スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

埼玉新聞杯&定義の妥当性

2007-10-19 18:50:24 | 地方競馬
 南関東では大井と川崎で夜に競馬が行われる関係で,夏はこの2場での開催日数が多くなり,必然的に浦和と船橋は少なくなります。毎月1度は開催されますが,今月の浦和は久々の5日間開催。その真中,17日に埼玉新聞杯が行われました。
 先手を奪ったのはサンキューウィン。トーセンジョウオーが2番手で,掛かり気味の3番手にフォースキック。サウンドサンデーは6番手,コアレスデジタルは8番手。
 3コーナーではトーセンジョウオーが先頭に立ち,フォースキックにサウンドサンデーも並んできましたが,サウンドサンデーが懸命に押しているのに対してトーセンジョウオーは楽で勝負あり。サウンドサンデーの外をさらにコアレスデジタルが追い掛けてきましたが,トーセンジョウオーが4馬身の差をつけて楽勝。コアレスデジタルが2着,サウンドサンデーが3着と,きわめて順当な結果になりました。
 優勝したトーセンジョウオーは4月のマリーンカップ以来の勝利。母系はスカーレットインクの一族。牝馬同士とはいえ重賞の勝ち馬ですので,牡馬相手とはいえこのメンバーでは実力上位で,この楽勝も当然といえるでしょう。大井の内田博幸騎手は先々週の東京盃も制しています。
 コアレスデジタルは本質的には距離が長いと思いますが,うまく抑えて末脚が引き出されました。逆にサウンドサンデーは前走は無欲に近い追込みで2着でしたが,今回はは早めに前を負かしにいった分,3着。現状はこのあたりが能力の上限のようです。

 明日から競輪は京王閣記念となります。ここは佐藤友和選手vs武田選手でしょうか。

 たとえば人間の精神のうちにある観念があるというとき,これはある十全な観念があるということを直ちに意味するというものではありません。むしろ人間の精神のうちには,もしもそれがあるということができるならという前提を厳密な意味ではつけなければならないかもしれませんが,十全な観念よりも多くの混乱した観念があるといえると思います。いい換えれば,人間の精神の総体というのは,いくつかの十全な観念と,多くの混乱した観念によって構成されているということになると思います。このことは,第二部定理一七備考の一文についてテーマとしたときに,人間の精神について考察した際の結論のひとつですし,また,十全な観念と混乱した観念のどちらが多いのかということを別にすれば,たとえば第三部定理一そのものからしても,少なくとも人間の精神,あるいは人間の精神の一部は,混乱した観念によって構成されていると,スピノザ自身も認めていると考えていいだろうと思います。
 そうであるにも関わらず,この第三部定理一の結果の観念の方に注目する限り,第二部定義三で定義されている観念の中から混乱した観念が除外されているなら,そもそもこの定義の妥当性に疑問符がつくという面があるといえるかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする