スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ふるさとダービー防府&現実と可能

2006-11-05 19:48:16 | 競輪
 ふるさとダービー防府。ここは枠を利して佐藤慎太郎選手が前を取り,佐藤友和選手を迎え入れてこのラインの前受け。中団の5番手に手島選手,後方7番手に武田選手で周回。もちろん武田選手が抑えて出て,そのままほとんど流さずに残り3周から先行態勢。手島選手は一旦は内から3番手の坂本選手の位置を取りにいきましたが,思い直して4番手に控えました。佐藤友和選手は武田選手が流さないので仕掛けられず,一本棒のまま最終バックへ。ここで4番手から手島選手が発進。武田選手の番手の神山選手がブロックに行きましたが止まらず,4コーナーでは武田選手を捕えて出きり,そのまま粘って優勝。手島選手マークを選択した池尻選手が2着に流れ込み。後方から捲ってきた佐藤友和選手が佐藤慎太郎選手との接戦を制して3着に入りました。武田選手は佐藤友和選手が離れた位置にいたために流すことができず,もちろん流さなかった判断は正しかったと思いますが,いくら33バンクとはいっても,ほとんど3周の先行では末がもたなくても仕方ないでしょう。一方,佐藤友和選手はこの展開ではなかなか仕掛けられないのも仕方がないと思われ,結局,レース展開が中団,中団と回った手島選手に向いた感じです。無理に攻めずに4番手に控え,自力を使ったのもよかったと思います。単騎(池尻選手はマークしましたが)でも関東別線を選んだのも幸いしました。その優勝した群馬の手島慶介選手はGⅡ(GⅠも含めて)はこれが初優勝。グレードレースは8月の函館記念以来で,今年になってかなり力をつけてきている印象。この優勝で,賞金順により暮れのグランプリに出場できる可能性が高くなっています。

 スピノザはすべての事柄は必然であって,可能であるといえるようなことはないと考えています。この考えでいけば,すべての現実的な意志というのは必然的なもので,可能的であるといえるような意志はありません。もちろんこれは神の意志の場合にも妥当であるということになります。ということは,もしも神の本性に自由意志が属するのであれば,現実においてそうであるところのものは,その神の現実的なある意志の現れであるということになりますが,これは,神が現実的にそうであるところのものを,それとは異なってあるようにすることが可能であった(自由意志からある特定の意志を現すというのはそういう意味を含むので)ということを示し,かつ,その意志は現実的な意志の現れなのですから,現在においてもそうすることができるという意味になります。すなわち,もしも神の本性に自由意志が属するということを主張するためには,神はまさにその自由意志によって,現にあるところのものを,現にあるのとは異なった仕方であるようにすることができるということを認めなければならないのです。もっともこれは,このようにスピノザの考え方に依拠しなくても,神の本性に自由意志が属すると考えることからの,必然的な帰結であるということができるかもしれません。
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