スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

インテリパワー&スピノザの言及

2008-04-12 22:43:34 | 名馬
 3月5日のダイオライト記念はフリオーソが勝ちましたが,船橋の川島正行調教師がこのレースを勝ったのは2002年のインテリパワー以来でした。このインテリパワーは近年の地方競馬の名馬の1頭です。
 デビューは北海道。いきなり3連勝し,北海道3歳優駿で3着,全日本3歳優駿でも2着するなど早くから頭角を現しました。
 3歳時はJRAに移籍。しかしここでは1勝も上げられませんでした。
 4歳になり新天地を求めて川崎に移籍。移籍初戦から5連勝。初の南関東重賞挑戦となったオールスターカップは2着でしたが,次のサンタアニタトロフィーで南関東重賞初制覇。更に暮れには浦和記念も勝って,重賞初制覇を達成しました。
 5歳初戦の南関東重賞は2着でしたが,続いて挑んだ川崎記念を優勝。大レースの勝ち馬になると南関東重賞のマイルグランプリも制覇。この年のNARグランプリの4歳以上最優秀馬に選出されました。
 6歳時は金盃の1勝にとどまりましたが,船橋に移籍した7歳で,金盃を連覇すると続くダイオライト記念も優勝。重賞3勝目。秋には東海に移籍しましたが,移籍初戦で競走中止。これが最後のレースとなりました。

 明日は桜花賞です。軸という意味でトールポピー◎から。勝負圏内にあると思える馬は多く,オディール○,ブラックエンブレム▲,リトルアマポーラ△,エアパスカル△まで。ポルトフィーノが取り消しています。

 スピノザは『エチカ』の中でゼノンの逆説について直接的に触れているわけではありません。これはたぶん,『エチカ』では実在論に関しては詳細に検討されているわけではなく,それについては別の形で示そうという意図がスピノザ自身にあったことと関係しているのではないかと思います。あるいはその仕事が実際になされていたとしたら,そこではゼノンの逆説についても何らかの言及があったかもしれません。
 僕がこのように考えるのには理由があります。というのは『エチカ』ではゼノンの逆説への言及がないのですが,『デカルトの哲学原理』の第二部の定理六の備考においてはゼノンの逆説に関する記述がみられるからです。そしてこの第二部というのは,デカルト哲学の実在論にあたる部分なのです。
 『デカルトの哲学原理』自体は,デカルトの哲学をスピノザが公理系に書き直したもので,それ自体ではデカルトの考え方の反映です。ただ,スピノザはデカルトの考え方には反対の部分もあり,『エチカ』の多くの部分でデカルトを否定し,また非難しています。実際にはこうしたことは『デカルトの哲学原理』の中にもあって,ときにスピノザは自身の考え方もほのめかしています。
 今回の当該部分に関しては,必ずしもデカルトの考え方の否定であると僕は思いませんが,しかし同時に,それにスピノザが反対するような考え方でもないと思います。そこでこの部分は,今回の考察には大いに役に立つのではないかと思います。
コメント
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