スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京成盃スカイライナースプリント&第一部定理五

2006-11-16 20:19:19 | 地方競馬
 昨日の第1回スカイライナースプリント
 逃げたのはグローリーウイナーで,ベルモントギルダーが3番手,逃げると思っていたプリティスキャンはその外で,カセギガシラは中団からの競馬になりました。1000メートルですからそうも大きな変動もなく直線へ。
 ベルモントギルダーは無理なく先行する2頭の外へ出し,さらに外からカセギガシラ。しかしグローリーウイナーの逃げ脚はまったく衰えずそのまま逃げ切り勝ち。後続に1馬身半ですから危な気のない快勝だったといえるでしょう。これが南関東重賞初制覇です。2着争いは接戦となりましたが外のカセギガシラの方が制し,1番人気のベルモントギルダーは3着でした。
 勝ったグローリーウイナーは前予想ではあげ損ないましたが,メンバーの中で1000メートルに最も適性があったと思われる馬で,ここは格下ながら持ち前のスピードを十二分に発揮したということでしょう。
 2着のカセギガシラは最も格上の馬で,距離適性では勝ち馬に劣るかもしれませんが,同じ斤量でこの差はむしろ物足りない気もします。
 ベルモントギルダーはうまいレース運びをしたと思いますがこんなものなのかもしれません。やや出負け気味のスタートも短距離戦だけに影響したと思います。
 プリティスキャンはスピード負けした印象。左回りも応えたかもしれません。

 今日からは,個人的には『エチカ』の主題にはあまり影響しないという気もしているのですが,いささか謎の残る定理Propositioとして第一部定理五を取り上げて,これについて考えていきたいと思います。
 「自然のうちには同一本性あるいは同一属性を有する二つあるいは多数の実体は存在しえない(In rerum natura non possunt dari duae, aut plures substantiae ejusdem naturae, sive attribute.)」。
 『エチカ』においては,実体substantiaeの本性naturaeを構成するものについてそれをとくに属性attributeという(第一部定義四)わけですから,この定理の意味についてはさしたる問題はないと思います。すなわち,自然naturaのうちに複数(ふたつ以上)の実体が存在する場合に,それらの実体は共通する属性を有さないということです。つまり,たとえば実体A,実体B,実体Cというみっつの実体が自然のうちに実在すると仮定した場合,もしも実体Aの本性を構成する属性(のうちのひとつ)が属性Xであるなら,実体Bと実体Cの本性はXによっては構成されません。また,もしもこのとき実体Bの本性を構成する属性が属性Yであるなら,実体Cの本性を構成する属性はXでもYでもないZであるということになります。
コメント
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