スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

菊花賞&イメージ

2006-10-22 22:08:58 | 中央競馬
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 菊花賞
 発走後,アドマイヤメインが押してハナに立ち,後続を離して逃げました。鞍上の武豊騎手がレース以前から狙っていた作戦だったようです。2頭を挟んでメイショウサムソンは4番手,ドリームパスポートがこれをマークするようにレースが進みました。4コーナーを回ってもアドマイヤメインはかなりのリードを保っていましたがさすがに脚色が鈍り,メイショウサムソンがゴーサイン。しかし思ったほど伸びず,外からドリームパスポートにあっさりと交わされます。さらに外から,出遅れて後方3番手を進み,4コーナーではドリームパスポートの直後に位置していたソングオブウインドがすごい伸び。最後はドリームパスポートを交わして優勝。ドリームパスポートが2着で逃げたアドマイヤメインが3着,メイショウサムソンは4着と,残念ながら2年連続の三冠馬の誕生はなりませんでした。
 勝ったソングオブウインドは,控えて末を生かすという,凱旋門賞でいえば,2着のPrideのような競馬をした結果で,今日はこの作戦が見事に嵌りました。もちろんレコード勝ちですので,フロックということはあり得ません。
 ドリームパスポートは,もう少し控えていれば勝てたかもしれませんが,メイショウサムソンをマークしていたわけで,仕方のない結果。
 アドマイヤメインは前半の1000メートルだけでみれば無謀なペースで逃げたといえなくもないですが,これもメイショウサムソンに勝つための最善の策という判断で,実際にメイショウサムソンには先着していますから,それ自体は失敗ではなかったと思います。
 メイショウサムソンの敗因はいくつか考えられます。まず状態面で,今日はいくらか太かったかもしれません。長距離のレースではこれが致命的になることがあります。次に,この馬は競って強い馬ですが,結果的にそういうシーンがなかった点。後ろから差されてしまったのはともかく,アドマイヤメインも捕まえられなかったわけで,もっと早く前を捕えに出る手はあったかもしれません。

 あるものの存在する原因がそのもののうちにあるということはどういうことかと考えたとき,当時の僕は,スピノザがいうようなそれ自身の本性の必然性(法則)ということをまったく理解していなかったために,これを,それ自身の意志によってそれ自身が存在するというように考えたのです。つまり,あるものが存在しようと思ってそのものが存在する場合,そのものの存在は自由であるということになると理解したわけです。
 ところで,あるものが存在しようとするその意志は,そのものの中から生じてくるとしか考えられません。なぜならこの場合には,そのものの存在の前に存在に向かう意志が想定されているわけですから,その意志が外部の状況によって左右されるということは考えられないからです。したがってこの意志こそは自由意志であるということになるでしょう。
 これが僕が最初に掴んだ自由意志のイメージになったのです。
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