スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JBCクラシック&神の完全性

2006-11-03 23:41:57 | 地方競馬
 第6回JBCクラシック
 好スタートを切ったのはシーキングザダイヤ。そのまま逃げることも可能な態勢でしたが,やや出遅れ気味の発走から押して追い上げてきたマズルブラストに先頭を譲りました。レースはそのままスローペースに。これを見て中団から後方に控えていたタイムパラドックスが1周目の正面で外を追い上げ2番手に。春は折合いを欠くシーンが多く見受けられましたが,今日はそうでもありませんでした。
 レースがさらに動いたのが2週目の3コーナー手前。レマーズガールの追い上げがあり,タイムパラドックスがマズルブラストを交わして先頭に。このとき,マズルブラストがやや進路を塞がれる感じで控えたために後ろのシーキングザダイヤも少し影響を受けましたが大事には至らず。直線,タイムパラドックスが抜け出すと,4コーナーで外に持ち出したシーキングザダイヤが追い上げ,ハードクリスタルはその内から。しかし前で楽をしていた分タイムパラドックスにはまだ余裕があり,最後は逆に突き放す感じでゴール,このレース連覇を達成。GⅠは5勝目となりました。その前はアドマイヤドンが3連覇していて,管理する松田博資調教師はこれで5連覇となっています。
 今年に入ってのレース振りから全盛期の力はないと思っていたのですが,そうでもなかったようです。また今日は岩田康誠騎手の好騎乗も光りました。
 シーキングザダイヤはまた2着。GⅠ未勝利で2着8回というのも凄い記録です。今日も南部杯同様に内に押し込められてスムーズさを欠いてしまった感じです。
 3着にはハードクリスタルをわずかに交わして大井のボンネビルレコードが入線。スローペースで勝ち時計が遅くなったのが幸いした感もありますが大善戦といっていいでしょう。
 3歳馬はマンオブパーサーの5着が最高。この馬は2走前の1000万特別を勝った内容からしても,やはりここではこのくらいが精一杯かもしれません。

 神の本性には自由意志は属さないということは,単に意志ということのもつ意味から考える場合だけではなく,神の完全性という観点から考えてもそうでなければならないとスピノザは主張します。
 僕が『エチカ』に回帰する以前に考えていたことの順序からすれば,人間の意志は自由ではなく,したがって,もしも自由意志を有するものがあるなら(自由意志という意志があるなら)この意志は人間の意志より完全であると考え,そのゆえに,自由意志というものを有する何かが存在するとするならそれは神であるとしか考えられないと結論付けたわけです。それは端的にいって,神というからにはそれは最高に完全な存在でなければならず,したがって完全な意志である自由意志は神に相応しいであろうという前提があったわけです。これはそうも不自然な考え方であるとはいえないだろうと思います。
 ところがスピノザによれば,もしも神の本性に自由意志が属すると主張するなら,まさにそのことによって神の完全性は失われてしまうのです。これは僕にとってかなり新鮮な考え方でした。
コメント
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