スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

高知記念&逆説の意味

2008-04-15 19:33:47 | 競輪
 高知記念決勝(動画)。
 前受けは田中選手。武田選手が4番手,岡部選手を挟んで金子選手が7番手からの周回。
 打鐘前のバックで金子選手が前を抑えると岡部選手が切り替え。打鐘後に武田選手が抑え,ホームに入ると田中選手が発進してそのままかまし先行。金子選手が牽制したのか行こうとしたのか中途半端な動きで武田選手がすんなり4番手,金子選手6番手,岡部選手は最後尾。バック過ぎまでこのまま一列棒状。ここから金子選手が出るのに合わせて武田選手も発進しましたが,田中選手の番手から出た小野選手には及ばず,捲り不発の形。小野選手の優勝で,4コーナーからインを突き,田中選手と小野選手の間を割った山口選手が2着。3着が武田選手でした。
 優勝した大分の小野俊之選手は一昨年11月の一宮記念以来となる記念競輪優勝。ここのところは3番手を回るなど,ラインを重視する競走に徹していましたが,今日はそれが実を結んだ形。田中選手もうまく先行できました。九州は有力な先行選手が出てきていますので,またどこかでチャンスを得られるのではないかと思います。

 明日は川崎でクラウンカップです。ここはオーラガイア◎が中心で,相手はエスケイゴー○。続いて,モエレマジックマン▲とビービーダークライ△。さらにギャンブルオンミー△とハルノシンゲキ△。

 実際には,同一の直線上でAとBが同一の方向に運動する場合,速度の速い方が速度の遅い方を追いかけるなら,ある一定の時間の経過の後に,速度が速い方は速度が遅い方に追い付き,また追い越します。これは僕たちが経験的によく知っていることですし,また,直観的にもそうであると理解できる事柄なのではないかと思います。ですので第二の逆説においてゼノンがいっていることは,ただの詭弁にすぎないと思われるかもしれません。また,このこと自体に対してではないものの,スピノザの言及においても,スピノザはゼノンが示そうとしている事柄は詭弁であるとはっきりといっています。
 しかし僕はこれがはっきりとした詭弁であるとは考えていません。少なくとも,数列の稠密性という考え方を用いる限り,むしろ論理的であるとさえ思えてくるのです。そもそもゼノン自身にしても,意図していたことというのは,アキレスが亀に追いつくことができないということを論証しようとすることではなくて,このような事柄が論理的に帰結してしまうのだから,数列の稠密性という考え方には誤りがあるということであったのだろうと思います。
 しかし,論理的な帰結が現実的な結果に反するならば,これを解消する方法は次のふたつのうちのどちらかしかありません。すなわち,僕たちが経験的にそうであると思っている事柄の方に誤りがあるか,そうでなければそれを帰結させる論理のうちに誤りがあるかです。
コメント
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