桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

弁護団会議と暑気払い

2011-07-26 | Weblog
昨日は弁護団会議だった。来月に開かれる日弁連主催の判決報告会など、判決があっての諸問題が討議の中身だった。
昨日は、会議後、暑気払いをした。
改めて乾杯をしたが、何度乾杯しても嬉しいものだ。

少し、反省

2011-07-25 | Weblog
俺のブログを読んでくれている人は判るが、俺は、無罪判決をした神田コートに、厳しい批判をしている。この前は、信夫判事か吉田判事の父親か夫が、有名裁判官、そして検察官だと聞いた。
だもの、あの判り難い完全無罪判決文の意味が判ったと思った、尊敬する父親の過ちを守る!愛する夫の組織を守る!ね。
それでも筆は押さえたつもりだが、今日は、布川弁護団から指摘された。
今日は弁護団会議。暑気払いをしたが、終わった後、俺のブログが書きすぎ!と注意された。
判ってるよね、俺も書き過ぎかと。
吉田判事の夫が検察官?裁判官?
信夫判事の父親が有名裁判官?
逆でもいいが、かりそめにも裁判官になった以上、そんなことはないとは思ったが、悔しかったんだよな。この裁判官たち、本当に29年を塀の中に過ごす意味が判るのかな、と。
だから、あえて過激に書いた。これから裁判官職をする人にも語りたい思いで!。
今夜は、弁護団会議と暑気払い。そこで、あえて俺のブログに注文を語る弁護士、凄いよね。
俺には、これからの闘いがある!
俺と同じに、これからの闘いを思って言ってくれる弁護士!
布川の勝つ、必ず歴史の幕を開くと思った夜だった。

鹿島の昼

2011-07-25 | Weblog

有明海を見た後、市内で昼を食べた。
俺と杉山には、渡蟹を出して貰って食べたが、これが美味かった。蟹ミソが、子供のころに食べたザリガニのミソと同じ味なのも良かったし、肉の味わいに濃厚さがあり、今まで食べた中では1番、美味かった。
一緒に出た烏賊が、また絶品で、甘さ、コリコリ感、烏賊好きの俺には、最高だった。
井手さんの同級生の皆さんに、最後まで歓待された鹿島だった。

有明海

2011-07-25 | Weblog

佐賀県鹿島市は、干潟での「ガタリンビック」と呼ばれる行事で有名な場所だった。
昨日は、午前中、そのガタリンビックが行われるところを見学に行った。
夏休みに入ったこともあり、子供や父兄が、干潟で遊んでいた。見ているうちに、俺も入って遊びたくなったし、何時か、川上の子供たちを連れて来たい!と思った。

鹿島の夜

2011-07-24 | Weblog
昨夜は、夜の映画が終了後、上映会を支えた井手さんの同級生たちと打ち上げをした。
始まっのが、10時過ぎ。酔夢と言うカラオケスナックでの打ち上げは、日付を越えて続いた。
いいねぇ、同級生!
井手さんの鹿島高校時代の同級生たち、男女20名ほどは、当時のあだ名で呼び合い、言いたいことを言いながら、皆さんが井手さんを誇りに思い、喜んでいるのを感じて、俺も、この人たちと同級生になりたかった!と感じたほどだった。唄い、語り、楽しく満ち足りた鹿島の夜だった。

鹿島

2011-07-24 | Weblog
茨城県にも鹿嶋市があり、山を付けたのは、他にも鹿島があるからだと聞いたことがあったが、それが佐賀県だったか、ハッキリと認識していなかった。
茨城県には鹿島神宮があるが、佐賀県には祐徳院稲荷があった。そして、文化が街に根付いた活動があった。
昨日の映画は、「かしま市民立楽修大学」という市の生涯学習センターにある組織の主催だった。
昨日の映画の大成功は、故郷の温かさを感じたが、更に根付いた文化の力も感じた。

多良中学校

2011-07-23 | Weblog
嬉野温泉から、今日の映画会場である多良中央公民館へ向かった。
途中、井手さんの出身校、鹿島高校を見学したが、東大に劣らない立派な赤門があって、歴史を感じる学校だった。
公民館には、全校生徒がいて、ショウジとタカオを見ていた。
終わった後、3人で話した。
中学生が、どう思ったか判らないが、純真を感じる瞳と服装をしている生徒ばかりだった。
真犯人のこと、結婚のこと、子供らしい質問を含めて、色々と聞かれ、もう少し話したかった。
子供たちの心に、何が残ったか、判らないが、楽しい時間だった。

