スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

取手記念&最後の問題

2007-10-01 19:18:30 | 競輪
 暑い日もあれば寒い日もあるという不順な気候の中での開催となった取手記念は,昨日,決勝(動画)が行われました。
 Sを取ったのは小倉選手で,佐々木選手を迎えてこのラインの前受け。3番手に村上選手,5番手に武田選手,8番手から永井選手で周回。残り2周のホームから永井選手が上昇し,一旦は武田選手を牽制し,打鐘前で佐々木選手を叩いて前に。武田選手がこのラインに続き,ホームに入ってから発進すると内で永井選手も応戦して先行争いに。これが長く続き,バックではどうにか武田選手が制しましたが,この先行争いの直後に位置していた佐々木選手の捲りには抵抗できず,四国両車で優勝争い。小倉選手も詰め寄りましたが佐々木選手が凌いで優勝。小倉選手が2着で,後方に置かれた村上選手からバックで小倉選手に切り替えていた山田選手がかなり差を詰めての3着に入っています。
 優勝した高知の佐々木則幸選手はかなりの実力者ですが,記念競輪は2004年の向日町記念以来。もっと活躍している印象でしたので,これは僕にはかなり意外でした。ここは絶好の展開になったのが最大の勝因ですが,うまく立ち回ってそう仕向けたともいえますし,争いを見越して早めに踏んで6番手を確保したあたり,レース勘も冴えていたのではないかと思います。捲りの威力にはかなりのものがあり,もっと上でも活躍できる選手のひとりだと思います。

 明日は女流王位戦五番勝負の第一局が指されます。清水市代女流王位に挑戦するのは挑戦者決定戦を勝った石橋幸緒女流四段で,昨年と同じ組合せ。対戦成績は清水王位が23勝,石橋四段が13勝です。

 一般的に絶対に無限なものと自己の類において無限であるものの,ふたつの無限の関係は,絶対に無限なものがひとつの全体とみなされる場合に,自己の類において無限なものはその部分を構成すると考えることによっても,無限様態が神による限定を被るということについてはもう問題がないと思います。そこで最後の問題ともいえる,無限様態は,自己の類において無限なもの,すなわちこれはその無限様態が様態となっている属性のことですが,それによっても限定されるといわれ得るということについて考えていきたいと思います。
 まず,実際にこうした問題が生じているということについては,次のように考えれば明らかだと思います。この無限様態の問題は,無限様態は無限ではないという命題と,無限であるものは無限様態ではないという命題とを比較した上でも生じるのですが,この場合,無限というの自己の類において無限といい直しても,同じ関係が生じています。すなわち,無限様態は自己の類において無限ではないという命題は,明らかに偽の命題であるといえます。しかし,この主語と述語を入れ替えた,自己の類において無限であるものは無限様態ではないという命題は,真の命題であるといわざるを得ません。というのは,属性の本性に注目することによって,自己の類において無限であるものは属性ではないという命題についてはこれを偽の命題と理解しているわけですから,ここで自己の類において無限なものは無限様態ではないという命題についてもこれを同様に偽の命題とみなすとすれば,これは属性は無限様態であるということを主張するに等しくなってしまうからです。
 すると,無限様態は,それが様態となっている属性によって限定されることになります。いい換えれば,同じ属性のほかのものによって限定されるわけですから,第一部定義二の意味において有限であるということになってしまいます。したがってこれは,最後の問題にして最大の問題であるといえると思います。
コメント
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