スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

防府記念&第三部定理一

2007-10-16 20:07:31 | 競輪
 山口県というのはそう多くの有力選手を擁するわけではないのですが,その中からラッキーな形ではありましたがベテランの山根選手が進出してきた今日の防府記念の決勝(動画)。
 前受けは武田選手で,4番手に小川選手,7番手に海老根選手で周回。残り3周から海老根選手が上昇していきましたが,武田選手は前に出させず。そのまま残り2周のホームでは武田選手がスピードを上げ,4番手で内に小川選手,外に海老根選手。小川選手はそのままインを掬うように上昇し,兵藤選手と番手戦となり,海老根選手は5番手。打鐘から武田選手が発進すると兵藤選手は番手を守り,小川選手,加倉選手と続き,残念ながら山根選手は後退。海老根選手はホームから捲り発進していきましたが,これは2番手で一杯。前4人での優勝争いになりました。小川選手は武田選手の内,兵藤選手は武田選手の外にいきましたが,この武田選手と兵藤選手の間をうまく割った加倉選手が優勝。武田選手が2着に逃げ粘り,兵藤選手が3着でした。
 優勝した福岡の加倉正義選手は昨年8月の松戸記念以来の記念競輪優勝。小川選手のイン粘りというのは予定していた作戦とは違うのではないかと思いますが,ともかく小川選手が前,前といってくれたのが最大の勝因。中を割った判断も追込み選手らしいもので,最後の伸び脚はさすがのものがありました。
 武田選手は突っ張り先行の形となり,わりと早めにいって海老根選手は封じていますのでまずまずの内容でしょう。今日は勝った加倉選手を誉めるよりなさそうです。

 竜王戦七番勝負第一局は振駒で挑戦者の佐藤二冠の先手になり,相矢倉森下システムになりました。封じ手はできれば△2五同桂と取りたい感じです。

 明日は女流王位戦五番勝負の第三局もあります。勝った方が女流王位に王手となる重要な将棋です。

 そして浦和では埼玉新聞杯。ここは一応トーセンジョウオー◎が中心。相手にはサウンドサンデー○とコアレスデジタル▲で,サンキューウィン△とチョウサンタイガー△も。

 第三部定義二で,人間が能動的であるということ,また受動的であるということについていわれていることが,すべてのもの,とりわけすべての精神について妥当であるとするならば,これによって,第二部定義三で,観念が概念である,すなわち能動的な認識であると定義されていることの意味が,さらにはっきりと理解できるようになります。つまり,もしもそれ自身がある結果に対して十全な原因である場合,それは能動的であるといわれるのであり,これに反して,あるものが部分的原因となって何らかの結果を生じる場合には受動的であるといわれるわけですから,観念が精神の形成する概念,すなわち能動的な認識であるのなら,これは,ある精神が十全な原因となって形成するものが観念であるという意味になるでしょう。これに反して,もしもある精神が部分的原因として何らかの認識をするなら,そうした認識は,ここでいう観念の定義からは外れるということになると思います。
 ところで,このことは,この観念の定義に,また別の意味をもたらしてくるのではないかと僕は考えています。そこでそのために,第三部定理一もみておくことにします。「我々の精神はある点において働きをなし,またある点において働きを受ける。すなわち精神は妥当な観念を有する限りにおいて必然的に働きをなし,また非妥当な観念を有する限りにおいて必然的に働きを受ける」。ここでもスピノザは我々ということによって,人間を意図しているとは思いますが,この定理はすべての精神に妥当であるものとこの考察では考えることにします。
コメント
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