祐徳院稲荷

2011-07-23 | Weblog



井手さんの故郷は、鹿島市の祐徳院稲荷参道で、煎餅店を営んでいる。
映画上映会の合間、その稲荷神社を見学に来たが、笠間稲荷よりも、かなり規模の大きな稲荷神社だった。この写真、1枚目が、下から見上げた本殿。2枚目は、上から見下ろした風景。3枚目は、やはり下から見上げた本殿。4枚目は、境内をの絵図。

佐賀

2011-07-23 | Weblog
昨日、初めて佐賀の地を踏んだ。何時も、初めての県に来たときに言うが、佐賀県が地図だけではなくて、本当に存在したと判った!と言ったらば、佐賀の人は笑っていた。
佐賀弁護士会が行う司法修習生給費金問題の集会に参加して、布川事件からの思いを語った。
その集会には、佐賀の救援会の人が来て、勝利を喜んでくれ、トマトをくれた。佐賀のトマトは美味かったぁ!

東電OL殺人事件

2011-07-22 | Weblog
昨日、読売新聞の記事で急展開が報じられた。
今、話題の東京電力に勤める女性幹部職哦、夜は渋谷で娼婦をしていた話題性もあり、大きなニュースになった事件だが、犯人とされたネパール人のゴビンダさんが1審で無罪になったのに釈放されず、僅か半年余りの審理で逆転有罪になった経過も含めて、この事件は長く話題になった。
俺は、ゴビンダさんに面会したことがある。
ごく普通の外国人だし、善良さが瞳に顕れている人だった。無実の罪で人生を奪われ、刑務所へ行かなければならない苦痛を訴えるゴビンダさんに、俺は「本当に人を殺した人は希望がないけど、ゴビンダさんは、明日、無罪が判って自由になれるかも知れない希望があるから」と言ったが、今、その希望が見えて来たと思ったらば、ゴビンダさんの喜びを思えて涙が沸いて来た。
ゴビンダさんは自白をしていない。証拠もない。だから、1審の無罪で終わる事件だったのだが、これを難しくしたのが、有罪魔の高木俊夫だ。こいつは、今、冤罪を作り続けている小倉正三と同じ人種の最悪の裁判官だった。
1審が長く審理して無罪としたのに、僅か半年の書面審理で有罪にしたのだ。ゴビンダさんが、この女性を買い、性交渉したコンドームが便所にあり、それと部屋にあった体毛のDNAがゴビンダさんと一致したからとの理由だった。
今回、被害者の膣内に残された体液と部屋にあった体毛が一致し、しかもゴビンダさんのDNAとは違うと判った。
この鑑定結果が「ゴビンダさん以外に部屋に入った人はいない」として有罪にした判決の認定を揺るがす事実として報じられた訳だ。
このニュースに対して、検察は「有罪の根拠は、他にもある。冷静に対応する」とか言っている。真実の前に冷静の欠片も持たない検察は、全く事実に反することを言っているが、ゴビンダさんを犯人とする根拠は、DNA以外にはない。あるはずがない。
この事件の謎の1つに、被害者の所持品が渋谷から遠い大塚の民家の庭に投げ捨てられていた事実がある。将門の首じゃあるまいし、被害者の所持品が勝手に空を飛ぶはずはない。誰が考えたって、被害者を殺した人が奪い、そこに捨てたに違いない。でも、ネパールから出稼ぎに来て、仲間と一緒に暮らし、勤務先とアパートの往復を重ねて仕送りをしていたゴビンダさんは、全く大塚を知らないのだ。
この謎を解明できる人が犯人だ!当たり前だ。
この事実を検察は無視するが、こんな有力な証拠の問題点を見定められない検察は、恥ずかしくないのだろうか。
ゴビンダさんの有罪が確定して刑務所へ行くとき「私は無実で刑務所に行くのが苦しい。どうすればいいか」と言ったのに、俺は「刑務所は犯人が行って働くところ。でも、無実のゴビンダさんは無実で行く。だから犯人の人に負けないで、より一生懸命に働けば良い」とも言ったが、なかなか苦しい刑務所生活を送っていた。
きっとゴビンダさんは、今回の急展開を喜んでいよう!
ゴビンダさん、希望のときが来たぞ!頑張ろうな!