スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

小橋建太&第三部諸感情の定義六

2007-12-01 19:06:33 | NOAH
 NOAH小橋建太選手は昨年の夏に腎臓ガンが見つかり,手術。無事に成功して退院。その後,昨年の12月の日本武道館大会に来場。リングの上から必ずプロレスラーとしてリングに戻ってくると宣言していました。
 腎機能の数値をチェックしつつリハビリと復帰に向けて本格的なトレーニングを再開。数値が悪化しかけた時期もあったようですが,持ち直し,先シリーズの後楽園大会で,リングアナウンサーが,明日12月2日の日本武道館大会で復帰するという小橋選手自身のメッセージを代読。小橋選手は最終戦の日本武道館大会に来場し,リング上から復帰戦のカードを発表しました。小橋選手が高山選手と組んで三沢選手,秋山選手と闘うというもので,これは本来は昨年の高山選手の復帰戦のカードであったものが,小橋選手自身の病気で変更となっていたものですから,当然といえば当然の選択でしょう。発表の後,試合を終えていた高山選手と秋山選手,さらにサモア・ジョー選手との防衛戦を控えていた三沢選手もリングに姿を現し,それぞれ小橋選手と握手を交わしていました。
 本人もそうでしょうが僕自身も,どれだけ闘えるものか不安があります。ただ,ガンと戦った人,あるいは現在もガンと戦っている人に対して,大きな勇気を与えるであろう決断であると思います。

 明日は阪神ジュベナイルフィリーズです。あんまり自信ありませんけど軸という意味でアロマキャンドル◎が中心。オディール○,トールポピー▲,ラルケット△,カレイジャスミン△,エイムアットビップ△へ。

 憐憫commiseratioという感情affectusとは別の感情としての同情という感情の定義Definitioである第三部諸感情の定義二四の意味は,それ自体ではこれで明らかになったといえると思います。しかし同情という感情はある種の,あるいはある条件を伴った愛amorという感情であるといわれているわけですから,これを正しく理解するためには,愛という感情がどのような感情であるのかということをしっかりと理解しておく必要があります。スピノザによる愛という感情の定義は,ごく簡単なものにして,愛の本性essentiaをうまいこと示しています。これは第三部諸感情の定義六です。
 「愛とは外部の原因の観念を伴った喜び(Laetitia, concomitante idea causae externae)である」。
 一読して分かることと思いますが,この愛の定義は,いわゆる恋愛感情だけを意味するわけではありません。それどころか,ある人間の精神mens humanaのうちにある観念が生じ,もちろんこの観念は十全な観念idea adaequataであろうと混乱した観念idea inadaequataであろうと構わないわけですが,とにかくそうした観念,より厳密にいえば外部の観念ですので,自分自身の観念以外のあるものの観念ということになりますが,そうした外部の観念が自分の精神のうちに生じるというそのこと自体によって,その人間が喜びを感じるとき,その人間はそのものを愛しているということになるわけです。つまり,ある人間の精神のうちに,その人間自身以外の何か,たとえばXの観念が生じるとき,このXの観念とともにこの人間が喜びを感じるならば,この人間はXを愛しているといわれるということになります。
コメント
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