スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

グランドマイラーズ&瞬間移動

2008-06-12 18:47:46 | 地方競馬
 昨日の船橋競馬場では,南関東重賞のグランドマイラーズが争われました。
 先手を奪ったのはナイキアディライト。グローリーウイナー,ナイトスクール,デスモゾームがこれを追い,さらにトップサバトンとベルモントギルダーまではほぼ一団。前半の800メートルは48秒4。このくらいならミドルペースですが,緩むところがなかったので,前の馬たちには厳しいレースとなりました。
 4コーナー手前でトップサバトンが前に上がろうとしましたが,先行勢の後ろにいたベルモントサンダーガ遥かに脚色で勝り,一気に抜け出しました。普通はこれで勝負あったなのですが,同じような位置にいたコアレスデジタルが,最内を突くとこちらも伸び,ベルモントサンダーに追いついてきて最後は叩き合いにまで持ち込み,ゴールではついに競り落として優勝。ベルモントサンダーが惜しい2着で,5馬身離された3着にトップサバトンでした。
 優勝したコアレスデジタルは中央1600万から南関東に転入。昨年3月の弥生特別以来の勝利。10月の埼玉新聞杯で2着になってから休養に入り,ここが叩き2戦目。体調面が回復していたということもあるでしょうが,今日は展開に恵まれたという面もあったのではないかと思います。もちろん南関東重賞は初勝利。騎乗した船橋の左海誠二騎手は,昨年11月の平和賞以来の南関東重賞制覇で,グランドマイラーズは1999年以来となる2勝目。管理する船橋の川村昭男調教師はグランドマイラーズ初制覇になります。
 惜しかったのはベルモントサンダー。こちらも展開の利はありましたが,石崎駿騎手自身は大丈夫と言っているものの,僕には本質的に1600メートルは長いと思えますので,スプリント戦になればまた活躍が見込めるのではないかと思えます。

 量子力学でいう量子の瞬間移動ということを,哲学的に,とくにスピノザの実在論との関係でどのように考えるのかということですが,まずこれを僕は原則的に次のように考えます。
 物体AがあってこれがXからYへと瞬間移動したと仮定します。このことのうちに示されているのは,僕は物体Aの運動であるとは思いません。なぜなら,このことは,Xという地点にあった,すなわち静止していた物体Aが,ある瞬間にYという地点にあるようになった,すなわち静止するようになったということを意味しているように考えられるからです。すなわちこの場合,物体Aのなしたことは,XからYへと運動したということではなく,むしろXからYへと静止している位置を変えたというように理解されるべきだと思うのです。したがって物体Aは静止しているのですが,占めている空間についてはそれが変化するということになります。これが基本です。
 問題は,この瞬間移動が連続的に生じる場合です。すなわち物体Aが,Bに瞬間移動し,またすぐにCに瞬間移動するということが生じる場合には,これは確かに物体が非連続的な運動をなしたというように解釈できるような余地があると思えます。しかしこの場合には,今度は瞬間移動というときの瞬間というのが,何を意味するのかということが重要になってきそうです。
コメント
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