香港からの遠征馬3頭を交えて行われた春のマイル王決定戦,安田記念。
昨年と同様にコンゴウリキシオーの先手。離れた2番手には香港のアルマダで,その外にジョリーダンス。内のウオッカ,外のアイルラヴァゲインまで4頭はほぼ一団の先行グループ。前半の800メートルは46秒2ですからミドルペース。逃げ馬が少し離していたことを考慮すれば,実質はスローに近かったかもしれません。
直線に入るとまずはウオッカがアルマダの内へ。香港の騎手はわりと乱暴に乗る印象もありますが,アルマダのダグラス・ホワイト騎手は日本での騎乗経験が豊富ということもあるでしょうか,とくに意地悪することもなかったので,そのままコンゴウリキシオーとアルマダの隙間からウオッカが抜け出し,一気に後続を離して早くもセーフティーリード。外からエアシェイディやスズカフェニックスが伸び,アルマダに迫りましたが粘ったアルマダが2着。追い込んだ2頭の内を割ったエイシンドーバーが3着に飛び込みました。
優勝したウオッカは昨年のダービー以来の勝利で大レース3勝目。父はタニノギムレット,母系はフロリースカップ系シラオキ~ローズトウショウの分枝。今日は岩田康誠騎手に乗り替わっていましたが,今までにない積極的なレース運びで,これが最大の勝因になったかと思われます。もちろん馬自身も復調していたのでしょう。その岩田騎手は先月の天皇賞以来の大レース優勝。角居勝彦調教師は先々週ののオークスに続く大レース制覇。安田記念は共に初優勝となっています。
ベルモントステークスのカジノドライヴは出走を回避しました。Big Brownもやはり本調子にはなかったようで最下位に大敗。レースの方は戦前には候補にも上がっていなかったDa'Taraが勝っています。
明日は函館記念の2日目優秀の巴賞です。並びは飯野-菊地-有坂-山田の北日本に前田,海老根-石毛の千葉に兵藤-藤原の上越。有坂選手で。
第二の逆説についてこれをその前提と結論とに分けて考えたとき,最初はその前提は正しいけれども結論は誤っているというように考えました。しかし実際にはそうではなく,前提の方にもすでに誤りが含まれていたのだということになります。前提が誤っているなら結論が誤っているということは,第三の逆説の崩壊に関連して説明した事柄と同じですから,第二の逆説の場合も,ただこれだけのことをもって崩壊していると結論してよいと思います。この第二の逆説は,直接的には数列の稠密性という考え方を導入すれば,速度の速いものが速度の遅いものを追い掛けても永遠に追いつくことができないということを証明しようとして意図されたものではあると思いますが,その実,すでに運動しているものが運動している間にある特定の空間を占めているということ,すなわち,運動している物体は運動している間はずっと静止しているということを,その前提の段階ですでに含んでしまっているのです。そこでこれを排除してやれば,数列が稠密であると考えようと数列が稠密ではないと考えようと,ゼノンが亀に追いつくことができないという奇妙な結論はそれを排除することができるのです。
これにより,ここで扱う逆説のみに関連させていうならば,スピノザの実在論によってゼノンの逆説を完全に否定することができたと思います。しかし,僕たちの一般的な考え方は,スピノザ流の実在論よりはむしろゼノンの逆説の考え方の方に近いですので,もう少しこのあたりのことを考察してみようと思います。
昨年と同様にコンゴウリキシオーの先手。離れた2番手には香港のアルマダで,その外にジョリーダンス。内のウオッカ,外のアイルラヴァゲインまで4頭はほぼ一団の先行グループ。前半の800メートルは46秒2ですからミドルペース。逃げ馬が少し離していたことを考慮すれば,実質はスローに近かったかもしれません。
直線に入るとまずはウオッカがアルマダの内へ。香港の騎手はわりと乱暴に乗る印象もありますが,アルマダのダグラス・ホワイト騎手は日本での騎乗経験が豊富ということもあるでしょうか,とくに意地悪することもなかったので,そのままコンゴウリキシオーとアルマダの隙間からウオッカが抜け出し,一気に後続を離して早くもセーフティーリード。外からエアシェイディやスズカフェニックスが伸び,アルマダに迫りましたが粘ったアルマダが2着。追い込んだ2頭の内を割ったエイシンドーバーが3着に飛び込みました。
優勝したウオッカは昨年のダービー以来の勝利で大レース3勝目。父はタニノギムレット,母系はフロリースカップ系シラオキ~ローズトウショウの分枝。今日は岩田康誠騎手に乗り替わっていましたが,今までにない積極的なレース運びで,これが最大の勝因になったかと思われます。もちろん馬自身も復調していたのでしょう。その岩田騎手は先月の天皇賞以来の大レース優勝。角居勝彦調教師は先々週ののオークスに続く大レース制覇。安田記念は共に初優勝となっています。
ベルモントステークスのカジノドライヴは出走を回避しました。Big Brownもやはり本調子にはなかったようで最下位に大敗。レースの方は戦前には候補にも上がっていなかったDa'Taraが勝っています。
明日は函館記念の2日目優秀の巴賞です。並びは飯野-菊地-有坂-山田の北日本に前田,海老根-石毛の千葉に兵藤-藤原の上越。有坂選手で。
第二の逆説についてこれをその前提と結論とに分けて考えたとき,最初はその前提は正しいけれども結論は誤っているというように考えました。しかし実際にはそうではなく,前提の方にもすでに誤りが含まれていたのだということになります。前提が誤っているなら結論が誤っているということは,第三の逆説の崩壊に関連して説明した事柄と同じですから,第二の逆説の場合も,ただこれだけのことをもって崩壊していると結論してよいと思います。この第二の逆説は,直接的には数列の稠密性という考え方を導入すれば,速度の速いものが速度の遅いものを追い掛けても永遠に追いつくことができないということを証明しようとして意図されたものではあると思いますが,その実,すでに運動しているものが運動している間にある特定の空間を占めているということ,すなわち,運動している物体は運動している間はずっと静止しているということを,その前提の段階ですでに含んでしまっているのです。そこでこれを排除してやれば,数列が稠密であると考えようと数列が稠密ではないと考えようと,ゼノンが亀に追いつくことができないという奇妙な結論はそれを排除することができるのです。
これにより,ここで扱う逆説のみに関連させていうならば,スピノザの実在論によってゼノンの逆説を完全に否定することができたと思います。しかし,僕たちの一般的な考え方は,スピノザ流の実在論よりはむしろゼノンの逆説の考え方の方に近いですので,もう少しこのあたりのことを考察してみようと思います。