初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

本降り?の格言

2005-09-04 18:03:18 | 株・いろいろ
 今日、仙台でマネックス・ビーンズ証券の主催する信用取引勉強会の講師をやり、先ほど帰ってきました。千葉は暑いです。

 仙台は雨まじりでもありましたが、涼しくて快適な朝を迎え前泊したホテルからちょっと散歩に出ました。

 と、にわか雨。思わず建物の軒下に入りましたが、そのとき思わず?思い出し笑いを!

 7月18日のこのブログで書いた、“本降りになって出て行く雨宿り”の格言(川柳)のことです。

 これをブログに書き、この格言は「すぐ下げ止まるか、さらに下げが続くか見極めること」という意味でしょうね、と書きましたところ、「その見極めが難しいのだ」というコメントをいただきました。

 ほんとにそうですよね。売買のタイミングとりわけ「投げ(損して売ること)」がいちばん難しいですね。

 今日、こんな話を教室のみなさんに紹介したのでした。


投資信託(19)郵便局販売投信・3

2005-09-04 17:31:53 | 株・いろいろ
 郵便局が販売する投信の三つ目は「GS日本株式インデックス・プラス」です。

 このファンドの運用目的は「長期的な成長を図る」としていますが、要するにできるだけ儲けることを目指して運用するということでしょう。

 1銘柄への投資はファンド資産の10%以下とか、外貨資産へは30%以下しか投資しないといった制限はありますが、ともかく「積極運用ファンド」ですね。

 当然株式投資にともなう価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクはありますが、これらリスクを乗り越えて?良いパフォーマンスを目指そうというファンドです。

 GSとはゴールドマンサックス(アセットマネジメント)の頭文字ですが、これを郵政公社が選んだ理由として以下をあげています。

①特定のスタイルに偏らず、TOPIX+α型の運用で優れた運用成績をあげている。
②他部門との連携や米国の計量リサーチ部門からのサポートを含めた運用体制があり、ポートフォリオ管理でも高い品質維持が期待できる。
③運用会社の経営基盤は安定、販売会社の支援に関しても優れたノウハウと実績がある。

 以上、三つのファンドを簡単に書いてみました。郵政公社が選んだ理由はかなりハショッタので必ずしも正確ではありませんが、郵政公社がいいと思っても、その通りになるわけではありません。

 くどいようですが自分で納得した商品を

 

投資信託(18)郵便局販売投信・2

2005-09-03 09:43:47 | 株・いろいろ
 郵便局が販売する投資信託の二つ目は「大和ストックインデックス225ファンド」です。

 これはわかり易い商品ですね。日経平均株価に連動するファンドです。

 今後わが国の株式市場が右肩上がりで上昇トレンドを辿る、と自信がもてれば個別銘柄を選択せず、このような平均株価に連動する投信を買っておけばいいわけです。

 前にも書きましたように、日経平均株価に組入れている225銘柄は業種別にやや偏りがあり、ウェイトの高い電機(IT関連)が好調なほどいい結果がでます。

 どこが運用しても日経平均株価との連動性は、そう違うものではありませんが、大和証券投資信託委託を選んだ理由についてのコメントは:

①パッシブ運用経験豊富なファンドマネジャー中心に、安定的、効率的運用をしている。
②他部門のサポート体制が充実。リスク管理の徹底で高品質の維持が期待できる。
③経営基盤が安定し、販売会社支援にも優れたノウハウがある。

 といってます。

「株価指数に連動する」ファンドの運用成果は大同小異だと述べましたが、株価の上昇時でも下降時でも連動するのがいいファンドであって、「株価指数よりいい成果をだしたファンド」は運用が下手なんですよ。

投資信託(17)郵便局が販売する投信

2005-09-02 11:19:23 | 株・いろいろ
 郵政公社が発表した「販売する投資信託」は次の3種類です。

(1)野村世界6資産分散投信(安定・分配・成長)
(2)大和ストックインデックス225ファンド
(3)GS日本株式インデックス・プラス

 まず(1)についてみてみましょう。

 6資産とは、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式、国内不動産投資信託、外国不動産投資信託のことです。これを組み合わせることによって:

 ①安定コース(ファンドの“着実な成長”を目的とする)
 ②分配コース(“インカムゲインの獲得”と成長を目的とする)
 ③成長コース(ファンドの“成長”を目的とする)

の三つのコースを設定し、投資家に選ばせるのですね。“ ”は、三つの違いをはっきりさせるため、私がつけました。

 運用は、上記6資産それぞれのマザーファンドに投資するというやりかたをし、直接株式や外貨建て資産に投資はしない由です。

 当然のことですが、株価や不動産価格の変動にともなうリスク、金利や為替変動のリスクは受けます。

 郵政公社がこの投信を選んだ理由:
①各資産クラスにおける過去の実績が概ね良好
②投資初心者に相応しくかつ理解しやすい商品設計
③運用会社の経営基盤安定と優れたノウハウ

 といっていますが、過去の実績と将来とは別ですし、内容は目論見書をはじめ諸資料・説明によって投資家自らが納得しなければなりません。

 (2)(3)は明日以降に。

投資信託(16)一層の企業努力を!

2005-09-01 11:40:52 | 株・いろいろ
 投信販売の郵便局参入で、いろいろなことが起きそうな気がします。

1.取扱う郵便局員には、猛烈に?勉強してほしいということ。投信を取扱うためには証券外務員資格をとる必要がありますが、その試験で苦労をしていると聞きます。

 でも大事なことは試験に通ることではなく、「どのくらい投資家のために役立つか」の知識です。私も現役時代に沢山の投信販売をしましたが、「お客さんに投信を買ってもらう」のはとても難しいものだったという記憶があります。

 銀行員でも投信販売が嫌で泣いたという話も聞きました。誤解しないでください。「投信という商品はいいものもいっぱいあり」なのですよ。販売が難しいということです。

2.まだ地方の銀行などでは投信販売をしていないところが沢山残っています。郵便局も直ちに全ての地域で販売するわけではありませんが、地域によっては、どっちが先かの問題はありますよね。

 すでに金融機関がやっている地域でも、「家族構成から資産内容まで把握している特定郵便局が販売開始すれば」金融機関にとっては脅威になりますね。

 まだやっていない金融機関は勿論、脅威を感ずる金融機関はあらためて対策を講じなければなりません。

 コンピューター投資や、研修などの人的投資等、企業努力は欠かせません。