今回はクレオパトラ。ローマ人列伝初の女性。
何度も繰り返して申し訳ありませんが、この列伝は僕の個人的趣味で面白おかしく書いているものですから歴史的間違いはご容赦ください。(ご指摘はありがたく頂きます)
はっきり言ってこれは僕の「妄想」です。
クレオパトラと言う名だけは知らない人はいませんよね。んだけんども改めて考えると結局どんな人だったかって案外知らないもんです。彼女は何をした人なのか?どう生きたのか?何のために?
この列伝初の女性シリーズ。そもそもローマ時代の女性の社会的地位というのはそんなに高くないからあまり女性が出てこないんですよね~。
だいたい名前からして適当ですもの。ユリウス氏族に属する女性はみんなユリア、ドルッスス氏族の女性はみんなドルシッラ、(語尾が-aは女性形)みたいに同じ名前の人がどんどん出てくる。母と娘が名前が一緒、なんてのも結構あるので後の歴史では大ユリア、小ユリアみたいな区別。適当。サザエの妹がワカメみたいなもんです。
ぱっとローマ時代の女性で浮かぶ名と言えばリウィア(アウグストゥスの妻でティベリウスの実母)、アグリッピーナ(大アグリッピーナはアグリッパの娘でカリグラの母、小アグリッピーナは暴君ネロの母)くらいですかね。
そんな時代にも関わらず女性であるクレオパトラが女王になるんですから当時のエジプトというのは女性の権利が高かった国なんだともいえます。
ここからクレオパトラの人となりの説明を書きますが、面倒な人は飛ばしてください。大事なことは「大王朝に生まれた、若くて美しい女王」ということだけですから。
クレオパトラの生まれは紀元前70年。後にロマンスを繰り広げることになるユリウス・カエサルは紀元前100年生まれ(関係ないですがカエサルの生まれ年は分かりやすくていいです)ですから30歳年の差カップルということになります。
クレオパトラ、と言えばエジプト人というイメージがありますが、実はギリシャ系の人。

だから黒肌で黒髪のおかっぱ、というイメージも間違いで白い肌とウェーブのかかった茶髪。
クレオパトラ、という名もギリシャ語で「父の栄光」という意味。父は当時のエジプト王(ファラオ)、プトレマイオス12世。この時点でこの古代エジプト、プトレマイオス朝は約300年続く大王朝でした。
はい、こっから本題です。
彼女が歴史の表舞台に登場したのは、19歳の時。父の死に伴いプトレマイオス王朝を継ぎます。しかしそこに大帝国にありがちな血縁闘争が起こり、弟プトレマイオス13世を擁立する派閥との戦いが起こります。プトレマイオス派は同盟国ローマからやってきた名将軍ポンペイウスと手を結びクレオパトラを追放します。

(シジマじゃなくてポンペイウス)
プトレマイオス一安心、暮らし安心クラシアン、と思いきや実は時代の流れを読めていませんでした。
ポンペイウスが名将軍だったのは少し前の話。なぜ彼がエジプトにやってきたのか?
それは飛ぶ鳥を落とす勢いだったユリウス・カエサルが私軍と共にルビコンを越えローマに向かってきたから。ポンペイウスはいったん安全なエジプトで力を蓄えようと思っていただけです。勝ち馬に乗ったつもりのプトレマイオス、実は泥舟に乗っていました。
少し前には独裁官スッラの右腕として、スッラ死後はカエサル、クラッススと共に歴史に名高い「三頭政治」の一頭として、「偉大なる」という意味の「マーニュス」の尊称を受けたポンペイウス・マーニュス。
ローマ最高の武人と呼ばれた彼には武力、統率力、人をひきつけるカリスマ性、そのすべてがありました。しかし決定的に欠けていたのはビジョンを見る力。彼にはローマ帝国をどうするべきなのかどころか、今、自分が何を為すべきなのかもわかっていませんでした。元老院の言うがままにカエサルと手を切り、元老院の言うがままにエジプトへ。そんな彼がカエサルに敵うわけがありません。
カエサルはポンペイウス軍を一蹴。それを見ていたプトレマイオス、泥舟に乗っていたことに気づき、手のひらを返しカエサルへの服従を誓います。
王朝を舞台にした姉弟喧嘩、決め手はローマの昇竜カエサルをどちらが握るか、です。
プトレマイオスはポンペイウスの首をカエサルに差し出し、一度は敵として刃向かった自分の非礼をわびます。ポンペイウスに擦り寄った結果、負けはしましたがそれでもまだこちらが体制派、普通の軍人であればこちらを選んでくれるはず。
一方、追放されたクレオパトラ、彼女は敗者として多くのものを奪われました。地位も名声も。しかし誰にも奪うことが出来ない彼女だけの武器、それは「聡明さ」と「女であること」
いくらユリウス・カエサルが女たらしの禿とは言え「ねぇ~ん、助けてくださらな~い?」と色仕掛けで迫るのは下の下。それでは「旦那~、ポンペイウスの首を差し出したんだから助けてくださいでゲス、ゲヘゲヘ、アマ部の千葉です」と下手に出たプトレマイオスと一緒。更に共同戦略者として同等の立場で手を結ばないと自分の祖国エジプトがローマに降るだけです。彼女は単なる女ではなく女王なのです。
そこでクレオパトラは一計を案じます。
部下からの報告書に目を通すユリウス・カエサルの寝室に、ある夜、寝具袋が届けられます。「何だろう?」と思ったユリウス・カエサルがその寝具袋に近づくと、中から出てきたのは若く美しい女王クレオパトラ22歳、はい、おっぱいドン!

