信用取引について法律では:
「証券会社が顧客に信用を供与して行う有価証券の売買その他の取引」と定めています。
信用の供与とは、顧客に対する金銭や有価証券の貸付をいいます。
顧客からいえば:
顧客が株式の売買を行う際に、証券会社から買付資金または売却株券を借りて
売買の決済を行う取引である。といえます。
それでは、信用取引の役割はなんでしょうか。
わが国の信用取引は、1951年6月1日から実施していますので、もう60年以上になります。
そもそも株式取引を円滑に行い、かつ公正な価格を形成するためには、
多くの需要と供給がなければなりません。
実際に株を買う資金を持っている人や、売るための株を持っている人たち(実需給)だけでなく、
手持ちの資金や株がないが、売買をしたい人たち(仮需給)が取引に参加すれば、
流通量が増え、「取引の円滑化」「公正な価格形成」が期待できます。
実需給+仮需給で、流通量の向上、円滑、公正な価格形成を狙う、
のが信用取引の役割です。