スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京王閣記念&第二部定理一一証明

2007-10-24 19:15:02 | 競輪
 長年,群馬の選手として活躍してきた後閑信一選手は今回から東京に移籍。いきなり地元での記念競輪となった京王閣記念ですが,見事に昨日の決勝(動画)に進出してきました。
 松岡選手がSを取ってそのまま前受け。平原選手が4番手で長塚選手が7番手,斉藤選手は最後尾で周回。残り2周のホームから長塚選手が上昇していきましたが,バックでは松岡選手が突っ張って前に出させませんでした。打鐘を迎えて平原選手が発進すると,松岡選手を叩いて先行。4番手は長塚選手が取ったのですが,立ち遅れた松岡選手のラインから追い上げてきた吉永選手が外で競る形。この結果,だれも前に出て行けなくなったので,先行した埼京ラインでの上位争いに。後閑選手が平原選手を交わして優勝。平原選手が2着で,高橋選手が3着でした。
 優勝した地元・東京の後閑信一選手は5月の宇都宮記念以来の記念競輪優勝。ここは有力と思われた佐藤選手と武田選手が揃って脱落し,メンバーに恵まれた上に,ほぼ先行1車といえる平原選手の番手を無風で回りましたので,絶好調とはいえないとしても後閑選の力からすれば当然の優勝でしょう。移籍してすぐの記念競輪制覇ですので,後閑選手自身にとっても思い出に残る1勝となったのではないかと思います。

 明日は札幌で北海道2歳優駿が行われます。比較の難しい組合せですが,地元勢が上位とみて,ネイチャーグロウ◎とジェイドファスト○に期待し,JRA勢ではディアヤマト▲が最も有力に思います。あとはディラクエ△とホウザン△。

 それでは第二部定理一一を証明してみます。
 まず第一に,人間の精神というのは思惟の様態であるわけです。したがって第二部公理三から,思惟の様態のうち第一のものは観念であるわけですから,人間の精神を構成する最初のものは観念であることになります。これはどんなものの精神についても絶対的な真理であるといえます。
 次に,人間の精神がある実在的なものであるということを踏まえれば,平行論によって,人間の精神を第一に構成する観念の対象もまた,それと同一の実在性を有していなければならないことになります。したがって今,そうした人間の精神がその実在性のゆえに現実的にある人間の精神として実在すると仮定するなら,この人間の精神を構成する観念の対象も,現実的に存在していると考えなければなりません。このことは,ある精神が実在的である限り,すべての精神に妥当します。
 最後に,人間の精神は無限ではありませんから,やはり平行論の帰結からして,この人間の精神を第一に構成する観念の対象も無限ではありません。したがってこの対象は個物であるということになり,人間の精神を構成する第一の観念は,個物の観念であることになります。これは有限である精神のすべてにとって同様です。また,仮に精神が無限である場合には,同様に平行論からの帰結で,その精神を構成する最初のものとしての観念の対象が,無限であるということが導かれますので,この場合には,その精神は,無限であるものの観念によって構成されるということになると思います。
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