スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

競輪グランプリ&不利益

2007-12-30 22:53:11 | 競輪
 その年のベストナインが一発勝負で覇を競う12月30日恒例の競輪グランプリ。今年の舞台は立川競輪場でした。
 前受けとなったのは佐藤選手。小嶋選手が3番手に入り,手島選手が5番手。山崎選手が7番手からの周回。山崎選手は残り3周のバックから上昇を開始。しかし前まではいかずにずっと小嶋選手の外を併走,打鐘のあたりでようやく前を叩きに出ました。佐藤選手も一旦は抵抗する構えをみせましたが,ホームに入ると引いて4番手,山崎選手の先行になりました。ここで外から手島選手と小嶋選手が発進。勢いは小嶋選手でしたが,絡む形となり渡辺選手が離れ,手島選手が追いましたがこれも離れ気味。単騎での捲りとなった小嶋選手のスピードがよく,バックでは捲りきりましたが,伏見選手がスムーズにスイッチ。直線から踏み込むとゴール前で粘る小嶋選手を捕えて伏見選手が優勝。小嶋選手が2着で,伏見選手追走の飯嶋選手が3着に入っています。
 優勝した福島の伏見俊昭選手はグランプリは2001年以来,2度目の制覇。ビッグは2004年の日本選手権以来。今年は福井記念に優勝しただけですが,競輪祭オールスターでともに2着するなど,賞金を加算してここに出走していました。山崎選手がうまく先行したのが最大の勝因。小嶋選手の後ろが離れたのは幸いしましたが,番手としてのレースというのにもだいぶ慣れてきているようです。
 惜しかったのは小嶋選手。しかし今日も山崎選手を捲りきってはいますので,来年以降も,強力な北日本勢に対抗していくのは,まずこの選手になりそうです。骨折の影響はもうまったくないとみていいのではないでしょうか。

 明日は大井で東京2歳優駿牝馬。一応はマダムルコント◎とトミノプラネット○ですが,リモーナフレイバー▲,ハイブラウグレース△,ブライズメイト△,カクテルラウンジ△と手広く。

 ここでは第三部定理七を,悪の定義である第四部定義二において,不利益とは何かということを依拠するための定理として取り上げています。そこでこの第三部定理七の意味から,一般的に人間にとって不利益とは何であるかということを考えてみます。
 人間が現実的に存在する場合には,どの人間も,自分自身の実在性すなわち完全性を維持する傾向を有します。そこで単純にいえば,自分自身の実在性を維持することは,現実に存在する人間にとって利益であることになります。そしてここでは利益に反することをすべて不利益であると考えているわけですから,もし自分自身の実在性あるいは完全性を維持するのに反すること,つまり,自分自身の実在性を低下させるようなことは不利益であるということになるでしょう。ところで悪とは,不利益の認識のことですから,この場合には,自分自身の完全性が低下することの認識が,一般的な意味における,人間にとっての悪であるということになります。
 もちろんこれは最も単純な意味における悪です。実際には人間にとっての悪の認識とは,そうした現象に対する認識というよりは,もっとはっきりとしたある対象に対しての認識であるといえるでしょう。しかしそうした認識についてもまた,こうした推論を少し発展させることで導くことができるといえます。すなわち,たとえばXがあって,このXによって自分自身の実在性が低下すると認識するとき,この人間はXそのものを悪とみなすということになるわけです。
コメント
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