スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

兵庫ジュニアグランプリ&疑問の正当性

2006-11-23 20:13:11 | 地方競馬
 第8回兵庫ジュニアグランプリ
 人気を集めたトロピカルライトが先行すると,紅一点,荒尾のフジヤマロマンは外の2番手に控え,正確なラップは分かりませんが,実況によるとどうやらスローペースで展開したようです。タッカーテンビーとトップサバトンは並ぶように中団,ロイヤルマイウエーは最後方でした。
 向正面でこのペースに業を煮やしたトップサバトンが一気に進出,3コーナーでは2番手まで上がり,押しながら逃げるトロピカルライトを追いますがトロピカルライトの手応えはまだ楽。この時点で勝負ありという感じで直線ではトロピカルライトが逆につき離して優勝となりました。
 ほかの馬とはスピードの絶対値が違ったという感じで,ここは快勝といえるでしょう。ただ,逃げられなかった場合や,左回りには依然として課題は残っているように思います。
 トップサバトンはトロピカルライトを負かしにいって離されるというきつい競馬でしたが,2着を確保したのは立派。北海道2歳優駿の勝ち馬で,距離はもう少しあった方がいいかもしれません。
 3着にはスナークトモクンが入りました。地元の2頭はどうやらここでは力不足であったようです。

 明日から一宮記念が始まります。

 もしもひとつの実体の本性を構成する属性がひとつだけである場合には,実体が実在的に区別される場合には,必然的に共通の属性を有する実体は存在しないということになるでしょう。実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されるという仮定からも理解できるように,ライプニッツの疑問は,ある実体の本性を構成する属性は単独ではない(ひとつであるとは限らない)という前提から生じているのです。
 そこでこの前提が正当であるのかどうかをまずは考えなければいけないだろうと思いますが,少なくともスピノザ哲学に対して訴える限りでは,これは完全に正当であると僕は考えます。というのも,単に第一部定義六に訴えるだけでも,スピノザは神という実体には無限に多くの属性が属するといっていて,単一の実体の本性が複数の(無限というのを数で示すことは本来的な意味では妥当ではないかもしれませんが)属性によって本性を構成されるということを認めているからです。
 また,第一部定理一〇の備考においては,異なる属性が実在的に区別されても,その属性が同一の実体の本性を構成するということはあり得るという意味のことをいっていて,これは明らかにひとつの属性の本性が複数の属性によって構成され得るということを認めているとしか考えられません。したがってこの観点からは,ライプニッツの疑問は完全に正当なものであるといえるのではないかと思います。
コメント
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