スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

一宮記念&謎の解き方

2006-11-27 20:55:57 | 競輪
 一宮記念(映像)。山内選手がSを取って,中部の前受け。中団が西で後方から東。残り2周のホームから白戸選手が上昇。バックで志智選手を抑えて前に出ると,志智選手は内の4番手まで車を下げて外の佐々木選手と併走。打鐘から今度は佐々木選手が上昇し前を抑えると,残り1周のバックでは一旦流し,それから抑え先行の形になりました。白戸選手は番手ではなく3番手の国村選手のところで粘り,バックではどかして3番手を奪いました。そこから志智選手が発進したのですが,小野選手に届くか届かないかというところで失速。これで中部勢はレース終了となってしまいました。直線入口手前から白戸選手が出ていこうとするところ,満を持して佐々木選手の番手から小野選手が発進。そのまま後続を封じ込み優勝を飾りました。2着には白戸選手の番手から,直線では佐々木選手と小野選手の間を割った鈴木選手が入り,鈴木選手追走の後閑選手が3着で,やや波乱の決着。楽に逃げられた感のある佐々木選手が4着に沈んでしまったのは物足りない感じ。志智選手もそうですが,天候の関係で自力型には厳しかったのかもしれません。優勝した大分の小野俊之選手は先月の向日町記念に続く記念競輪優勝。今日は展開に恵まれた部分も大きかったように思いますが,どうやら復調してきたと考えてよさそうです。

 スピノザとライプニッツがそれぞれどのように考えているのかということについて僕が出した結論から,この定理に関してその謎をどのように解けばいいのかがみえてきます。もしもスピノザが,たとえ実体の本性が複数の属性から構成されるということがあったとしても,複数の実体が共通の属性を有するということはないと考えている場合,しかしそのことは,確かに定理五のスピノザの見解の論理構成から導かれているとは認定し難く,そのことは別の文脈から導かれるであろうということになります。したがって当面は,エチカのほかの部分に訴えることによって,そうしたことを導き出すことができるかどうかということを考えなければならないだろうと思います。しかしもしも,複数の実体が存在する場合に,それらの実体の本性を構成する属性の共通性については,この定理五のような方法でしかそれを論理的に証明することができないということであれば,ライプニッツの見解が正しいということになるだろうと思います。つまりそれは,ライプニッツの疑問はスピノザに対する疑問として完全に成立しているものであって,少なくともこの文脈からは,複数の実体が存在する場合に,それらの実体が共通の属性を有さないということまでは証明することができず,よって定理五は成立しないということになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする