桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

日野町事件

2011-07-01 | Weblog
布川事件だけが冤罪ではなくて、もっともっと酷い事実認定で犯人にされた仲間がいる。
その一人が日野町事件の阪原弘さんだ。
今日は、たまたま日野町事件の弁護団会議があり、弘(ひろむ)さんの息子、弘治さんも参加すると言うので、会って激励をしたいと思った。
会議から退出して来た彼と、お茶を飲みながら話したが、まだ父親の命が理不尽に奪われた打撃の中にあるのを、ひしひしと感じた。俺も体験したことだが、支援をしてくれる人は、勝たせたい、勝ちたいと熱心な余り、色々なことを言う。それが善意であるのは判るが、支援される方にすると、まるで後ろから殴られたように感じることがある。今、無実の罪で刑務所に入れられたままに死んでしまった父親への思いで苦悩する彼には、叱咤は鞭。暫く見守るだけにして欲しいけど、無理かなぁ。
俺の出来る限りのことをしたいと思ったし、やるつもりでいることを話して彼には別れた。
冤罪は大変だよ、本当に。

雨の京都

2011-07-01 | Weblog
昨日までの暑さは消えて、今日は、少しひんやりする雨の朝だった。
9月16日、松戸でコンサートを開くが、秋には大阪でもコンサートをやりたいと言ってくれている。
俺の拙い歌をと思えば有り難い限りだが、その大阪で来週、タンポポの会と言う冤罪者の集まる集会がある。俺も参加して話をする。そのおり、集会後に俺が唄う機会を作ってくれたらしい。コンサートのプレ企画だろうか。好評ならばコンサートを開き、不評ならばやらないことになるだろうが、ならば、やってやろう!の気持ちだ。
今日は、そのプレ企画でピアノを弾く人と打ち合わせも入った。
俺の明日、どう進むのだろう。自分で自分の明日にドキドキする思いになっている。

京都の夜

2011-07-01 | Weblog
京都に来るときがあれば、必ず連絡をして!と言ってくださる弁護士さんがいる。何を気に入ってくれたのか、わざわざ和歌山の集会にまで、泊まり込みで来てくれた弁護士さんだが、昨日からの予定をお知らせしたらば、ぜひと言ってくれた。しかも、京都と滋賀の弁護士さんにも声を掛けてくれた。
今夜は、その先生他、8名が集まってくれ、祝杯を上げた。
飲んで語っての一次会後、カラオケの二次会となり、滋賀の先生は、最終電車の方もいたが、最後は日付が変わり、午前1時も過ぎてしまった。
有り難いねぇ、嬉しいねえ。何を気に入ってくれたのかは判らないが、この人様の思いこそ、俺の宝だ!