スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JBCマイル&原因と結果

2006-11-02 23:46:39 | 地方競馬
 JBCマイル
 エスプリフェザントが逃げるのではないかと思っていたのですが,出鞭を入れたナイキアディライトが発走後の長い直線で外から先手を奪いました。さらに後続も意外なほどに絡んできたためにレースはハイペースで展開。メイショウバトラーは中団,ブルーコンコルドは後方でレースを進めました。
 レースが本格的に動いたのは3コーナー過ぎ,一旦は位置取りを下げていたメイショウバトラーが,川崎独特の短い急カーブで外を一気に進出。4コーナーでは早くも先頭に立ちました。交わされれば脆いナイキアディライトはここで後退。メイショウバトラーの脚色は直線に入っても衰える気配がなく,セーフティーリードかと思ったのですが外からぐんぐん追い上げてきたのがブルーコンコルド。結局,メイショウバトラーを楽々と捕え,2馬身の差をつけて快勝。JBC連覇(昨年はスプリントとして行われたこのレース),南部杯に続いてのGⅠ3勝目となりました(血統紹介)。
 ここは力の違いを見せ付けたという感じで,来年のフェブラリーステークスでも楽しみです。
 2着のメイショウバトラーもおそらく能力は十二分に発揮していて,今日のところは仕方ありません。高齢ですが,牝馬戦線に参入してくれば,まだたくさんの重賞が勝てそうです。
 3着には内をついた東京盃の勝ち馬,リミットレスビットが入線。
 大敗したナイキアディライトは強引に逃げたのがどうだったか。また息も入らない展開で,もう少し長い距離でゆったりした競馬の方が合っているかもしれません。

 明日(昼の開催になります)も川崎で重賞ふたつ。まずJBCクラシック。ここはシーキングザダイヤ◎とハードクリスタル○の首位争いで,少なくともどちらかが勝つだろうと思います。能力の限界を見せている馬が多いので,無謀ですがあとは上昇の余地がある3歳馬。マンオブパーサー△,ビービートルネード△,アスターバジル△です。
 もうひとつはローレル賞(記事は7日以降を予定)。こちらは2歳の牝馬ですから力関係も確定していません。狙ってみたいのはシーホアン◎。順当なら前哨戦を1・2着したグリーンヒルソング○とカネショウバナナ▲で,注目は新馬を圧勝したばかりのトップパンドラ△。あとビービーレイラ△まで。

 人間の意志と神の意志とを同じ意志という名で呼ぶことは,星座の犬と本物の犬を同じ犬ということと同じようなことなのだということは,スピノザ自身も原因と結果という別の観点から指摘しています。というのは,もしも神の本性に自由意志というものを認めるとすれば,神はその自由意志によってありとあらゆることをなすのであるということを同時に認めなければなりません。これはそれ自体で当然で,そうでなければ自由意志が神の本性に属するということに何の意味もなくなってしまうからです。したがってこの考えでは,万物(ありとあらゆるもの)の原因は神の意志であるということになるでしょう。すると,たとえば第一部定義七でいう,自由ではなく強制されたものである人間の意志の原因もまた神の意志であるということになります。
 ところが,前回のテーマとした第一部公理三弱い意味には問題がないという部分で指摘しましたが,ものの原因というのは結果とは異なるものであるがゆえにそれを原因ということができるのです。よってこの場合には,原因である神の意志と結果である人間の意志とは,同じ意志という名称を有していてもまったくの別物であるということになるでしょう。したがって,何らかの意味で意志が実在するということを認めるなら,人間には意志があるが神の本性に意志は属さないというか,そうでなければ神の本性には意志が属するが人間は意志を有さないというかのどちらかでなければならないのです。原因と結果が同一のものであるということはあり得ないからです。
コメント
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