職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

一本の線

2008年04月09日 | ヤスさん日記
新潟は桜もほころび
この暖かさでは
週末前に満開を迎えるかもしれません。
「花の色は うつりにけりな いたずらに
 我が身世にふる ながめせしまに」
梅雨の時期にはいるまで
このあたたかさを猫とともに
堪能しようと思う今日この頃です。

一本の線が引ける
そんな事で満足なこと
あの線のお陰で満ち足りた一日になりました。
一本の線
未熟な私には
あの線が引けると言う事が
修羅の100億年にも等しいものだと
いうことが大切なのだなと。

まあ、
一本の線を描けた
という階段を上りまた新しい踊り場に出れば
そこにはまた宇宙のような茫漠とした世界
が広がっているものですが。
そして、何より
その線を銅板に落とし込むコトを
何よりの命題に。

成長したから描けたのか
ただその時の感覚がそれだけのものだったのか
それも分かりませんが。
後々自分でみても
「若いねー」
と思うのかもしれませんが。
今、見付けたものは確かなものだ
というコトだけは見逃す事が出来ません。

星の瞬きのように
見える光でも
見上げた場所にみえるものを
追い求めてみよう
と思う職人なのでした。

ナガさん
今月末の東京は
どんな色を見せてくれるでしょうね
コメント
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