スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

抽選式シングルマッチ①&追いつくという意味

2008-06-07 18:51:51 | NOAH
 1日のNOAH札幌大会では,抽選式シングルマッチが3試合行われました,これはエントリーした6選手が,その日のリング上で抽選を行い,試合相手を決めるというもの。この後,14日の横浜大会で,杉浦選手が森嶋選手に挑戦することは決定していますが,その次の挑戦者を決定する際の査定に影響しそうな,注目の3試合でした。
 抽選の結果,最初に行われたのが秋山選手と丸藤選手の試合。このふたりは丸藤選手が秋山選手を破ってGHCヘビーの新チャンピオンになった試合以来となる対戦。秋山選手が2連勝して,丸藤選手が2連勝の2勝2敗ですので,秋山選手としてはもう負けられないところでした。
 リングインするや丸藤選手がスワンダイブ式のドロップキック。さらにトペコンヒーロと畳み掛け,ようやくゴング。リングに戻っていきなり不知火を決めるなど,丸藤選手がかなり押し気味の試合となりました。
 しかしポールシフトを狙った丸藤選手をフロントネックロックで返したあたりから秋山選手が怒涛の反撃。そのまま垂直落下式のブレーンバスターを決めるやさらに垂直落下式エクスプロイダー。さらに顔面へのニーパットを挟んでエクスプロイダー連発,さらにリストクラッチ式のエクスプロイダーを炸裂させ,丸藤選手を沈めました。
 ちょっとこの日の秋山選手の最後の爆発力は尋常でなく,粘りが身上の丸藤選手もその勢いに飲まれてしまった感じです。

 明日は安田記念です。香港の馬が強いと思うのでグッドババ◎,アルマダ○,ブリッシュラック▲。日本馬ではコンゴウリキシオー△とウオッカ△。

 日本時間明日朝,ベルモントステークスがいよいよ発走となります。これはアメリカ三冠レースの三冠目ですが,注目は無敗で二冠を制したBig Brown。その後一頓挫はあったようですがさして問題はないようです。無敗の三冠を目指す馬VSきょうだいによる同一GⅠ三連覇を目指す馬の対決ということで,現地でもかなりの注目を集めているようですが,前日朝の段階でカジノドライヴが左後ろ足の爪に外傷を負ったということで出走回避の可能性もありそう。詳しくは今日のカジノドライヴで。もしカジノドライヴが出走を回避すれば,このブログではレース回顧は行いません。

 競輪は明日から函館記念が開催されます。ここは関東が手厚そうです。

 このように考えた場合に,注意しなければならないのは,アキレスが亀に追いつくということの意味をどのように考えるべきなのかということです。アキレスは亀よりも速い速度で亀を追いかけるわけですから,アキレスがこの運動を継続する限り,アキレスは亀に追いつくことができるでしょう。しかし,ではどの地点でアキレスは亀に追いつくのかといえば、その地点を示すことはできないのです。なぜなら、ある地点たとえばPでアキレスが亀に追いつくというならば,途端にこのことはアキレスも亀もPという地点を占めているということを意味し,よって第二部自然学①公理一の新しい意味により,アキレスも亀もPという地点で静止しているということになってしまうからです。つまり本当はこのP地点に関していうならば,アキレスも亀もこの地点を通り過ぎるだけなのであって,この地点にいるということはないのです。したがってある特定の地点でアキレスが亀に追いついたということを示すことはできません。示すことができる地点があるとすれば,それはアキレスにとっても亀にとっても,それぞれが運動を開始する地点と,それぞれが運動を終了する地点だけであるということになります。
 追いつくということと追い抜くということは概念上は分けて考えられますが,スピノザの実在論ではこれは分けられません。もしもAがBに追いつくときというのがあると仮定すれば,そのときには同時にAがBを追い抜いているということになるのです。なぜならその地点をPとするなら,PはAにとってもBにとっても,変えつつある地点として生じるからです。運動を静止状態の集積とみなさないということは,このような意味も含むのだと僕は考えます。
コメント
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