スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

久留米記念&人間の本性

2007-12-25 19:57:14 | 競輪
 今年最後の記念競輪となる久留米記念は,昨日,決勝(動画)が争われました。
 中川選手の前受けで,3番手に栗田選手,5番手に武田選手,8番手から三宅選手の周回。残り2周のバックで武田選手が上昇し,中川選手を抑え,一旦ペースを落としました。後方となった栗田選手がホームから発進すると,武田選手も突っ張ります。バックで太田選手がうまくブロックし栗田選手は後退。これを見て,中川選手との争いを制して4番手を確保した三宅選手が捲り発進しますが,浮いた栗田選手の影響を受け前に出られず,また中川選手は不発で前の争いに。番手から武田選手を交わした太田選手が優勝。武田選手が2着で広川選手が3着と,関東勢の上位独占が決まりました。
 優勝した埼玉の太田真一選手は,1999年には競輪グランプリ,2003年には寛仁親王牌を制している選手。福島の伏見俊昭選手と同期で,いいライバル関係にあったのですが,それ以降は低迷。記念競輪も2004年の大宮記念以来の優勝。今日は武田選手の番手を無風で回ってこられたのが一番の勝因といえますが,まだ老け込むには早い筈で,何とかもう一花を咲かせてほしい選手です。

 明日は園田で兵庫ゴールドトロフィー。ハンデを考慮してキングスゾーン◎が中心。リミットレスビッド○,メイショウバトラー▲,プリサイスマシーン△,アグネスジェダイ△の順で。

 浦和ではテレビ埼玉杯。ここはナイキアディライト◎が中心で,相手もブルーローレンス○。ほかではシルヴァーゼット△,ナイトスクール△,モエレフェニックス△,フォースキック△。

 この共通概念の一般性の問題は,単に理性に関係するだけでなく,第四部定理五〇の今後の証明の仮定にも実は関係してきますので,もう少し,ここでの扱い方を詳しく説明しておきます。
 ある人間が,人間だけに共通の概念,すなわちこれは第二部定義二からして,人間の本性ということになるのですが,この人間の本性に依拠して事物を認識する限りでは,人間のほかの人間に対する憐憫という感情は,単に悪であるというだけでなく,無用であるということになります。これがここでこれから考察を続けていく上での大前提となります。したがって,第四部定理五〇でいう理性というのは,この意味においては,単に人間が十全な観念に依拠して事物を認識するということではなく,人間が,人間に共通する本性によって事物を認識する場合という,少し狭い意味になるわけです。なお,人間が人間に共通の本性を十全に認識し得ることは,人間が人間と関係をもつことによって可能です。これは第二部定理三九から論証されるべき事柄ですが,この定理は第二部定理三八と同じ手続きで証明されますので,ここでは割愛します。
 次に,このことは,第二部定理三七に反するように思われるかもしれませんが,僕は必ずしもそうではないと考えています。たとえば,Aという人間とBという人間に共通する事柄は,Aの本性もBの本性も構成することはないが,人間の本性についてはこれを構成し得ると考えることができると思うからです。僕はAという人間の本性は,単に人間の本性としてだけではなく,Aという,いわば固有名詞で示されるよな人間の本性としても構成されると考えているからです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする