が生み出す金に目眩ましを受けた者の詭弁だ。
政治屋が「現実うんぬん」と語るときは、たいがい金が絡んでると思った方がいいだろう。
俺が不思議に思うのは、新聞の投書欄に自民党政治屋と同じように「小泉さんは対案を示せ」とか、原発を即時廃止することを「非現実的」と投書する人がいることだ。
原発をめぐる現実は、あの福島原発の事故以来、日本経済は原発の発電量なしでやっている、ということだ。更に、太陽光発電などの自然エネルギーは、原発20個分、既に2千万キロを発電するほどになっている、ということだ。
知ってるのかな、この投書をした連中は。
原発を廃止しても、この自然エネルギー発電を発展させて行けば、石油や天然ガスに支払う金も少なくなるだろう。日本経済発展に原発はいらないと、あの頃の小泉さんと同じように、知らないでいるのではないだろうか。
政治家の「無知」は犯罪だ。国土を消滅させ兼ねない原発を拡大した自民党の総理大臣だった小泉さんは、原発廃止を語ると同時に自らの不明を詫びるべきだろう。
現実に生きる国民とて、社会を担う存在である以上は、無責任でいられまい。原発の危険性は、これまでに多くの人が語り、訴えて来た。何事も政治や行政の行いを「お上」として盲信する日本人の国民性は、その異見を見逃して来たのだ。自らの命と暮らしに直結する原発問題に、この程度では、自由と人権が奪われる法律に無関心も宜なるかな、かねぇ。

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