スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

北京五輪日本選手応援競輪&第二の逆説の結論

2008-04-25 19:09:54 | 競輪
 協賛競輪として各地で行われている北京オリンピック日本選手応援競輪。今回の一宮はGⅢとして開催され,今日が決勝(動画)でした。
 前受けは佐藤選手。4番手に山内選手で6番手に古屋選手。守谷選手は最後尾からの追走で,終始関東4番手からの競走になりました。
 残り2周を切ったところから古屋選手が一気に上昇し,そのまま流さずに打鐘前のバックから先行。車間の開いた5番手は佐藤選手が取り,山内選手は7番手を奪い,渡辺選手が8番手となって一列棒状。残り1周から佐藤選手が車間を詰めていきその勢いのまま捲りましたが,バックでは武田選手が先に番手から発進。北村選手が離れたため佐藤選手が番手に入り,3番手の竹内選手までで後ろを離して直線勝負。しかし1車身の差は直線でもまったく変わらず,武田選手が優勝。佐藤選手が2着,竹内選手が3着でした。
 優勝した茨城の武田豊樹選手は昨年6月の富山記念以来となるグレードレース制覇。武田選手にしては長らく優勝できずにいたという感じ。この開催は武田選手と佐藤選手の力が上で,結果的にワンツーとなりました。今回はふたりの差は,決勝で武田選手には古屋選手がいたということだけ。あまり構わずに自分の勝利に徹し,番手から出て行ったのが好判断でした。

 明日からは武雄記念が開催されます。ここはあまり強力メンバーとはいえず,荒井選手が中心になりそうです。

 結局,第二の逆説の結論というのは次のようになると思います。
 ここでゼノンが示している論理の前提と結論というのは,数列の稠密性という原理によって結ばれています。そこでもしもこの原理を認めるとするならば,それを基にして導かれているゼノンが示した論理というのは完全に正しいといわざるを得ません。よってもしも僕たちが数列が稠密であることを認めるならば,アキレスは亀に追いつけないということを同時に認めなければならないでしょう。
 一方,数列の稠密性の排除を行うならば,アキレスが亀に追いつくことができるということは示すことができます。しかし,数列の稠密性を排除するというのは,単にアキレスと亀が運動する直線上の距離に関係する数列の稠密性を排除するということだけを意味するのではなくて,アキレスが亀に追いつくまでの時間に関係するような数列の稠密性をも排除するということを意味します。したがって僕たちがこのような仕方でアキレスが亀に追いつくことができるということを示そうとするならば,同時に僕たちは,アキレスが走る直線上の途中のある地点には到達せずに亀に追いつく地点に到達するということを認めるか,そうでなければ,両者の運動の途中,亀はどこにもいなかった,少なくともどこにもいない時間があったということを認めるかのどちらかでなければならないということになります。
 どちらの場合も,僕には不条理ではないかと思えます。そこでこの困難を解消するためには,ここまで考えてきたのとは別の観点を導入する必要がありそうです。
コメント
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