川崎記念を勝ったヴァーミリアンの母系の紹介です。
日本ではそれほど古い牝系でもなく、祖となっているのは1971年にアメリカで産まれたスカーレットインク(4-d)。ファンシミンとほぼ同時期に、同じ社台によって輸入されています。クズが出ない血統というところもそっくり、また、重賞での活躍馬を多く輩出しているわりに、なかなかGⅠに手が届かなかったところまで酷似しています。
この系統で最初にそのジンクスを破ったのが、2004年の皐月賞を勝ち、昨年はJRA賞の最優秀短距離馬に選出された現役のダイワメジャー。ヴァーミリアンはスカーレットインク系からの2頭目のGⅠ馬ということになります。この2頭はスカーレットインクで初めて同一の母系祖先に辿りつきます。ヴァーミリアンにとっては曾祖母、ダイワメジャーにとっては祖母ですので、ヴァーミリアンからみるとダイワメジャーは母の従弟ということになるわけです。
明日は棋王戦五番勝負の第一局が指されます。森内俊之棋王に佐藤康光棋聖が挑戦。通算成績は23勝23敗とまったくの五分です。
第二部定理三七の意味については、それ自体では難しい部分はないと思います。ただ、ここではすべてのものに共通といわれていますが、スピノザ哲学でいわれる場合の共通点の意味から考えると、すべてのものといっても、同一の属性attributumに属するということをスピノザは前提とはしているだろうと思います。もっとも、共通点のないもの、すなわち実在的に区別されるものの間には、当然のことながら共通の性質というもの自体があろう筈もありませんから、この前提は不要ということもできるでしょう。
ところで、ドゥルーズGille Deleuzeは共通概念notiones communesには一般性の高いもの、すなわち、共通の性質を含む個物res singularisがより多い場合と、一般性の低いもの、すなわち、共通の性質を含む個物が少ない場合があると指摘しています。それでみればこの定理Propositioは、同一の属性に属するすべてのものに共通の場合がいわれていますから、一般性の高い共通概念の場合であることになります。しかし、ある性質がAとBにだけ共通で、ほかのすべてのものには共通でなかったとしても、これがAとBにとっては共通概念であることには変わりありません。したがって、この定理Propositioから、共通概念に一般の特質proprietasとして論理的に導かれることは、一般性が高かろうと低かろうと同様に妥当するということになります。
日本ではそれほど古い牝系でもなく、祖となっているのは1971年にアメリカで産まれたスカーレットインク(4-d)。ファンシミンとほぼ同時期に、同じ社台によって輸入されています。クズが出ない血統というところもそっくり、また、重賞での活躍馬を多く輩出しているわりに、なかなかGⅠに手が届かなかったところまで酷似しています。
この系統で最初にそのジンクスを破ったのが、2004年の皐月賞を勝ち、昨年はJRA賞の最優秀短距離馬に選出された現役のダイワメジャー。ヴァーミリアンはスカーレットインク系からの2頭目のGⅠ馬ということになります。この2頭はスカーレットインクで初めて同一の母系祖先に辿りつきます。ヴァーミリアンにとっては曾祖母、ダイワメジャーにとっては祖母ですので、ヴァーミリアンからみるとダイワメジャーは母の従弟ということになるわけです。
明日は棋王戦五番勝負の第一局が指されます。森内俊之棋王に佐藤康光棋聖が挑戦。通算成績は23勝23敗とまったくの五分です。
第二部定理三七の意味については、それ自体では難しい部分はないと思います。ただ、ここではすべてのものに共通といわれていますが、スピノザ哲学でいわれる場合の共通点の意味から考えると、すべてのものといっても、同一の属性attributumに属するということをスピノザは前提とはしているだろうと思います。もっとも、共通点のないもの、すなわち実在的に区別されるものの間には、当然のことながら共通の性質というもの自体があろう筈もありませんから、この前提は不要ということもできるでしょう。
ところで、ドゥルーズGille Deleuzeは共通概念notiones communesには一般性の高いもの、すなわち、共通の性質を含む個物res singularisがより多い場合と、一般性の低いもの、すなわち、共通の性質を含む個物が少ない場合があると指摘しています。それでみればこの定理Propositioは、同一の属性に属するすべてのものに共通の場合がいわれていますから、一般性の高い共通概念の場合であることになります。しかし、ある性質がAとBにだけ共通で、ほかのすべてのものには共通でなかったとしても、これがAとBにとっては共通概念であることには変わりありません。したがって、この定理Propositioから、共通概念に一般の特質proprietasとして論理的に導かれることは、一般性が高かろうと低かろうと同様に妥当するということになります。