スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

浦和記念&ライプニッツの疑問

2006-11-22 22:39:48 | 地方競馬
 第27回浦和記念
 クーリンガーが出遅れての発走となりました。先手を奪ったのは大井のケイアイミリオン。僕が逃げると思っていた愛知のキングスゾーンは2番手。コアレスタイムがインの3番手,グラッブユアハートが外の4番手につけ,その後ろにビービートルネード,さらにレマーズガールで,2000メートルということもあり,隊列が落ち着くとそのままの態勢でレースは淡々と進みました。前半の1000メートルが62秒9で,これは典型的なミドルペース。
 後続は3コーナー手前から動こうとしたのですが,カーブでうまく外を捲れませんでした。結局,この間に一旦は息を入れる形となったケイアイミリオンが,直線に入ると後続との差を広げ,最後まで脚色が衰えることなく逃げ切り勝ち。2着にもキングスゾーンがそのまま粘り込み,大波乱の決着となりました。
 勝ったケイアイミリオンはここが11ヶ月ぶりのレース。その前は埼玉新聞杯,オールスターカップと南関東のローカル重賞を連勝していた馬。もう8歳ですが,ここは初騎乗となる川崎の今野忠成騎手にうまく導かれての金星といえるでしょう。有力馬が後ろで牽制し合ったこと,また前の残りやすい重馬場になったことも幸いしたように思います。
 キングスゾーンは逃げると思って前予想でも名前を挙げておきましたが,枠順が逆でこちらが逃げられていればあるいはというシーンもあったかもしれません。JBCマイルでは果敢にナイキアディライトに競りかけ,8着とはいえそのナイキアディライトには先着していたわけで,ある程度の力はもっている馬です。
 人気を分けた2頭はレマーズガールが3着でグラッブユアハートが4着。結果からすれば,両馬とも,もう少し早めに動いていくべきであったかもしれません。

 明日は園田で兵庫ジュニアグランプリ。ここは北海道のトップサバトン◎に期待します。強敵はJRAのトロピカルライト○。気難しさを抱えている現状ですが,あるいはスピードで圧倒するシーンがあるかもしれません。あとは地元勢で,タッカーテンビー△ですが,ペースがかなり速くなるようだとロイヤルマイウエー△の差し脚が穴になりそうです。

 そして松山記念決勝(記事は24日の予定)。並びは福島の佐藤に徳島の小倉で,市田-浜口の近畿中部がここを追走。武田-神山-為田の関東,静岡の山内に岡山の三宅。市田選手も動くので,実質は4分戦でしょう。マドンナカップの再戦模様なので再び市田選手◎が中心で浜口選手○。叩き合わなければ佐藤選手▲か武田選手△になります。

 ライプニッツがどのような立場から第一部定理五に疑問を呈しているのか,カーリーが詳しく説明していないこともあって僕には判然としないのですが,僕は第一部定理五の立場は名目的であると解釈していますので,その線でこの疑問を理解してみます。
 仮に名目的であれ,複数の実体が存在するならそれらの実体は区別されるように(区別し得るように)存在しなければならず,その区別はスピノザが第一部定理五で証明しているように実在的な区別でなければなりません。僕が理解する限りではライプニッツが前提としているのはこれだけで,この前提についてはスピノザも同意すると思います。
 そこで仮に実体Aと実体Bのふたつの実体が存在するとします。そして実体Aは属性Xと属性Yのふたつの属性によってその本性を構成され,実体Bは属性Yと属性Zのふたつの属性によって本性を構成されるとすれば,実体Aと実体Bは属性Xと属性Zによって実在的に区別され,かつ属性Yという共通の属性を有するということができます。したがってスピノザが第一部定理五で,複数の実体は共通の属性を有さないというのは誤りであるというのがライプニッツの指摘といえるでしょう。これはなるほど,理に適っているようにも思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする