スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マリーンカップ&第二部定義四まとめ③

2008-04-02 18:54:54 | 地方競馬
 南関東は大抵の場合は月曜から金曜の間で開催が持ち回りとなります。しかし地方競馬は4月から新年度になるという関係で,今回は31日の月曜まで大井競馬が開催され,昨日から新年度第一弾の船橋開催。2日目となる今日のメーンがマリーンカップでした。
 笠松のクィーンロマンスが勢いよく飛び出しての逃げ。佐賀のスターオブジェンヌ,JRAのショウナンタレント,船橋のパフィオペディラムといったところが追走。前半の800メートルは47秒7のハイペースになりました。
 3コーナーを回ってクィーンロマンスは失速。スターオブジェンヌが先頭に立ちましたが,先行した4頭の後ろにいたメイショウバトラーが外を手応えよく上がってきて,直線に入ると後続を突き放し,そのまま快勝。その後ろにいたサヨウナラとラピッドオレンジですが,反応がよかったのはラピッドオレンジの方で,連れてスムーズに上がってきて2着。サヨウナラの方は逆に反応が悪く,前に行ったパフィオペディラム,内から追い込んだヒビキウィンと接戦になりましたが,最後は3着を確保しました。
 優勝したメイショウバトラーは昨夏のクラスターカップ以来の勝利で重賞はこれが9勝目。父はメイショウホムラ。例年,冬場は低迷するタイプで,暖かくなり調子も上向きだったのでしょう。今日は56キロも恵まれた面があり快勝。もうすでに8歳ですが,あまり衰えてはいないようです。鞍上の武豊騎手,管理する高橋成忠調教師とも,マリーンカップは初制覇。
 ラピッドオレンジは左回りでもある程度の結果を残せたのは収穫。サヨウナラはどうも渋くなっているようで,現状1600のハイペースは少々忙しいのかもしれません。

 明日はマイナビ女子オープン決勝五番勝負の第一局です。対戦するのは矢内理絵子女流名人と甲斐智美女流二段。この五番勝負に勝った方が,女王の称号を名乗ります。甲斐二段は振飛車党に転じてからぐんぐんと成績を上げ,矢内名人は飛車を振りませんから,居飛車対振飛車の対抗形になるのは間違いないと思います。対戦成績は2勝2敗です。

 スピノザの哲学を一貫して貫く中軸的な原理となっているのは因果論です。よって観念の発生に限らず,おおよそ事物の発生ということを考えるためには,まずこの因果論に訴えなくてはなりません。観念の場合にこのことを具体的に示しているのは第二部定理五であるといえるでしょう。
 今回はこの第二部定理五を,まず観念が無限様態の場合に考えました。するともしも観念が無限様態として実在する場合には,それは神の思惟の属性を直接的な原因として必然的に存在するということが分かります。いい換えるなら,神の思惟の属性が永遠のうちにある限り,無限様態としての観念も永遠のうちにあるということになります。よって無限様態の特徴が,無限様態としてあるその観念の内的特徴にのみ依存するということが明らかです。すなわち,第二部定義四のうちには,少なくとも観念が思惟の無限様態である限りは,観念の本性だけでなく,観念の発生も含まれているということは問題ないということになります。
 そこで残る問題は観念が個物として現実的に存在するという場合にはどうなのかということです。もちろん第二部定理五は,観念が無限様態としてあろうと個物としてあろうと同様に妥当しますが,神の思惟の属性が思惟の様態としての観念の発生の原因であるといわれることの意味のうちには,無限様態である場合と個物である場合で,少しの違いがあると思われるので,これについてはまた別に詳しく考察することにしたわけです。
コメント
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