恋愛において大事なことは、、、いや正直良くわかりません。分かってたら土曜の夜にパソコンに向かってこんな文を書いていません。ただ、「恋」に大事なことのひとつは多分分かります。それはサプライズ。
「え!?こんなことを?」「え!?こんなところで?」なんて言う小さな驚きで人はいともたやすく恋に落ちてしまうものだなんてことをドッピオさんは言ってないけど。UMEさんは「え?足の裏まで!?」と言ったとか言わないとか。
女に関して百戦錬磨のカエサル50歳。自分に言い寄ってくる女、自分についてくる女はいくらでも居ます。その彼が求めていたのは美しさでも従順さでもなく、自分の好奇心をかきたててくれる愉快さだったのです。
知ってか知らずかクレオパトラの取った作戦はビタはまり、ローマの権力者52歳とエジプトの女王22歳は男と女になります。
カエサルの胸に抱かれ微笑むクレオパトラ、王朝の命運も、彼女の運命も、明るく見えていました。
このときは。
…to be continued...
何度も繰り返して申し訳ありませんが、この列伝は僕の個人的趣味で面白おかしく書いているものですから歴史的間違いはご容赦ください。(ご指摘はありがたく頂きます)
はっきり言ってこれは僕の「妄想」です。
クレオパトラと言う名だけは知らない人はいませんよね。んだけんども改めて考えると結局どんな人だったかって案外知らないもんです。彼女は何をした人なのか?どう生きたのか?何のために?
この列伝初の女性シリーズ。そもそもローマ時代の女性の社会的地位というのはそんなに高くないからあまり女性が出てこないんですよね~。
だいたい名前からして適当ですもの。ユリウス氏族に属する女性はみんなユリア、ドルッスス氏族の女性はみんなドルシッラ、(語尾が-aは女性形)みたいに同じ名前の人がどんどん出てくる。母と娘が名前が一緒、なんてのも結構あるので後の歴史では大ユリア、小ユリアみたいな区別。適当。サザエの妹がワカメみたいなもんです。
ぱっとローマ時代の女性で浮かぶ名と言えばリウィア(アウグストゥスの妻でティベリウスの実母)、アグリッピーナ(大アグリッピーナはアグリッパの娘でカリグラの母、小アグリッピーナは暴君ネロの母)くらいですかね。
そんな時代にも関わらず女性であるクレオパトラが女王になるんですから当時のエジプトというのは女性の権利が高かった国なんだともいえます。
ここからクレオパトラの人となりの説明を書きますが、面倒な人は飛ばしてください。大事なことは「大王朝に生まれた、若くて美しい女王」ということだけですから。
クレオパトラの生まれは紀元前70年。後にロマンスを繰り広げることになるユリウス・カエサルは紀元前100年生まれ(関係ないですがカエサルの生まれ年は分かりやすくていいです)ですから30歳年の差カップルということになります。
クレオパトラ、と言えばエジプト人というイメージがありますが、実はギリシャ系の人。

だから黒肌で黒髪のおかっぱ、というイメージも間違いで白い肌とウェーブのかかった茶髪。
クレオパトラ、という名もギリシャ語で「父の栄光」という意味。父は当時のエジプト王(ファラオ)、プトレマイオス12世。この時点でこの古代エジプト、プトレマイオス朝は約300年続く大王朝でした。
はい、こっから本題です。
彼女が歴史の表舞台に登場したのは、19歳の時。父の死に伴いプトレマイオス王朝を継ぎます。しかしそこに大帝国にありがちな血縁闘争が起こり、弟プトレマイオス13世を擁立する派閥との戦いが起こります。プトレマイオス派は同盟国ローマからやってきた名将軍ポンペイウスと手を結びクレオパトラを追放します。

