スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ジャパンカップ&両者の結論

2006-11-26 21:24:00 | 中央競馬
 第26回ジャパンカップ
 コスモバルクが久々に先手を取って逃げました。ディープインパクトはいつものような発馬。日本の馬のダッシュとの関係で最後方になりました。前半1000メートルが61秒1のスローペース。ハーツクライは3番手,ドリームパスポートは普段より前目の4・5番手,ウィジャボードはディープインパクトの1頭前からのレースになりました。
 ディープインパクトが追撃を開始したのは3コーナーを過ぎてから。大外を徐々に進出していって4コーナーでは前段を射程圏といえる位置まで捕えました。今日はその後,かつての日本のレースではなかったほどに数多くの鞭を入れられていました(14回だそうです)が,坂下からは真直ぐに伸びて先行勢を抜き去り,逆に2馬身の差をつけてのゴール,GⅠ6勝目となりました。
 後半の800メートルだけが速いという競馬は,常識的には前の組が有利で,それを最後方からほかの馬は関係なしに大外を回って勝ったのですから,圧勝といっていいでしょう。また,これがこの馬の勝ちパターンといえる競馬で,武豊騎手がうまくこの馬の力を存分に発揮させたと思います。
 逃げたコスモバルクが直線で外へよれたので,開いた内目をついたドリームパスポートが菊花賞に続いて2着。今日は相手を考えれば大健闘といえるでしょう。
 3着には馬群の中から追込んできたウィジャボードで,個人的にはありがたい決着でした。
 ハーツクライは失速して10着。この馬はこれまでは休み明けでもある程度の力を発揮していた馬なので,この大敗の理由には気掛かりなものがあります。

 明日は一宮記念の決勝。並びは白戸-鈴木-後閑の東,志智-山口-山内の中部,佐々木-小野-国村の西で3分戦。ほぼ先行一車なので,佐々木選手◎と小野選手○。白戸選手の出方によっては捲る志智選手▲と山口選手△。好調に思える後閑選手もある程度までは食い込んできそうです。

 今日の倉敷藤花戦は清水倉敷藤花が勝ったので明日が第三局(記事は29日以降)。勝った方がタイトル獲得です。

 第一部定理五について疑問といわずといった理由から推測されたかもしれませんが,この部分を巡るライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizとスピノザの言い分は僕の理解する限りでは次のようになります。
 複数の実体substantiaが実在的にrealiter区別されなければならないということから出てくる結論は,実体は少なくともほかの実体には属さない属性attributumをひとつは有するということであるというのがライプニッツの言い分で,そこから共通の属性を有する実体は存在しないということを導くのは,スピノザがひとつの実体の本性essentiaがひとつの属性によって構成されることを前提しているからだということになります。しかし,この批判が正当であるということからも分かるように,スピノザ自身はひとつの実体の本性が複数の属性から構成されるということはあり得ると考えていたわけですから,僕が思うに,スピノザが複数の実体は共通の属性を有さないという場合には,たとえひとつの実体が複数の属性によって本性を構成される場合でも,共通の属性を有する実体は存在しない,すなわち,ライプニッツが例として挙げるような,実体Aの本性が属性Xと属性Yから構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zから構成されるというようなことはあり得ないと考えていたのではないかと理解しているのです。
コメント (2)
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