今年のベストナイン,すなわち競輪グランプリの出場選手もこれによって確定する全日本選抜競輪決勝。各選手が持ち味を出し,素晴らしいレースとなりました。
前受けは平原選手。新田選手が3番手に続き,5番手には小嶋選手。後方となった佐藤友和選手は,残り2周のバックまで小嶋選手に蓋をして,打鐘で平原選手を叩いて先行となりました。新田選手がうまく追い上げて4番手を確保。小嶋選手は一気に発進し,バックではこのライン2車が捲りきって前に。山崎選手はこのラインの3番手にスイッチし,捲ってきた新田選手を牽制。ここで内が開いたので佐藤慎太郎選手に突っ込まれましたが,直線に入ると外から踏み直して内の3車を抜き返して優勝。後方からの捲り追い込みになった平原選手が外を2着に届き,平原選手マークの神山選手が3着でした。
優勝した福島の山崎芳仁選手は前回の花月園記念に続く連続優勝。ビッグは8月のふるさとダービー函館以来,GⅠは1月の競輪祭に続いて今年2勝目。現時点で最も強いと思われるふたりが連係し,番手を回ったわけですから,ある意味では当然の優勝ともいえますが,一旦は完全に捲りきられてしまったレース展開は楽とはいえず,熊本の滑走路といわれる長い直線を念頭に,余裕をもって落ち着いてレースができたということではないでしょうか。脚力だけでなくレース運びでもこれだけのうまさをみせられるなら,今後も競輪界の中心選手として活躍していきそうです。
しかし佐藤選手を一旦は捲りきった小嶋選手もさすがの強さを見せたといえます。まだ怪我からの復帰2走目で,やはり北日本のふたりに力勝負で対抗できるのは,この人のほかにはいそうもありません。
冒頭にも述べたように,非常に素晴らしい内容のレースで,それ以外の各選手にも拍手を送りたいです。
明日は船橋でクイーン賞があります。ここはメイショウバトラー◎,パフィオペディラム○,ホワイトメロディー▲の3頭を上位視。あとオリビアフォンテン△とシーホアン△。軽視しますがピンクカメオとデアリングハートのレース振りには注目ですし,あっさり勝つこともあり得るでしょう。
スピノザの哲学における感情の性質は,ある定義の範疇に収まるような同一の感情については,それを質的に区別することができない,したがって,この観点において感情は質的な概念であるとはいえないということを示唆しているように思えます。しかしこのことは,必ずしも,この観点から,感情を比較することができないということを意味するわけではないと,僕は考えています。なぜなら,確かに感情は質的に区別ができないとしても,量的には明らかに区別し,また比較し得ると思うからです。
たとえば愛の定義である第三部諸感情の定義六をみてみましょう。ある人の精神のうちにXの観念が生じることによってこの人が喜ぶなら,この人はXを愛しています。またこの同じ人の精神のうちにYの観念が生じる場合にもこの人が喜びを感じるなら,この人はYを愛していることになるでしょう。ここには質的な差異はなく,この人はXもYも同様の意味で愛しているのです。しかし,Xの観念によって生じる喜びよりも,Yの観念によって生じる喜びの方が,より大きな喜びであるということはあり得るでしょう。そしてこの仮定の場合には,この人はXよりYを愛しているということになります。愛という感情の場合には,こうしたことが人間の精神のうちによく生じているということは,僕たち自身が経験的によく知っているところではないかと思います。
僕はこうしたことが,愛に限らずすべての感情に妥当すると考えています。いい換えれば,この観点によって感情は互いに比較することが可能であると思います。したがってこれを一般的にいうならば,この観点から,スピノザのいう感情という概念は,質的な概念ではなく,むしろ量的な概念であるということになるだろうと思います。
前受けは平原選手。新田選手が3番手に続き,5番手には小嶋選手。後方となった佐藤友和選手は,残り2周のバックまで小嶋選手に蓋をして,打鐘で平原選手を叩いて先行となりました。新田選手がうまく追い上げて4番手を確保。小嶋選手は一気に発進し,バックではこのライン2車が捲りきって前に。山崎選手はこのラインの3番手にスイッチし,捲ってきた新田選手を牽制。ここで内が開いたので佐藤慎太郎選手に突っ込まれましたが,直線に入ると外から踏み直して内の3車を抜き返して優勝。後方からの捲り追い込みになった平原選手が外を2着に届き,平原選手マークの神山選手が3着でした。
優勝した福島の山崎芳仁選手は前回の花月園記念に続く連続優勝。ビッグは8月のふるさとダービー函館以来,GⅠは1月の競輪祭に続いて今年2勝目。現時点で最も強いと思われるふたりが連係し,番手を回ったわけですから,ある意味では当然の優勝ともいえますが,一旦は完全に捲りきられてしまったレース展開は楽とはいえず,熊本の滑走路といわれる長い直線を念頭に,余裕をもって落ち着いてレースができたということではないでしょうか。脚力だけでなくレース運びでもこれだけのうまさをみせられるなら,今後も競輪界の中心選手として活躍していきそうです。
しかし佐藤選手を一旦は捲りきった小嶋選手もさすがの強さを見せたといえます。まだ怪我からの復帰2走目で,やはり北日本のふたりに力勝負で対抗できるのは,この人のほかにはいそうもありません。
冒頭にも述べたように,非常に素晴らしい内容のレースで,それ以外の各選手にも拍手を送りたいです。
明日は船橋でクイーン賞があります。ここはメイショウバトラー◎,パフィオペディラム○,ホワイトメロディー▲の3頭を上位視。あとオリビアフォンテン△とシーホアン△。軽視しますがピンクカメオとデアリングハートのレース振りには注目ですし,あっさり勝つこともあり得るでしょう。
スピノザの哲学における感情の性質は,ある定義の範疇に収まるような同一の感情については,それを質的に区別することができない,したがって,この観点において感情は質的な概念であるとはいえないということを示唆しているように思えます。しかしこのことは,必ずしも,この観点から,感情を比較することができないということを意味するわけではないと,僕は考えています。なぜなら,確かに感情は質的に区別ができないとしても,量的には明らかに区別し,また比較し得ると思うからです。
たとえば愛の定義である第三部諸感情の定義六をみてみましょう。ある人の精神のうちにXの観念が生じることによってこの人が喜ぶなら,この人はXを愛しています。またこの同じ人の精神のうちにYの観念が生じる場合にもこの人が喜びを感じるなら,この人はYを愛していることになるでしょう。ここには質的な差異はなく,この人はXもYも同様の意味で愛しているのです。しかし,Xの観念によって生じる喜びよりも,Yの観念によって生じる喜びの方が,より大きな喜びであるということはあり得るでしょう。そしてこの仮定の場合には,この人はXよりYを愛しているということになります。愛という感情の場合には,こうしたことが人間の精神のうちによく生じているということは,僕たち自身が経験的によく知っているところではないかと思います。
僕はこうしたことが,愛に限らずすべての感情に妥当すると考えています。いい換えれば,この観点によって感情は互いに比較することが可能であると思います。したがってこれを一般的にいうならば,この観点から,スピノザのいう感情という概念は,質的な概念ではなく,むしろ量的な概念であるということになるだろうと思います。