スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

函館記念&瞬間移動と稠密性

2008-06-13 18:57:19 | 競輪
 現在の競輪界は,地区別にみれば北日本が最強。ただ,冬場の天候の関係もあるでしょうが,競輪場自体は3場のみ。函館競輪場はそのうちのひとつで,今年の記念競輪は一昨日が決勝(動画)でした。
 Sは石毛選手が取って海老根選手の前受け。坂本選手が3番手,金沢選手が5番手,佐々木選手が8番手という周回に。残り2周のホームから佐々木選手が上昇,まず海老根選手を抑えました。打鐘から金沢選手が発進。しかし内から坂本選手も行き,坂本選手がホームで佐々木選手を叩いたところ,その上から金沢選手がさらにかまして先行というレースに。しかし有坂選手が離れてしまったので,金沢選手の番手に坂本選手。その坂本選手が残り半周から番手捲り。展開だけでいえばこのラインに絶好の形でしたが,後方に控えていた海老根選手の捲り追い込みが直線では届いて優勝。マークの石毛選手も2着に続き,3着に坂本選手。
 優勝した千葉の海老根恵太選手は2005年の千葉記念以来となる記念競輪3勝目。GⅠの決勝などにも乗ってきていた選手ですので,こんなに長いこと記念競輪を勝っていないのはやや意外でした。ここはメンバーに多少恵まれたという印象が拭えませんが,南関東は有力な自力型が少ないということもあり,もっと頑張ってほしい選手のひとりです。

 明日からは熊本記念になります。小嶋選手と平原選手の対決です。

 量子仮説というものが数列の稠密性ということについてどのように考えるのかということは僕には分かりません。ただ,物理学の領域を離れて哲学的にのみ考えることが許されるならば,物体が瞬間移動をし得るということと,数列が稠密であるということを同時に主張することは,おそらく齟齬を来すことになるのではないかという気がします。これを最も単純な例で考えてみましょう。
 物体がAからBへと瞬間移動すると考えます。このとき,AとBの間には隙間があるかないかはあまり関係がありません。距離における稠密性は問題とはならないからです。しかし、瞬間移動するということは,まさに瞬間的に移動するということを意味します。そこでこの場合に,物体が最後にAにある時間をX,最初にBにある時間をYとするなら,XとYとは何らかの意味で連続的でなければならないように思います。実際,XとYとの間に何らかの隙間があると仮定すれば,物体はAからBへと瞬間的に移動したというよりは,あるときにAからなくなって,あるときにBにあるようになったということになりますから,これは瞬間的に移動したということにはならないからです。この隙間はいくら長くても短くても同じことなのですから,たとえば1時間前にAから消えた物体が,1時間後にBに現れたとしても,普通はこれを物体が瞬間移動したとみなすことはできないでしょう。よって数列の稠密性というのは時間の稠密性と密接に関係しているわけですが、この瞬間移動の場合にも、時間の稠密性が大きく関係してくるということが分かります。というか,時間の稠密性をどう考えるのかということが,瞬間移動という場合の瞬間というのをどのように考えるのかということの意味に直結してくるのです。
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