投資家からみた信用取引の機能には、「ヘッジ機能」と「レバレッ機能」があります。
◎「ヘッジ機能」とは、株価の値上がりや値下がりを、
信用取引を利用することでヘッジしようというものです。たとえば:
イ.近いうちに資金が入る予定があるので株を買いたいのだが、それまでに株価が上がりそうだ。
今のうちに買っておきたい、というようなときに、
信用取引を利用して(証券会社から資金を借りて)買い、資金が入った時に返済して株を引き取ります。
ロ.値下がりしそうな手持ちの株を売りたいが、株は別の借入金の担保に入っているので、
信用取引を利用して(証券会社から株を借りて)売り、あとで株を返済して代金を受取ります。
というように、イの場合は値上りのヘッジ、ロの場合は値下がりをヘッジする機能があるのです。
◎「レバレッジ機能」とは、少ない資金で大きな額の株の売買をしようという機能です。
レバレッジとは梃子(てこ)の意味ですが、
少ない資金とは後に述べます「委託保証金」を指します。
委託保証金は売買する金額の30%程度ですから、
自己資金の3倍強の株の売買ができることになります。
最近はネット売買の比率が高く、
この機能をつかった売買がかなり・ほとんど?のウエイトを占めています。