浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

新聞読み比べ

2017-03-16 02:34:41 | 
9時の飛行機に乗ろうと思って空港に行ったら「機材整備のため12時に遅延」だってさ。

まぁ、仕方がない、LCCだからねー。

空港で3時間空いてしまった時、僕はラウンジに行く。どの空港も待合ラウンジみたいなのがあって、特定のクレジットカードを持ってたりすると入れたりする。そういうラウンジってだいたい飲み物が飲み放題で新聞雑誌が置いてある。

で、コーヒーを飲みながら新聞の読み比べをする。

新聞の読み比べの面白さってのはこの本を読めば面白さが分かる。


芸人式新聞の読み方

これは、東京ポッド許可局というラジオ番組をやっている人の一人であるプチ鹿島さんという芸人さんが出した本。このプチ鹿島さんという人は、各種新聞(主要新聞に加えて各種スポーツ新聞も)を全部読み、それらが何をどう語っているのか、ということを語ることを芸にしている。

と、言うとすげー堅苦しいように感じるかも知れないけどそうじゃない。

つまりこの人はある種の「野次馬」(褒めてます)であって、それを面白く語る、というのが芸になっている。そしてこの人のおかげでひとつの事件が立体的に「事実」となって浮かび上がってくる。

ほら、「群盲象を評す」って言葉があるじゃないですか。

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ある時、盲目の人たちが象を触った。ある人は足を触り「これは柱です」と言い、ある人は尾を触り「これは網です」と言い、ある人は腹を触り「これは壁です」と言い、鼻を触った人は「これは枝です」と言った。
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つまり何が言いたいかと言うと、色々な人の意見その一つ一つは、もちろん間違ってはいないけど全体を表してはいない。その意見すべてを足したものが正しい、と。

もちろん我々も全ての新聞を読んで、それで判断するのが正しいのだろう。だけど現実的にそんなこと毎日は出来ないでしょう?僕だって今日、朝日・読売・産経・日経・日刊スポーツを読んだんだけどそれだけでなんだかんだ2時間くらいかかりましたよ。

そんなの遅延した飛行機待ちという特殊な時間でしか出来ない。

それをプチ鹿島さんは毎日6誌くらいを読み比べしてそれを語ってくれるわけでありがたい。

空港のラウンジって新聞はまぁたくさんあるから。こういう時にしか読み比べは出来ないからねー。

結果的に今日の飛行機は欠航。まーいいけどねー。
コメント
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