(シジマじゃなくてポンペイウス)
プトレマイオス一安心、暮らし安心クラシアン、と思いきや実は時代の流れを読めていませんでした。
ポンペイウスが名将軍だったのは少し前の話。なぜ彼がエジプトにやってきたのか?
それは飛ぶ鳥を落とす勢いだったユリウス・カエサルが私軍と共にルビコンを越えローマに向かってきたから。ポンペイウスはいったん安全なエジプトで力を蓄えようと思っていただけです。勝ち馬に乗ったつもりのプトレマイオス、実は泥舟に乗っていました。
少し前には独裁官スッラの右腕として、スッラ死後はカエサル、クラッススと共に歴史に名高い「三頭政治」の一頭として、「偉大なる」という意味の「マーニュス」の尊称を受けたポンペイウス・マーニュス。
ローマ最高の武人と呼ばれた彼には武力、統率力、人をひきつけるカリスマ性、そのすべてがありました。しかし決定的に欠けていたのはビジョンを見る力。彼にはローマ帝国をどうするべきなのかどころか、今、自分が何を為すべきなのかもわかっていませんでした。元老院の言うがままにカエサルと手を切り、元老院の言うがままにエジプトへ。そんな彼がカエサルに敵うわけがありません。
カエサルはポンペイウス軍を一蹴。それを見ていたプトレマイオス、泥舟に乗っていたことに気づき、手のひらを返しカエサルへの服従を誓います。
王朝を舞台にした姉弟喧嘩、決め手はローマの昇竜カエサルをどちらが握るか、です。
プトレマイオスはポンペイウスの首をカエサルに差し出し、一度は敵として刃向かった自分の非礼をわびます。ポンペイウスに擦り寄った結果、負けはしましたがそれでもまだこちらが体制派、普通の軍人であればこちらを選んでくれるはず。
一方、追放されたクレオパトラ、彼女は敗者として多くのものを奪われました。地位も名声も。しかし誰にも奪うことが出来ない彼女だけの武器、それは「聡明さ」と「女であること」
いくらユリウス・カエサルが女たらしの禿とは言え「ねぇ~ん、助けてくださらな~い?」と色仕掛けで迫るのは下の下。それでは「旦那~、ポンペイウスの首を差し出したんだから助けてくださいでゲス、ゲヘゲヘ、アマ部の千葉です」と下手に出たプトレマイオスと一緒。更に共同戦略者として同等の立場で手を結ばないと自分の祖国エジプトがローマに降るだけです。彼女は単なる女ではなく女王なのです。
そこでクレオパトラは一計を案じます。
部下からの報告書に目を通すユリウス・カエサルの寝室に、ある夜、寝具袋が届けられます。「何だろう?」と思ったユリウス・カエサルがその寝具袋に近づくと、中から出てきたのは若く美しい女王クレオパトラ22歳、はい、おっぱいドン!

恋愛において大事なことは、、、いや正直良くわかりません。分かってたら土曜の夜にパソコンに向かってこんな文を書いていません。ただ、「恋」に大事なことのひとつは多分分かります。それはサプライズ。
「え!?こんなことを?」「え!?こんなところで?」なんて言う小さな驚きで人はいともたやすく恋に落ちてしまうものだなんてことをドッピオさんは言ってないけど。UMEさんは「え?足の裏まで!?」と言ったとか言わないとか。
女に関して百戦錬磨のカエサル50歳。自分に言い寄ってくる女、自分についてくる女はいくらでも居ます。その彼が求めていたのは美しさでも従順さでもなく、自分の好奇心をかきたててくれる愉快さだったのです。
知ってか知らずかクレオパトラの取った作戦はビタはまり、ローマの権力者52歳とエジプトの女王22歳は男と女になります。
カエサルの胸に抱かれ微笑むクレオパトラ、王朝の命運も、彼女の運命も、明るく見えていました。
このときは。
…to be continued...
観たい?
わかったわかった、週明けに郵送するから。
とんちピクルス付けて(・∀・)ニヤニヤ
もちろん嘘です。
気付いたらここに来ちゃってます。。。
先生…、先生の事忘れませんから!!