小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

赤坂・日本民酒党の思い出

2010-03-07 16:55:28 | Weblog
昨日の続き。
ニュー・ラテンクオーターを覚えている赤坂のおじさん&おばさんたちが、
(見覚えがある人たちでした。当たり前ですが)
すごーく楽しそうに話をしていたのが印象的でしたが、昔話って楽しいんですね。
(知らないひとはついていけないのが難点ではありますが)。

ただ、ラテンクオーターの全盛期は私の年代だと、よく覚えてません。
梶原一騎原作の「プロレススーパースター列伝」のジャイアント馬場編に、
力道山が刺される場所として出てくるので、間接的には知ってますが、
マンガに出てくる絵は、テレビで見たラテンクオーターとは少し違う感じでした。

力道山を刺した男は最近出所したらしいですね。
力道山という人は素人にも手加減をしなかったそうで、
聞いた話ですと、些細なことで力道山に口論を吹っかけたものの、
それこそボコボコにされ、
命の危険を感じて刺したと主張してるそうです。
(きっとホントのことなんでしょう)。
それにしても華やかかりし赤坂の時代でした。

昨日アップした写真、松月の先に赤い庇(ひさし)が出てますが、
あれこそはわが青春のシンボル”日本民酒党”だったと記憶しています。
(青春のシンボル・・・ウーム。それも情けないいかな)。
今は画廊か何かになっていますが、
私にとって一番美味しい焼き鳥は、後にも先にも、日本民酒党をおいてほかにありません。
(正確にはやきとん。漢字の焼き鳥は鶏肉。仮名のやきとりは豚の部位を使用)。

まだ酒の味を覚えたてだった私は、居酒屋デビューは18歳の頃だったでしょうか。
違法とは知りながら浪人のぶんざいで、親の目をすり抜け(実際はバレバレ)、
同じ浪人の悪友たちと、肉厚のタン・ハツ・カシラ(豚の舌、心臓、頬肉)、
アゴが怠くなるほど歯ごたえのあるナンコツを、
覚えたてのビールで流し込んだのは、まるで昨日のことのようです。

たぶん世間には、あれより旨い焼き鳥はいくらでもあるでしょうが、
いやあ、私にとってあの焼き鳥の味に勝るものはありません。
ちなみに世界2位の焼き鳥は有楽町のねのひ
こちらは、まだガード下に燦然と輝いております。

写真は10数年前の私の作品「」。
ノスタルジアをテーマに描いたものですが、まだ存命だった父に「懐かしい」と言われました。
埴谷雄高(はにや・ゆたか)の「悪霊(あくれい)」にヒントを得て描いた作品です。
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4 コメント

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日本民酒党 (大江戸)
2010-03-08 04:18:41
出ました!! 大学に入ったら行こうと決めていた店です。

残念ながら行く機会はありませんでした。

私たちは学園祭の後は「駒忠」、あるいは渋谷の
センター街にあった飲み屋「どびろく」(漢字失念)で
現役時代から飲んでおりました。

「どびろく」の入り口に、張り紙がありました。

「広尾高校の方はお断り」

大らかな時代でございました。

良い青春時代を過ごすことを許してくれた
時代と赤坂の街に多謝!!
在りましたね (お頭)
2010-03-08 09:03:54
飲兵衛の九州人と共に入ったっけなあ。
店内とかの記憶は蒸発してしまったけれど、
懐かしいです。
駒忠 (マスオさん)
2010-03-08 09:45:37
センター街にあった「どびろく」は行ったことありませんね。
「駒忠」は私にとって居酒屋デビューの店でした。
浪人時代でしたね。

円通寺通りから下って、一ツ木通りとみすじ通りをつなぐ道にあり、
今は寿司屋か何かになっていると思います。
当時の実家から30秒の場所でした。
中学時代の悪友で、中卒で働いていた友だちに呼び出され、
おごってもらったのが最初でした。
その友人は10年前に早世し、嗚呼、兵どもが夢の跡・・・。

お気に入りはスタミナ焼き。
にんにく醤油を使ったただの野菜炒めですが、
妙に美味しく感じたものです。
スズメ焼きやイナゴの佃煮なんてものもあって、
かなりバラエティに富んだメニューの店でした。

最後に行ったのが、1990年くらいだったでしょうか。
(その頃まであったはずです)。
愛媛の漁港で育った人と行き、刺し身を食べてもらえなかった覚えがあります。
最後はスタミナ焼きも含め、ずいぶん味が落ちていた。

書きながら店内の様子がハッキリ思い出されました。
またネタのご提供をお願いいたします。
Unknown (マスオさん)
2010-03-08 09:59:17
おっと、お頭さん。入れ違いでしたね。
大江戸さん、上のコメントは大江戸さん宛です。

店内の様子が蒸発ですか。
当方、丁度駒忠の店内を思いだしていたところです
手前が厚めの木材でできた黒いテーブルで、少し入ると囲炉裏風のカウンターがありました。
で、奥の入り口から右側がお座敷になっていたのかな。

今度、絵に描いてみようかな。
お頭さん。ネタの提供、ありがとうございます!

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